あらすじ
大きな反響を集めた話題書、待望の新刊!! 性差別を無意識に受け入れてしまわない手がかりを社会学者が伝授! 「言わせない、言わない」。 すべての女性が自分らしく生きていくためのバイブル!
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Posted by ブクログ
概ね共感できる言葉ばかりです。
少なくともこの本を読んで日本にいまだに残る男尊女卑の問題などに関して考えるきっかけになると思いますので、いろんな人に読んでいただきたいです。
子どもがいないからこそできることだね
あなたには子どもが子どもがいないからわからない
女性のわりには話が通じるね
その年齢の子どもがいるわりには若く見えるね
女にはわからない世界だから
嫁入り前
こんなことを言われたらもやっとしますよね
こんな明らかに嫌なことを言う人もそんなにいないと思いますが…
また女性は大学など行かなくてもいいとか、寿退社、出産を機に仕事を辞めなかればならない、独身と聞けばお局様、報酬の高い仕事は男に任せるなど、まだまだ女性は生きづらい社会だと感じました。
一方で
「皿洗いやっといたよ」
は「『大事にする』を勘違いした言葉」ではないと感じました。
皿洗い以外の「大事にする」を勘違いした言葉と、褒める言葉に関しては、著者の考えも理解できますし、性別で人を分けるべきではないという考えに則っていると思いますが、現実的に性別による筋力の差を全く見ないということにも無理があるような気がします。
何より褒めている言葉に悪意がなく、受け取る側にも不快に思わなければ何の問題もないような気がしますがこの考え自体がすでにフィルターがかかっていて間違っているのかもしれません。
かわいい
美人だ
かっこいい
こんな人を形容する言葉はどんどん廃れていってしまうのでしょうか。
Posted by ブクログ
落伍組機会均等法第一世代には隔世の感とまだこれかいと。どちらにしても自分の好きなことが文化に規定されるのは良くも悪くもどうしようもないのだろうけれど。言葉は思考・志向を規定するからねえ。
Posted by ブクログ
ネットで見つけて、即書店で購入しました。
裏表紙のフレーズを、言われたことのある女性は多いんじゃないかと思う。
このフレーズを見た時に、なんとも言えない嫌悪感を感じた。
「ずるい言葉」なんて甘い感じではない。10代から知っておきたいという言葉通り、若い人に読んでもらいたいし、女性以外にも読んでもらいたい。
私自身、その年で独身はやばいねと直近で言われたばかりだったので、この本を手に取ろうと思ったのかもしれない。同い年の男性には言わないのになぜ女性だけこんなことを言われるのか、女性は若い方が良い(そこに価値がある)のようなニュアンスを感じたり、一人でも生きていけそうとか、なんなんだろうなと感じるもやもやとしたものにフォーカスされている。
そういう経験を受けた人は、きっと気になってこの本を手にとる、あるいは気に留めるだろうが、言った側や、経験のない人(男性と限定するのは差別的なのでしないが)は、この本を見てもなんとも思わないし、まったく響かないのだろうと思う。
本書には“自衛”の項目が書かれているが、この本を経験者しか手に取らない(と仮定すれば)となれば、「ずるい言葉」を言われたときの対処は自衛になってしまうのではないだろうか、と思った。
いろいろ書いたが、
本書の帯にもある「女の子の淹れたお茶はおいしい」は一見褒め言葉のようであるが、ただの激キモ発言だからそんなこというキモ野郎は滅びてほしいし、企業努力のおかげで誰が淹れてもお茶の味は同じだ。