藤本和子のレビュー一覧

  • ブルースだってただの唄 ――黒人女性の仕事と生活

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    生きていく上で、

    男の子と女の子にとるべき態度を別々に教えなくてはいけなかったということ、

    暴力がとても近くにあったこと、

    いわゆる授業の教材で使うような本(to kill a mockingbird, the bluest eyeなど)の描写と変わらない状況に置かれていたこと、

    などなど、

    生の言葉とそのまま出会って、たった少しではあるけど黒人の女性の置かれてきた環境、そのまわりの空気を知ることができました。

    情報として、人種差別と戦うために、黒人男性がやってきたことや、代表的な女性の発言などがアクセスしやすいところにあったので目にしていたけど、

    いち女性の人生を紡ぐ言葉は、と

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    2021年03月22日
  • ブルースだってただの唄 ――黒人女性の仕事と生活

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    歴史の授業で何の思い入れもなく習った事柄が、個人の語りによって生々しく押し寄せてくる。昔の本だけど、外国の話だけど、全然他人事じゃない。

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    2021年03月14日
  • ブルースだってただの唄 ――黒人女性の仕事と生活

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    1980年代のアメリカで生きる黒人女性たちからの聞き書きをまとめた一冊。黒人女性たちが直面する困難が率直に、彼女たちの言葉で描かれている(当然、日本語に訳されているわけだが)。率直に言えば、日本にいる限りマジョリティになる日本人で、また男性である自分は、本書の価値を十分に理解できていないのかもしれないと思う。ただ、改めていつか読み返したいと思う。そのときにさらに理解を深められることを期待している。

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    2021年02月17日
  • ビッグ・サーの南軍将軍

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    最初に読んだのは数年前だったけれども、もう一度読み直したら、とても腑に落ちた。
    昔読んだときは、芝生の復習とかとちがってしっくりこなかった(愛のゆくえ、みたいなかんじ)けど、
    年をとったからなのか、面白く読めた。ブローティガンは毎回読み直して新しい。

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    2009年10月04日
  • 西瓜糖の日々

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     こういう本を読むと、どうしても謎解きをしたくなってしまう。「アイデス」が、「私・死」だろうなということはスッと思いつくけれど、そのあとは何も頭に浮かんでこない。たくさんの「?」で頭をいっぱいにしながら、淡々と進む物語を淡々と追いかけていくしかない。次第にそれが快感になってくる。不思議な読書体験だった。

     結局「?」は{?」のまま、やや唐突に終わる。なぜここで終わるのか、物語の中で描かれた出来事にどのような意味があるのか、読み終わってからも答えを探してしまう。おそらくそんなふうに考えるのは無意味なのだろうとわかり書けてくるのだけど、それでも気になっている。そんな落ち着かない感じがいつまでも残

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    2026年04月04日
  • 西瓜糖の日々

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    文明崩壊後のような世界の、小さな共同体をめぐる詩的物語。全てが西瓜糖で作られ、川底の墓の灯りが夜を照らすアイデス。残酷な死もただ受け入れるこの場所は、穏やかさに抗う流血にも揺るがない。静かで透明、ほの甘い孤独に包まれた世界が独特な余韻を残す。

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    2026年01月24日
  • 西瓜糖の日々

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    幻想ってよりはSF味を感じた!西瓜糖は馴染みがなくてイメージしにくかったけど、すごく甘いって訳じゃないとあとがきを読んで何となく理解できた気がする。

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    2025年12月31日
  • 西瓜糖の日々

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    アイデスとはどんな場所なのか
    iDeathというからには
    死の世界なのかもと
    解説の柴田元幸さんは
    言っている
    日本語的には
    「愛です」とも読めてしまう
    なんとも不思議な幻想的な世界
    語り手は名前を持たない
    それは読者に委ねられている
    西瓜糖で作られた町で暮らす語り手
    それは西瓜糖の言葉で
    語られている
    なんだか甘いイメージ
    だけど
    ゴテゴテとした
    ねばりつく
    ちょっとしつこく
    鬱陶しさも感じるのかも

    穏やかな暮らしの中に
    愛や友情があるが
    それ以上に嫉妬や暴力
    何より死が渦巻いている
    川の中の棺や
    忘れられた世界
    虎にかじられた両親の話しが
    普通に語られ
    その虎が「悪いと思っている」と

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    2025年12月24日
  • 西瓜糖の日々

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    おすすめされて読んだのだが、何故おすすめされたかわからなかった、、(キュートなあのひとごめんなさい)面白いけどね、不思議ワールドすぎて「ほーん」って感じだった。私はリアルを生きたいっ

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    2025年10月04日
  • 西瓜糖の日々

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    ネタバレ

    語り手の淡々とした物言いのおかげで、物語はずっと穏やかで静謐で、だけどどこか狂気があった。
    わたしたちが今いる現実世界とはかけ離れた場所に物語の世界はあって、ずっと遠い未来か、現実世界の向こうの死の世界か。虎の時代やインボイルの事件などがあっても、基本的には穏やかな時間が流れているように感じた。両親を虎に食い殺されたときでさえ、"わたし"はそれを俯瞰して眺めているというか、いつかのポーリーンのように激しく心を乱しているようには見えなかった。西瓜糖でできた橋やその他たくさんのもの、西瓜糖鱒油をつかったランプをわたしたちは持っていないけど、わたしたちが持っているたくさんのものも

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    2025年07月23日
  • 西瓜糖の日々

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    西瓜糖で作られた、閉じられた静謐な世界。そんな世界の中にはうっすらと不穏な空気があり、グロテスクな死や流血が書かれるけれど、恐怖やおぞましさみたいなものはすっぽりと抜け落ちているようで不思議な読み心地。起こる出来事に関連性はあるが物語の筋のようなものはなくて、この独特な世界の雰囲気を味わう小説なのかも。
    岸本佐知子さんのエッセイでいしいしんじ好きな人におすすめと書かれていたので気になって読んでみたんだけど、ちょっと違う気がする。不思議な世界を描くという点では似ているのかもしれないが、いしいしんじ作品にあるようなあたたかみ、人間のにおいのようなものは全く感じられなくて、それらを排除したのがこの西

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    2025年02月10日
  • 西瓜糖の日々

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    【あらすじ】
    コミューン的な閉じられた幻想的な世界、「アイデス」と「忘れられた世界」。
    そこは完璧で美しいが同時に残酷な一面を持つ。
    詩篇のような文章で綴られていく、抽象的なストーリー。

    【感想】
    人を選ぶ作品であることは間違いない。
    「アイデス」を理想世界と思うか、息苦しい世界と思うか…
    ただし、あまり深く考えずに描写そのものを堪能するのもありだと思う。
    川の主の大鯰や、西瓜糖で出来た家具など想像を掻き立てることは間違いない。

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    2025年01月20日
  • ブルースだってただの唄 ――黒人女性の仕事と生活

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    黒人女性の生活についての聞き書き。
    かなり悲惨な話が多い。色が濃いほど差別が酷くなるなど。この時代だから、白人でも黒人でもなく日本人だから聞けた貴重な話もありそう。
    白人の生活と同化することは黒人の文化を失うことになる。普遍化を目指さずに個別の話をじっくり聞く。
    さすが翻訳家で文章は読みやすい。でも前評判ほどの名著なのかはわからなかった。

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    2024年08月16日
  • 西瓜糖の日々

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    淡々としている主人公の語りがうつくしかったり時には落ち着きすぎていてこわく思えたり。でも読者の感情の動きはよそに静かに、浮世離れしているような設定の世界。それでも人間関係があり、善があり悪があり、好きな食べ物があり日々の仕事がある。不思議な空気でした。毎日の太陽の違いが面白かった。

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    2024年07月13日
  • イリノイ遠景近景

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    最初の方のアメリカの田舎の住民の日常会話の盗み聞きが非常に面白かった。途中、ドイツ滞在記のあたりは少々退屈。

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    2023年08月19日
  • 西瓜糖の日々

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    こういう小説ひっっっさしぶりに読んだ!!
    言葉選びが好きすぎて前半ニコニコしてたんどけど、後半が割りと不穏な展開でビビり散らかしてた。
    でも何故かひとつひとつの文章が心に染みてくるという不思議な感覚……。
    全部の文章が凄かったが一番よかったのは64ページの文章かな。
    2行だけでこんなブッ刺さるなんて思ってなかったよ。

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    2023年07月09日
  • イリノイ遠景近景

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    青山ブックセンターFBショップお勧め本から。
    約30年前のエッセイ本だが、そんな昔を感じさせない。
    世界を見る、知るということでは今が旬でもある。

    というものの読み始めは、正直読みにくかった。
    著者の後書きや岸本佐知子さんの解説を元に再読すると、すんなり受け入れられたのがあれ不思議。

    日本人という固定した視点ではない、様々な国を俯瞰してみることができる著者に敬服する。

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    2023年01月11日
  • ブルースだってただの唄 ――黒人女性の仕事と生活

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    黒人女性へのインタビュー形式で書かれています。
    彼女たちの苦しみや誇り…とても伝わります。
    ただ…う〜ん…読むのが少ししんどかったな…
    きちんと理解すべき現実ですが…とてもしんどい⤵︎

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    2022年06月12日
  • 西瓜糖の日々

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    ネタバレ

    不思議な町、世界の話。
    最初、西瓜糖ってなに?って思ってぐぐった。
    西瓜糖を原料としていろいろなもの(家とか)を作ってる世界の話。

    世界観は好きだったし、
    ブログみたいな感じでサブタイトルがあって、
    そのサブタイトルに対する文章が短くて区切りがいっぱいあって
    とても読みやすかった。

    最初は??が多かったけど、
    後々わかってく部類の小説か?と思ったら
    そんなにわからない部類の小説だった。

    インボイル率いる軍団が、
    集団自殺をした場面は、
    それまでの素敵な描写と相反してすごく際立ってたし
    グロテスクだった。

    村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の、
    世界の終わりの部分を

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    2022年04月29日
  • ブルースだってただの唄 ――黒人女性の仕事と生活

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    歴史やニュースで大きな枠としてしか、黒人の人たちのことを捉えていなかったことに、この本を読んで気づきました。

    奴隷として働いていた祖父母の思い出、実際にどんな仕事・生活をこれまでしてきたか。聞き書きで、理路整然・時系列に言葉が並べられていないことで却ってその人の人生が立体的に浮かび上がってきます。

    アメリカの話、と途中まで思っていましたが、日本人である自分にも、黒人のトピックにあたる考えるべきものがあるのでは、と問いかける本だと思いました。

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    2021年05月23日