あらすじ
名翻訳者による、
どこを読んでも面白いエッセイの傑作。
近所のドーナツ屋で野球帽の男たちの話を盗み聞きする、
女性ホームレスの緊急シェルターで夜勤をする、
ナヴァホ族保留地で働く中国人女性の話を聞く、
ベルリンでゴミ捨て中のヴァルガス・リョサに遭遇する……
アメリカ・イリノイ州でトウモロコシ畑に囲まれた家に住み、
翻訳や聞書をしてきた著者が、人と会い、話を聞き、考える。
人々の「住処」をめぐるエッセイの傑作。
解説 岸本佐知子
藤本さんの「聞く人」としての本領はここでもいかんなく発揮され、
この本はたくさんの人々の声でがやがやと息づいている。
――岸本佐知子(本書解説より)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1990年代のアメリカの市井の人々の日常を綴った面白いエッセイ とだけ思って読み進めたら大間違い。
中盤以降、テーマはさまざまなれどどんどん広く深くそしてますます面白くなっていく。
眼差しの先には、常に社会のメインストリートから外れた、外された人たちがいる。
彼ら彼女らの口から溢れる言葉を丁寧に記録している。ハッとさせられる言葉にいくつも出会えた。
Posted by ブクログ
まず、全く古さを感じない文体がすごいと思った。
個人的には最後の章の、インディアンの人々についてのエピソードが
もともとネイティブ・アメリカンのジュエリーが好きだったことからも興味深く読めた。
日本人の草鞋づくりのように、生活に根付いたものづくりの話など。彼らは自然の素材もとても神聖に捉えていることなども面白かった。
解説の岸本佐知子さんの温かな視点も好き。他の本も読みたいな。
Posted by ブクログ
日本を離れても似たような会話をしてる人たちがいるんだなぁと微笑ましいエピソードが続くのかと思っていたら、ユダヤ人の迫害やアメリカ先住民族の話といった、重たいけれどその真っ只中の人々の話をしっかり聞き、そして違和感なく翻訳してくださっている。
この方自身、とても面白い方なんだろうなと感じる。他のも読んでみよう。