安生正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高野和明さん著『ジェノサイド』が好きな方にオススメの1冊です。
安生正さん初読みの『生存者ゼロ』はゼロシリーズ(と言っても内容は独立していそうです)の1作目にしてデビュー作のようですが、本作のSF要素は高野和明さん作品と似て、読む手が止まらなくなりました。
概要です。
訓練を終えたばかりの陸上自衛隊の三等陸佐である廻田(かいだ)は、四時間後に不可思議な任務で北海道の東の海上に浮かぶ石油掘削施設へ調査に飛び立つ。到着した廻田たちは作業員たちの無惨な最期の姿に唖然とし、生存者ゼロという事態に違和感を抱く。
その日を契機に廻田三佐は、生存者ゼロという未知なる恐怖との戦いに奔走する。 -
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恐ろしい
コウモリは確かに狂犬病の宿主だし、糞すら危ないと言われる雑多な菌.ウイルス持ちだし、吸血タイプいるし。新型コロナウイルス禍の今は完成なる空想と思えない恐ろしさ。
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おもしろい。
元からこうゆう話が好きだったので、紹介され読んでいましたがとても面白いです。
まだまだ知識が足りず理解するのが難しいところはありますが、続きが気になってしょうがないです! -
無料版購入済み
主人公周りのキャラがリアル寄りゆえに序盤の「お役所仕事」はいささか地味で、その
くせ科学者のテンプレ的な奇人キャラが若干浮いています(笑)。それでも次第に死者が
増えて、警察も絡んでの原因調査に入ってくると緊迫感が増して面白く。ホラーチックな
作画もそれに大きく貢献しています。 -
Posted by ブクログ
7月の金曜日、関東地方が大規模な豪雨に襲われ、その中で千葉と埼玉で大型のものを含む多数の竜巻が発生。その影響で東京電力の変電所が倒壊し、都内は大規模な電力不足で全ての電車が運休。都内は数十万人におよぶ人達が帰宅困難者に。さらに荒川が決壊の危機に瀕し、都内は墨田区をはじめとして23区な洪水の恐れ。未曾有の大災害の前に、新しく政権を握ったばかりの政府が「顧問団」である大学教授と経営コンサル社長の方針に翻弄され誤った判断ばかりを繰り返す。
その中で危機管理の現場で様々な経験をしている官僚・内閣府企画官の文月裕美が奔走し「国(顧問団)VS.官僚」の構図の中、首都崩壊の危機に立ち向かうストーリー。
なぜ政府は「有識者」と言われる顧問団の言いなりなのか。
なぜ政府と官僚は対立するのか。
なぜ情報規制、通信規制は行われるのか。
なぜ3.11のような悲劇が起こったのか など。
フィクションとはいえ世の中の裏側が垣間見え、なおかつエンタメとしてとても面白い作品。
イメージ的には、現実的な「シン・ゴジラ」。東京を破壊するのがゴジラではなく災害というところ。さらにシン・ゴジラとの違いは、政府は頼りないだけではなく次の政権奪取をもくろむ黒い影がうごめいているという点。
中だるみが全く無く読み始めると一気です。
本当にオススメ。 -
Posted by ブクログ
「ゼロ」シリーズらしい、壮大で恐ろしい話。
発端は、つまらない人間の欲とエゴ。
結果は、このまま行くと日本滅亡。
日本のみならず、アジアはもちろん全世界に
少なからぬ悪影響が予想される。
それを、最悪の事態を避けるために、
それでもかなりひでーアイディアを実行しに行く
市井のヒーローたちの物語。
主人公に感情移入すると、かなり救いのないラスト。
だが、これがこの状況下で選びうる最善の選択。
登場人物がほぼおっさんのみという、男臭い話。
いや、なかなかドキドキしながら読みました(^ ^;
が、ときどき、ちょっとリアリティの点で
いかがなものか...と思う部分も無くはない(^ ^;
例えば「新宿で地割れ噴火が起きてるのに、
首相官邸で会議してる」とかは...??(^ ^;
直線距離で5Km位しか離れてないのでは?(^ ^;
あと、小説だからでしょうが、
日本の首相が「格好良すぎる」(^ ^;
現実は、今の日本の体制だと、
すぐアメリカにお伺いを立てて、
この場合だと「見捨てられて」パニックでおしまい...
となるだろうな、と(^ ^;
それは作者のせいではありませんが(^ ^; -
Posted by ブクログ
もんのすごいハードなボイルド(^ ^;
ありえへん数の人が死ぬし、その描写がまた
リアルでぐろで、食事中には読まない方がいい(^ ^;
...が、小説としてはものすごいリーダビリティ。
緻密な設定で「今そこにある危機」を浮き彫りにし、
他人事では無いリアルな恐怖が襲いかかってくる(^ ^;
いざこうなったら、日本は、東京はこんなに脆いのか、
たったこれだけの人数で、こんなに短時間に
「手も足も出ない」状況にされてしまうのか....と、
かなり絶望的な気持ちにさせられる。
闘う男達の活躍で、一応最悪の事態は免れるが、
今回の騒ぎすら実はもっと「大きな悪意」の
第一波に過ぎないのでは、という余韻を残すラストは、
続編を期待して良いのだろうか(^ ^
主人公が敵の「元締め」と対峙するシーンのみ、
尻切れトンボ感を感じたが、全体的には
ぐいぐい引き込まれる、読みでのある作品でした。 -
Posted by ブクログ
日本を舞台にしたテロを題材とした小説の中でも群を抜いて面白い。こんなミステリー作家が日本にいることに読者として感謝したい。しかも、安生氏は本作品で二作目の新進気鋭の書き手ある。これからが実に楽しみである。さて、本作品の醍醐味は大胆なフレームに緻密なディテールを組み合わせ、緊迫する場面を繋ぎ合わせ物語を紡いだ点にある。さて、物語は東京に未曾有の台風が接近する中、複数のテロが同時発生することから始まる。錦糸町のマンションに立て籠もった正体不明のテロリストは、警察の特殊部隊であるSATを殲滅させる武器と練度をもっていた。召集された官邸危機管理センターには都内各所で爆発の報告も入っており、この事案が警察で対応出来るのか、自衛隊が対応するための法的要件が整っているのか、緊迫した危機管理センターでの議論の中自衛隊に治安出動待機命令が発令され、精鋭である習志野の特殊作戦群が近づく台風の中、チヌークで東京ヘリポートに向かうがその7機ともテロリストの地対空ミサイルにより撃ち落とされてしまう。ここに至り日本国として自衛隊に防衛出動を発令するか、否かの決断を迫られる。攻撃を仕掛けているのは、国家なのか、だとすればどの国なのか?現行法制の穴を狙って緻密に統制された作戦の前に損耗が重なっていく。一方、命令を受ける自衛隊にもレンジャー部隊など精鋭がテロリストに倒されていく現状を目の当たりにして命令拒否など瓦解の危機に陥る。