安生正のレビュー一覧
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恐ろしい
コウモリは確かに狂犬病の宿主だし、糞すら危ないと言われる雑多な菌.ウイルス持ちだし、吸血タイプいるし。新型コロナウイルス禍の今は完成なる空想と思えない恐ろしさ。
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おもしろい。
元からこうゆう話が好きだったので、紹介され読んでいましたがとても面白いです。
まだまだ知識が足りず理解するのが難しいところはありますが、続きが気になってしょうがないです! -
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主人公周りのキャラがリアル寄りゆえに序盤の「お役所仕事」はいささか地味で、その
くせ科学者のテンプレ的な奇人キャラが若干浮いています(笑)。それでも次第に死者が
増えて、警察も絡んでの原因調査に入ってくると緊迫感が増して面白く。ホラーチックな
作画もそれに大きく貢献しています。 -
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7月の金曜日、関東地方が大規模な豪雨に襲われ、その中で千葉と埼玉で大型のものを含む多数の竜巻が発生。その影響で東京電力の変電所が倒壊し、都内は大規模な電力不足で全ての電車が運休。都内は数十万人におよぶ人達が帰宅困難者に。さらに荒川が決壊の危機に瀕し、都内は墨田区をはじめとして23区な洪水の恐れ。未曾有の大災害の前に、新しく政権を握ったばかりの政府が「顧問団」である大学教授と経営コンサル社長の方針に翻弄され誤った判断ばかりを繰り返す。
その中で危機管理の現場で様々な経験をしている官僚・内閣府企画官の文月裕美が奔走し「国(顧問団)VS.官僚」の構図の中、首都崩壊の危機に立ち向かうストーリー。
な -
Posted by ブクログ
「ゼロ」シリーズらしい、壮大で恐ろしい話。
発端は、つまらない人間の欲とエゴ。
結果は、このまま行くと日本滅亡。
日本のみならず、アジアはもちろん全世界に
少なからぬ悪影響が予想される。
それを、最悪の事態を避けるために、
それでもかなりひでーアイディアを実行しに行く
市井のヒーローたちの物語。
主人公に感情移入すると、かなり救いのないラスト。
だが、これがこの状況下で選びうる最善の選択。
登場人物がほぼおっさんのみという、男臭い話。
いや、なかなかドキドキしながら読みました(^ ^;
が、ときどき、ちょっとリアリティの点で
いかがなものか...と思う部分も無くはない(^ ^;
例 -
Posted by ブクログ
安生正『ゼロの激震』宝島社文庫。
『生存者ゼロ』『ゼロの迎撃』に続くゼロ・シリーズの第3弾。手に汗握る展開に、460ページがあっという間だった。
阪神淡路大震災を境に、今やいついかなるところで大規模自然災害が起こるか解らぬ世の中になったように思う。しかも、その発生サイクルは次第に短くなっているようだ。本作は、そんな未曾有の大規模自然災害と闘う男たちを描いたSFのようなパニックサスペンスである。最近、読んだ高嶋哲夫の『富士山噴火』と映画『アルマゲドン』を掛け合わせたようなストーリーであった。
不思議な大規模災害が頻発する北関東。栃木と群馬の県境で起きた大規模土砂崩れ、栃木で震度5の地震の直 -
Posted by ブクログ
もんのすごいハードなボイルド(^ ^;
ありえへん数の人が死ぬし、その描写がまた
リアルでぐろで、食事中には読まない方がいい(^ ^;
...が、小説としてはものすごいリーダビリティ。
緻密な設定で「今そこにある危機」を浮き彫りにし、
他人事では無いリアルな恐怖が襲いかかってくる(^ ^;
いざこうなったら、日本は、東京はこんなに脆いのか、
たったこれだけの人数で、こんなに短時間に
「手も足も出ない」状況にされてしまうのか....と、
かなり絶望的な気持ちにさせられる。
闘う男達の活躍で、一応最悪の事態は免れるが、
今回の騒ぎすら実はもっと「大きな悪意」の
第一波に過ぎないのでは、という -
Posted by ブクログ
日本を舞台にしたテロを題材とした小説の中でも群を抜いて面白い。こんなミステリー作家が日本にいることに読者として感謝したい。しかも、安生氏は本作品で二作目の新進気鋭の書き手ある。これからが実に楽しみである。さて、本作品の醍醐味は大胆なフレームに緻密なディテールを組み合わせ、緊迫する場面を繋ぎ合わせ物語を紡いだ点にある。さて、物語は東京に未曾有の台風が接近する中、複数のテロが同時発生することから始まる。錦糸町のマンションに立て籠もった正体不明のテロリストは、警察の特殊部隊であるSATを殲滅させる武器と練度をもっていた。召集された官邸危機管理センターには都内各所で爆発の報告も入っており、この事案が警
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Posted by ブクログ
少し前に鬼怒川が氾濫する災害があったが、丁度あのような天候時に重火器で装備した数百人のテロ組織が東京を襲うというお話。予告された東京殲滅のタイムリミットは翌早朝。
自衛隊の活躍を描いたお話で、前作「生存者ゼロ」も面白かったが、こちらの方が更に進化した感。あっちはSFだったのが、こちらはいかにも起こりそうな危機管理のシミュレーション小説だったからね。
ノンストップ小説と言っても良いのだろうが、それにしても前半の国防会議の、法律解釈がああだこうだという描写はまだるっこしい。ここは、さらっと流し読み出来たので、迫真感もあった。
こういうのを読むと、安保法案の建付けに問題はあるかもしれんが、中身