あらすじ
都内で都内で謎の感染症が発生し、死亡者が続出。厚生労働省職員の降旗は、感染症研究所の都築博士と共に原因究明を命じられる。責任転嫁する上司や失策続きの政府に翻弄されながらも、必死に感染源を探す二人。さらに、地下鉄構内で連続殺人事件が勃発し、東京は未曽有の事態に陥っていく。人類は生き残ることができるのか? 進化系パンデミック小説。
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Posted by ブクログ
さすが安生さんの新刊、、
面白すぎて一気読みしました。
今までのシリーズもよくこんなこと
考えつくなと思ったけれど、
どんどんそのシリーズが大きくなっていって
レッドリストは超大作だと思う。
でも現実的で、いつか起こり得るかもしれない
非日常のようで日常に近しいところが恐ろしい。
Posted by ブクログ
次にどうなっていくのかが気になって、ページを捲る手が止まらなかった。
バイオハザードにより、人類は種の絶滅の危機に瀕し、未曾有のパニック状態になる。
捕食者と化した「とある生物」を前に、人類は生存競争に勝ち残ることができるか。
今の世の中を見てもそうだが、永久に続くように見える我々の生存というのは、実に奇妙なバランスのもとに成り立っている。
Posted by ブクログ
期待感もって読んだが、それ以上に面白かった。
コロナ禍だからこそ映画化してみんなに見て欲しいし、普通に見たい、コロナ禍だからこそ難しいだろうけど。
Posted by ブクログ
描かれているテーマは興味深いですが、展開にいまいち納得感がない。相当に異常な状況が発生して、都民もたくさん亡くなっているにも関わらず、いまいち反応が薄い。あと、主人公がマイナス思考すぎて、もうひとつ活躍してる印象がないのも残念感がありますね。
Posted by ブクログ
都内で謎の感染症が発生し、死亡者が続出。
厚労省や感染症研究所が登場し、対応に追われる。
原因不明のパンデミック。絶滅への扉は開かれた――
コロナ自粛にも疲れてきて、そうはいっても密で遊びまわるわけにもいかない。人類の生き残りをかける程の感染症をフィクションで読んで、もう少し自制心を働かせよう。
そんな意図で手にした8月発行の本書。実は2年前に発行されたものに副題をつけた形で再発行されたものでした。
息つく暇もなく、様々なことが起こる東京。
死体の描写が何とも気味悪く、実は読み進めるにしたがってぞわぞわする場面はそれだけではないと思い知らされた。
一体何が起こっているのか、時間のない中で情報を集め明るみになる事実に驚くばかりで、同時に組織の中で非常時に対応することの難しさを改めて痛感しました。ただでさえ大変な時に、嫌な上司や同僚がいると心が疲弊しますね。
非常時に、どこまで国民に情報開示をしていくか、という難しさも。情報開示は大事なことだと思いますが、一度流れた情報はもう止められず、不安な情報しかなければパニックを引き起こす。かといって、閉鎖的に議論してても危機感は伝わらず不信感が募るばかりだし、事実関係の整理すら追いつかない状況では誰が責任をもってどこまで伝えるのか、白黒はっきりしないものへの対応に日頃からどんな備えができるのか、なんて本筋から離れたことも考えさせられました。
今までに5回もあった大量絶滅。人間もいつかきっと滅びる日がくるのでしょう。地殻変動か、人間自身によるものか。フィクションだけど、現実と地続きで、読み応えのある一冊でした。
この時期に再刊行した判断は素晴らしいですね。
Posted by ブクログ
面白かった。
小難しい説明や描写もあったが、もたつくような無駄描写がなくテンポ良く読めた。
急に成長するわけでもなくヘタレのままの主人公にも好感。登場人物各々の話も、本筋を邪魔せずいいアクセントになっている。
最後の流れで続編出るんだったら星5にする!
Posted by ブクログ
レッドリストとは、国際自然保護連合が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリストのこと。
これに「人」が載るかもっていう‥。
コロナ時期なので読んでみましたが、
ありえない〜と思いながらも
ドキドキとどうなるの?が収まらず読破。
描写は想像するととっても気持ち悪いし怖い箇所が多いけど、
ほんとにこんなことになったら‥
Posted by ブクログ
危機に直面した時、国がどう動いていくのか、
それを追っていくのが興味深かったです。
淘汰されるってのは、納得の理由ですが、
普通に人為的でした。
ただ、そのほうがリアリティがありました。
それにしても、国が動くときは、金が動くときであって、
金が動くときは、必ず戦争が絡んでくるんですねぇ。
Posted by ブクログ
設定は非現実感が強くなってしまいそうなのに、そう思わせないくらいリアルで説得力のある物語の流れ。壮大なスケールの物語のメインストリームとは別に、個々の人間の苦悩など、様々な感情描写も繊細でより深みのある話になっていると感じた。コロナ禍にぜひ読んでみて欲しい。
Posted by ブクログ
レッドリスト と言えば絶滅危惧種のリスト。そのリストに追加され、滅亡に至るのは……
そんなことあるはずがない でも あるかもしれない
私たちは増えすぎた? この星を食いつぶしている?
Posted by ブクログ
安生正『レッドリスト 絶滅進化論』幻冬舎文庫。
2018年に刊行された進化系パンデミック小説『レッドリスト』に副題を追加し、文庫化。
今まさに渦中にある新型コロナウイルス感染症を彷彿させるような感染症のパンデミックと生物の進化論とを融合させた、謎が謎を呼ぶ展開は面白い。しかし、相変わらず登場人物が多く、厚生労働省を始めとする組織内の軋轢が描かれるなど多少の煩わしさを感じる。
記録的な寒波に襲われた極寒の都内で新種の赤痢や破傷風といった感染症が発生し、病院に搬送された患者はなすすべもなく、相次いで死亡する。そんな中、厚生労働省の降旗は感染症研究所の都筑博士と共に感染源の究明を命じられる。感染源と思われるネズミと黒いヒルの大量発生の謎……
さらには都内の地下鉄構内で身体の一部だけとなった死体が相次いで発見される。ここ2年、地下鉄施設の周辺で発生している20人にも及ぶ行方不明事件は猟奇連続殺人なのか……
そして、都内に大量発生したコウモリ。迫り来る人類滅亡の時……人類滅亡は神の意志なのか……
色々と詰め込み過ぎた割りにラストが……
本体価格750円
★★★★
Posted by ブクログ
記録的な寒波が発生したある日、港区の病院に重篤な感染症が疑われる患者が次々に運び込まれた。対策を講じるため国立感染症研究所都筑室長の元を訪れた厚生労働省健康局結核感染症課長補佐・降旗一郎であったが、、
単なるパンデミックと思われていた事件がバイオハザードであり、ミステリーのようなサスペンスのような。単なる空想と言い切れない恐ろしさもあって。
Posted by ブクログ
パンデミック系パニックエンターテイメント
ウイルス系の話かと思いきや、またもや生物Vs人間(笑)
今回はちょっとグロくて嫌な話です。
しかし、今回もあまりに事件が多すぎてとっちらかっていた印象。
都内で発生した感染症。赤痢、破傷風?狂犬病?
なんじゃなんじゃ?というところで、
厚労省の職員の降籏が感染症研究所の都築博士と共に原因追及を命じられます。
この降籏がちょっとヘタレなところが良いです。
今までのヒーローはいろいろ格好良い人が多かったのですが、今回は、ヘタレでいろいろやらかしてしまいます。
さらにそのいやな上司。いるよねぇ..
そして、二人が、たどり着いたのは地下鉄内で見つけたネズミとヒル。
このヒルにやられていくのかと思いきや...
さらに地下鉄構内で連続殺人事件発生。
殺人事件とネズミとヒルとの関係は?
それらの事件の裏側にはマッドサイエンティストの村上の影が..
そして、現れたコウモリの大群。
コウモリVS人間(自衛隊)
という展開です。
ちょっと事件多くて、詰め込み過ぎ!
楽しめました。
Posted by ブクログ
すべては、ヒルによる感染症と芝浦水再生センターの死体遺棄から始まった。
複数の事件が同時進行する中、今度は狂犬病が発生し、ついには人類の敵として新種のコウモリが現れた。
コウモリか人類か、生き残りをかけた戦いの幕が開く。
この手の作品は嫌いではない。
しかし、初めのうちは説明が分かりにくく長い。
登場人物も魅力を感じる人はいないのは残念だった。
Posted by ブクログ
コロナ禍の時代に、この本の人類の滅亡というテーマが面白かったです。展開も早く読みやすかったです。
1人の不器用な人間が一生懸命に色々なものに抗う姿が印象的でした。
Posted by ブクログ
東京都心で感染症、地下でネズミとヒルが大発生。その原因を探っていくと、思いもよらない生物の大繁殖と新種にぶち当たる。
単独では小さく非力でも、数が集まると人間の存続まで脅かす急激な進化に身震い。
生き残ろうとする生物の本能の執念に人間はどこまで対抗できるのか…心もとなさばかりが先行、ギリギリまでハラハラさせられた。
情けない腐れっぷりの主人公には最初呆れたが、最後まで読んでわかった気がしたな。不器用でも弱虫でも必死に食らいついていく姿こそ人の心を動かし、押し潰されそうな重圧や責任に立ち向かう勇気を与えてくれる。
Posted by ブクログ
都内で突如として流行る様々な感染症。
その裏に隠れていたのは虫と、とある生き物。
グロは比較的大丈夫な方だが、虫はダメだった…。
虫に襲われるなんて想像しただけで鳥肌。
解説を読んで、現在猛威を振るっているコロナウイルスについて考えてしまう。
やはり人間は増え過ぎてしまったのか。
あながち間違った説だとも思えない。
Posted by ブクログ
新型コロナウイルスの二回目の緊急事態宣言の前夜。もっと怖い話です。
このご時世なので、パンデミックものかと思いましたが、もっとグロい話でしたね。この手の話に違わず、マッドサイエンティストが登場します。そして、予想通り、マッドサイエンティストは、自らの研究に準じる最期を遂げるのですが。
最後は、若干、都合の良い結末のように思えますが、あそこまで絶望的な状況だと、都合よい事態が生じない限り人類は絶滅したでしょうね。
Posted by ブクログ
専門用語などが少し読みにくく、完全には理解出来なかったです。
ただ、このコロナ禍で出会えて良かったとも思います。
厚生労働省内でどんな人達がどう働いているのか、少しイメージがつきました。
コミカライズから気になって
コミカライズ本を読んで気になって、
セールになってたので購入。
読みやすく、テンポのいい文章。
自衛隊やらアパッチやら出てきて
派手に動き回るので、
ドンパチものの好きな人が
一気に終盤まで読んだのなら、
それなりに満足できるのではないでしょうか。
ラストはあっけないというか、
雑な感じがしました。
異常行動を起こしてたヒルやネズミはどうした?
小さな島国で「進化」したコウモリが
うっかり全滅したらそれで
今までの生活が元通り??
破壊しまくった都心の構造物やらなにやらの
復興はどうしたのやら…。
私の読み込みが足りないのかもしれません。
時間があるときにもう一度ゆっくり読み直します。