安生正のレビュー一覧
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次々に日本が、東京が追い詰められていく、怒濤の展開。感想はとにかく「悔しい」の連続。
主人公をはじめ、関係者すべてがあまりにも格好良い。一人、また一人と、登場人物が覚悟を決める姿に、その度に圧倒される。果たして自分がこの場に置かれたらこんな決意はできるだろうかと思わされる。
法律や自衛隊の知識から戦闘の描写、東京の災害対策まで、本当によく調べられていて、勉強にもなる。合理的で簡潔な説明を求める人や、法律関係に詳しい人にとっては長ったらしく感じられるかもしれないが、この長い説明がかえって読む側の焦りを煽る。とにかく素早く対処すべき事態に制度上の様々なハードルが立ちはだかりやきもきしている主人公た -
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陰謀・軍事・自衛隊サスペンスもの!
専門用語多くてちとつらい(笑)
しかし、想定通りの鉄板ストーリは、胸が熱くなります。
自衛隊の重装輪運搬車が襲撃されて、プルトニウムが強奪されます。
自衛隊ってプルトニウム運ぶんですね..
襲撃犯は北なのか?テロリストなのか?
情報部の溝口は秘密裏にその真相を明らかにすべく、法律を超えて調査を行うことに..
そうですね。自衛隊は捜査権は持たないですもんね。
また、飛騨山中で地震観測所に向かう途中、土砂崩れに流された地震研究者の八神。
この事件に巻き込まれていきます。
この二人で物語が進んでいきます。
当初、この八神の位置づけがよくわからなかった。
容疑 -
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ネタバレおもしろかった!日本を襲う未知の感染症。パニックサスペンス的な位置付けなのかな。
最初は本土から離れたプラットフォームでの大量死、そしてその死が北海道に上陸し、やがて本州へ…どういう細菌なの?なんで助けを呼ぶ間もなく人が死ぬの?文系には難しい単語が多いな…とおもしろいけど難しいなーとなりながら読んでたら後半まさかの!
そっからはおもしろさが一段跳ね上がった。
まさか最初の冨樫博士の奥さん由美子さんの死がミスリードになってるとは。
そして最終的にシロアリから羽アリも誕生して彼らが相互干渉によって潰し合い、撃退方法が発見される。マッドサイエンティスト冨樫は亡き息子の代わりに新たな命を救う…。流 -
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ネタバレあらすじ
北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が謎の死をとげた。その死体は全身が壊死する異様な状態だった。テロか、感染症か。自衛官の廻田と感染症学者の冨樫がその謎を追う。
感想
パニック小説としてとても面白かったです。
恐怖や緊迫感の演出が上手く、引き込まれました。
先が気になり、一気に読み終えました。
反面、冗長に感じる部分もありました。
神だの何だの、スピリチュアルな描写が話の間に挟まってくるんですが、特にオチもなく意味がよく分からない。
また民主党を揶揄する無能政権が、子供じみた分かりやすい悪役として描写されていて、その捻りのなさは風刺というより作者の個人的な嫌悪に感じられま -
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ネタバレ新生物の脅威に立ち向かう登山家達のSFパニック小説。
このミスシリーズの作品ではある物のミステリーの要素は少なく、どうやって新生物に立ち向かっていくのかというパニック小説の部類と役人と民間人の攻防による人間ドラマ、そして今回の3人の調査人の家族との濃密なやりとりの家族ドラマの軸で描かれている。
新生物の生態の生々しさやそれに襲われ人が亡くなっていく様子がとても怖かったです。その原因になったのも人間の開発というのも現代の問題に繋がってるように感じました。そんな殺伐とした中にも甲斐家の家族仲がゆっくりと修復されていくのはとても読んでいて面白かったです。母親の死をきっかけに気まずくなってしまった関係 -
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安生正『暗殺者』徳間文庫。
近未来の日本を舞台にした首相暗殺犯対公安の闘いを描いたサスペンス小説。
設定やストーリーは面白い。特に首相暗殺の首謀者が妻子の仇を暗殺者として殺人マシンに仕立て上げる過程は迫力に満ちている。しかし、公安メンバーに裏切り者が居たり、その裏切り者の正体が意外にあっさり判明する辺りは、相変わらず粗さが目立つ。取って付けたような救いの無いラストも不要ではないかと思った。
難民支援組織であるNPO法人『全国難民支援連絡会』の活動拠点のビルがテロにより放火・爆破される。NPO法人の代表の村瀬幸三はこの事件で妻子を失う。それでも難民支援を継続する村瀬だったが、難民受け入れ