シャルロッテ・リンクのレビュー一覧
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ケイト・リンヴィル シリーズ第2作。シリーズ第3作から読み始めて、第1作を読んで、本作に。自分にとって3作目。ケイトもユアンも自省的に自分の行動を描写する。そこがすんなり作品に入り込める理由。
とにかく先が楽しみで、下巻へ。
自立して自分のことをわかっていて他人も冷静に観察できる女性が、マッチングサイトを使ってまでパートナーを求めるというのは、シリーズ第3作『罪なくして』を読んだときには解せなかったが、第1作から読んで起きたことを知ると、第2作の本作では、納得がいった。
『罪なくして』にも登場していたコリンが本作で初登場。体重82キロ、45歳。自信満々な男。フィットネススタジオに最低でも週4 -
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ウゲォーヌ(人間には発音できないタイプの音)
いやーマジかー
すげー結末だったわー
この結末全く頭の片隅にもありませんでした
そう書くとネタバレになっちゃうかな
うーん、お見事だったわー
ミスリードが巧み
ということでミステリーとしてもかなり上質だったんですが、やっぱり主人公の女性刑事ケイトよね
はっきり女性としての魅力なしって書かれちゃってるという新しいタイプのヒロイン
恋愛経験ほぼゼロの41歳は、やっぱりけっこう拗らせちゃってるわけです
そんなもん自分に自信なんか持てません
あらゆる場面で自分なんか…
自分なんかが誰かに愛されるわけがない
自分なんかが事件を解決できるわけがない
そん -
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ドイツの人気作家がイギリスを舞台に描くシリーズ。2作目後半。ベストセラー。
ケイト・リンヴィルは、スコットランドヤードの巡査部長。
実家を片付けるために休暇を取り、近くの宿に泊まったら、その家の娘アメリーが失踪。
ケイトが刑事と知った母親デボラに頼りにされることに。
管轄外なのは1作目と同様、しかも今度は自分の家族の事件でもないのですが…
スカボロー署のケイレブ・ヘイルは知り合ったばかりの頃のようには拒否的でなく、ケイトを認めていることは示すのだった。
アメリーは不可解な状況で発見される。
しかも、アメリーを海から救い上げた男性は、両親にたかってくる。
少女の行方不明事件は他にも起きていて -
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こんなヒロインを待っていた!
スコットランドヤードの女性刑事ケイト・リンヴィル巡査部長。
三十九歳でいまだ独り身。夫なし、子どもなし、恋人なし、友人なし。
特別美人でもなく、髪はバサバサ、とうてい魅力的とは言えない。
周りの同僚たちは誰ひとり近寄ってはこないし、ケイトが会議で口を開けば決って天を仰ぎ、間違っているとみなしていた。
なにより自分自身が自分を信用していなかった。
そんな中で彼女が敬愛する父親、伝説的な名刑事として誰からも尊敬されていた父親が何者かに惨殺される。
ケイトは父殺しの犯人を追うが、それは父の隠された別の顔を暴くことになるのだった。
もちろん最後には「生きづらさ」を -
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ネタバレ探偵小説や警察小説には、完全無欠だったり良くも悪くも癖が強かったりといった主人公が多く登場するものだが、この作品の主人公ケイトは、スコットランドヤードの刑事でありながら地味でネガティブ、人付き合いが苦手ととにかくパッとしない。そんなケイトの能力を唯一正当に評価し、スコットランドヤードから地方のスカボロー署にリクルートしたケイレブ警部も、アルコール依存症を患う訳ありの警察官。それぞれに苦悩を抱えているからこそ、読者は二人に感情移入し応援したくなる。
物語は主人公のケイトを中心に、襲撃を受けたクセニアやソフィア、ケイトの友人コリンらのパートが入り混じりながら展開していく。その中でも重要なのが、オリ -
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ネタバレこのシリーズの安定の面白さよ!
そして前回まで頑なにケイトを幸せにさせなかった著者もようやくそろそろ幸せを掴ませようという気配が。
原作はあと2作品刊行されてるようなので続きが気になります。ケイトとケイレブの関係も。ケイレブが仮に退職してもまあお互い今まで散々管轄外で行動取ってきたわけだし。
サーシャがとりあえず可哀想で。当時なんかやりようあっただろと。アリスへのフォロー含めて。今回の全ての発端はアリスの夫ですね。責任感じてるくせに少年院の訪問も2回で辞めてるしひたすら嫌なことから目を背けてるだけで結局最後まで生き残ってるという。 -
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上下巻に分かれているので、まとまった時間が取れないと読めないなぁと暫く積読になってた本作、漸く読めました。
もっと早く読めばよかったと後悔するくらい面白かったです!
ドイツの作者さんとのことですが、舞台はイギリス。ヨーロッパの作品らしく、全体的にどこか湿っぽいミステリーに仕上がってます。
ケイトという39歳独身女性が主人公。夫も彼氏も友達もいなくて、仕事でも評価されないという設定。卑屈な設定に聞こえるけど、こういう人っていっぱいいると思います(かくゆう私も主人公の設定に大体当てはまっているひとり笑)。事件そのものもスピード感・意外性があって面白いのだけど、主人公や犯人役はもちろん、脇役の人 -
Posted by ブクログ
ドイツの作家のベストセラー後半。
舞台はイギリスのヨークシャーです。
退職した警部だった父が殺され、休暇を取って故郷へ戻ってきたケイト。
スコットランド・ヤードの刑事だが、自分に自信がなく、周りにも溶け込めないでいた。
だが、誇りに思っていた父親の事件を放っておくことは出来ず、独自に動き出す。
事件を担当する警部のケイレブはアルコール中毒という問題を抱えている。
どの人物も、人に言えない秘密や重い気持ちを抱えていて、それが次第に絡み合っていく‥
リーダビリティはさすがで、その過程で少しずつだけどケイトが優秀さを発揮し、成長していくのが読みどころ。
これまでに「姉妹の家」「沈黙の果て」「失