石川明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社内起業を前提として,新規事業を立ち上げる(決済を通す)ためのノウハウを解説した本.「事業とは"不"の解消」というポリシーで,どのように"不"を見つけ,整理し,検討し,決済まで持っていくか,というステップを逐次フレームワーク化(テンプレートはWebダウンロード付き)して解説しています.非常に実践的で「使える」印象を受けました.新規事業と銘打っていますが,既存事業の点検にも使えそう.
新規事業創出の重要性を痛感している今日このごろで,そのための手法を「技術」にまで落とし込みたいなぁ,,という課題意識が最近の個人テーマですが,この本がその一つの解なのかもしれ -
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ネタバレ通常の新規事業とは視点が異なり、社内での起案に特化した面白い本。 でも良い本とは思うけど、他の本を優先して一時中断。。。今度再度読もう。
<メモ>
●事業家承認の際に決裁をえておくべき事項(p41)
①立ち上げ方法
(管轄部門、責任者、事業開始の最終判断の方法)
②収支計画、必要投資額
(立ち上げ時、初年度、最大累積など)
③撤退基準 ★★★
(判断時期、判断基準)
④事業化後の運営方法
(経営への報告タイミング、新組織内での決裁可能範囲など)
●新規事業を検討する際のガイドライン例 (p65)
●検討範囲にあたりをつける方法① 5W2H展開法(p93)
既存事業の5W 2Hをずら -
Posted by ブクログ
新事業担当者、社内起業家向けのハウツー本だが、副題にもあるようにかなり実践的な内容になっている。ここで実践的というのは、理論的なことだけでなく、社内で起こりうる様々な摩擦や抵抗、根回しなど、実際に起こりうるナマナマしい課題やその対処法まで実体験に基づいて記述・解説されているということ。新規事業を立ち上げようという方は誰しも経験されるであろうことで、とても参考になると思う。企業における意思決定がどういうものであるかがわかるので、これから大企業で働こうという若者にも参考になるでしょう。一方、「社内」でない起業家の方にも役立つ知識もあるし、何より大企業に新商品等を提案する際には同じプロセスをたどるこ
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壁打ちの心構えを理解できます。
「すごい」とは「基本的なことをちゃんとできる」ようになれば、それは「すごい」です。
コミュニケーションの量を確保しながら、質を高めるための「問いかけ」の具体例がでてきます。
画期的な問いかけではなく、基本に忠実に、なすべき問いをできるようにする、それは壁打ちする側だけではなく、壁打ちされる側の心構えも伝えている。
筆者が述べているコーチング、メンタリングを学ぶ人が多く、ややもするとスキルありきの対応しがちに警鐘を鳴らしていることは共感。
「すごい」への期待を勘違いせずに、「壁打ち」の心構えの概観理解に役立つでしょう。 -
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私は数年前に大企業から未上場のベンチャー企業へ転職しました。
前職では上司との面談は定期的に行われていたもののかしこまったもので私はとても緊張していて思っていることの半分も伝えられませんでした。
転職してからは直属の上司だけではなく別部署のメンバーや経営陣ともラフに会話をすることが増えて伝えたいことを話せるようになりました。
これは面談の機会の多い少ないではなく、話す場の意味の差だったんだなと本書を読んで感じました。
今の職場で自然に行われているのが実は壁打ちだったんだなと改めて感じました。
この本でも記載されているのですが、自分より知識や経験が豊富な人や別部署のメンバーと意図的に現 -
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「相談=壁打ち」という単語、浸透してない人相手なら「相談させて」って言って、この本に書いてることやるのがちょうどよいかと。
確かに聞き上手な姿勢を見せれば、自分がわざわざ情報取りにいかなくても集まってきそう。
日常から話しかけやすい雰囲気と、相手の話を否定せず聞く、思いがけない展開を楽しむ心の余裕を、忙しいときこそ持てるよう意識する。それと、日々の振り返りと改善。それで相手にとって有用なことをさらっと言えるような「打率」が高まり、壁打ち相手に選ばれやすくなるかと。
会社って情報戦みたいな面あるので、異動した後も気軽にチャットでやりとりできたり、さらっと飲みに誘いあえる人増えたら強いです。
実 -
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DEEP SKILL
著者:石川明
2022年10月25日 第1刷発行
2023年01月25日 第5刷発行
・全体感
確かネットの記事で高評価されていたことが手に取ったきっかけ。
一読して思うのは、よくビジネスマンの基礎スキルとして言われる「コミュニケーション能力」の意味は、根本的にはこの本で言うところの「DEEP SKILL」なのだろうということ。論理的な思考能力ですっきりとしたプレゼンをするいわゆるかっこいいビジネススキルではなく。より人間くさい心理の動きを前提に、組織力学を理解し、より効率よく商売を推進していく考え方と行動様式かな。著者は、「深い洞察に基づいたヒューマンスキル」と定義し -
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リクルート出身の著者によるコミュニケーションスキルの一冊。
タイトルや装丁から、心理学や行動経済学のようなものを駆使した少し裏技的なコミュニケーションスキル本というものをイメージしていましたが、したたかに、さりげなく、仕事を進めるためのもので、割と王道な印象が残りました。
著者の仕事の定義やそれを踏まえた仕事への向き合い方は、共感できる面も多く、テクニックというよりもっと広い心構えを論じています。最終章では、あの「リクルート事件」との話が描かれ、その怒りを使命感に変えていった、という内容は生々しさを感じます。
リーダー管理職向け、となっていますが、上司・先輩と部下・後輩の間でもがいているかたに