【感想・ネタバレ】すごい壁打ちのレビュー

あらすじ

準備をがんばるくらいなら、話す回数を増やせ

◎モヤモヤした思考が整理され、
頭の中の解像度が上がる!
◎仕事ができる人が
実践してきた対話法「壁打ち」実践の書

仕事で直面する問題やアイデア発想の行き詰まり。
「何から考えればいいのかわからない」
「頭の中がモヤモヤして、うまく整理できない」
そんな経験はありませんか?

「壁打ち」とは、
相手との気軽な対話を通じて自分の考えを整理し、
深めていく手法です。

一人で考え込むのではなく、
他者の視点も借りながら、
より広く、より深く思考を発展させていく
実践的な対話術です。

実は、多くの「仕事ができる人」は、
この壁打ちを無意識のうちに実践してきました。

資料を用意して正式な相談をする前に、
ちょっとした対話で考えを整理し、
アイデアの解像度を上げているのです。

【こんな方の悩みを解決します】
・問題解決の糸口が見つからず、一人で考え込んでしまう
・会議での提案が通らず、モチベーションが下がっている
・アイデアはあるのに、うまく整理して伝えられない
・より効率的に問題解決やアイデア創出をしたい

【壁打ちの特徴】
・準備や資料が不要で気軽に始められる
・数分から十数分程度で所要時間が短い
・モヤモヤした未完成な思考でも
話し始めることができる
・話すこと自体に価値があり、
思考が自然と整理される
・相手の心理的負担が少なく、断られにくい
・回数を重ねるほど
アイデアの解像度が上がる

誰もが実践できる「壁打ち」には、
実は大きな可能性が秘められています。

本書では、数万回の対話経験を持つ著者が、
基本から、驚くような成果を生み出す
高度なテクニックまで、豊富な実例とともに解説。

正式な提案や相談の前に、
気軽な対話で考えを整理し、
アイデアを磨いていく――。

これまで「仕事ができる人の習慣」として
暗黙知とされてきた対話の技術を、
誰もが使える実践的メソッドとして明らかにします。

一人で抱え込まず、
かといって大げさな相談でもない。

ちょっとした対話を重ねることで、
自然と思考が整理され、
アイデアの解像度が上がっていく。

個人の思考力を高め、
組織全体の生産性向上にも貢献する一冊です。

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Posted by ブクログ

すごい壁打ち
著:石川 明

壁打ちとは、話しながら考えをまとめていく対話術である。
壁打ちの特徴は、目的も具体性も漠然として曖昧なところにある。壁打ちなら相手に具体的な答えを求めるわけではないので、そんなときでも気軽にやっても構わない。

雑談ではもの足らない。だけど相談できるほど具体的に固まっていない。そんなときこそ壁打ちによって、考えを整理し深めていくことができる。

壁打ちが最も力を発揮するのは、誰も正解を知らないような複雑な問題や、まだ誰も経験をしたことのない新しい課題に直面したときである。頭の中にあることを言葉にして話していくうちに、自然と考えがまとまっていく。そうした整理した考えは、次の壁打ちをさらに実りあるものにしてくれる。

本書の構成は以下の6章から成る。
①アイデアがふくらむ、問題解決がうまくいく「壁打ち」
②思考を深める壁打ちの「基本」
③頭の中の解像度が上がる「すごい壁打ち」
④悩みをうまく聴ける「壁」になる
⑤壁打ちの「機会」を増やし、成果に繋げる
⑥壁打ちは「組織」も強くする

「壁打ち」を制するものは、ビジネスを制する。
「壁打ち」を制するものは、コミュニケーションを制する。
と考える。

本書は、そんなすごいコミュニケーション術である、壁打ちのすごい「すごい壁打ち」本である。体系的であり、実践的であり、経験から基づいた今の時代に必須とされる一冊である。

私自身も「壁打ち」については、自身の曖昧な定義で「壁打ち」を「する側」と「される側」を意識して活用してきた。

「する側」については、私自身多くの立場が異なる上司へ報告することが多く、報告する際に、日ごろ忙しい上司達がみせる雑談と報告の間のようなサインで話をしていただく際に、本書でいう「壁打ち」を自分なりに意識的に活用することで、違った立場から視座を高めてもらえるような気づきをいただくことを意識してきた。

「される側」については、お客様とコミュニケーションを取る際に、答えがなかったり、お客様の方が格段にその領域の知識や経験がある際には、「される側」というより、壁打ちを「させていただく側」という観点で臨んでいる。その際は、自分の方が経験知識がないとへりくだることではなく、その中でも自分が提供できる何かがあるはずと、前段階の準備とフルパワーでその面談に挑むようにしている。

「する側」「される側」によってもたらされる、価値については、内容よりも相手方との「信頼関係」の構築の恩恵の方が大きいように感じる。

その「壁打ち」は単発で終わることなく、相手方との共通言語・共通知識として共有されるだけではなく、抽象的な面でも具体的な面でも自身の礎として吸収していく中で循環的に多くの方へと貢献が可能となる。

これを個だけではなく、組織として企業風土・文化として活用することが出来れば、お客様への付加価値の提供を叶えることができる。

難しい「壁打ち」では、あるものの、コミュニケーションのひとつであることは変わらない。自身の当たり前として昇華させていくと共に「楽しい」という感情を忘れずに「正解」を追い求めてくらいついていきたい。

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2025年05月04日

Posted by ブクログ

お世話になっている石川さんの最新著作。「壁打ち」という、起業や起業支援の分野ではわりと一般的な言葉であり、その本質のようなことを深く考えることもなく日常的にも使っているす、やっている。でも、壁打ちのスキルを伸ばそうと思うとちゃんと定義しなければならないし、練習も必要。まず壁打ちは「雑談以上相談未満」であるという。確かに、雑談には目的も具体性も期限もないし、相談のように明確な助言や回答が欲しいものでもない。ただアイディアをぶつけて帰ってきた反応でまた(深いことを)考えるという作業のきっかけであり、行動である。つまり、自分のアイディアを言語化し、整理し、俯瞰したり確認したりして、拡張するもの。なるほど。また、壁打ちの相手とは、雑談でもなく交渉でもない程よい距離感で話すことができる。これにより、「根回し」にもなっているし、「味方を増やしている」ことにもなっている。なるほど。本書では、このように、壁打ちの正体と効能が丁寧に解説されている。壁打ちの技術を身につけることで話し上手に慣れたり、仲間作りがうまく行ったりするので、若い社会人には特におすすめ。壁打ちに慣れている人には少し物足りないかもしれないが、その価値の再定義、再発見にはもってこい。これからは壁打ちしているのだということをもっと意識してやってみよう。

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2025年03月16日

Posted by ブクログ

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壁打ちが上手な仲間がいる。私は紙に書き出すのが好きだが、自分の思いや考え、もやもやは言葉にして伝えることがすごく大変で、頭が痛くなる。スラスラ言葉が出てくる人が少しうらやましいと思う。SNSを活用して1人語り壁打ちをやってみたい。思考の整理の仕方をもう一つ身に付けてみたいと思った。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

自分1人で考えをまとめる力が私はないので
よく就活のときに人を勝手に壁にしてたのかと
納得できた。

そして私は社会人になって壁になってくれる人がおらず
なんかモヤモヤしてることに気づいた。

誰か私の思考を整理してくれ〜
その前に多分何も考えてないんだと思った。
しっかりと向き合って考えようとしないと
壁打ちなんてできないんだもん。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

中の人間からすると、なぜこんなに会社が成長し続けられるのか、その理由に触れられた気がして面白かった
確かに壁打ちの具体ノウハウは知らなかったので、勉強になった

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

実践しよう壁打ち。
相談ではなく、壁打ちと認識させることが重要。
相手に声をかけている時は、
今こういうことを考えていますが、まとまっていなくて少し話を聞いてもらえますか?特に何かアドバイスを貰いたいわけでもなく、ただ聞いてほしいんです。

壁打ちする相手により得られる効果は変わる。
繰り返すことにより人間関係もUP

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

今新規事業をやることがあるため手に取った本。
壁打ちのメリットややり方・コツなどがまとめられている。

自身も携わるまで何かよく分からず、なぜやるのかもよく分からなかったが、携わった後だと言っていることがよくわかる。

おそらく新規事業に携わらなかった人だとあまりピンとこない話しと必要性がよくわからないのではないかと思った。
新規事業に携わることがある人なら読んでおくといいと感じた。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

壁打ちの心構えを理解できます。
「すごい」とは「基本的なことをちゃんとできる」ようになれば、それは「すごい」です。

コミュニケーションの量を確保しながら、質を高めるための「問いかけ」の具体例がでてきます。
画期的な問いかけではなく、基本に忠実に、なすべき問いをできるようにする、それは壁打ちする側だけではなく、壁打ちされる側の心構えも伝えている。

筆者が述べているコーチング、メンタリングを学ぶ人が多く、ややもするとスキルありきの対応しがちに警鐘を鳴らしていることは共感。

「すごい」への期待を勘違いせずに、「壁打ち」の心構えの概観理解に役立つでしょう。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

私は数年前に大企業から未上場のベンチャー企業へ転職しました。

前職では上司との面談は定期的に行われていたもののかしこまったもので私はとても緊張していて思っていることの半分も伝えられませんでした。

転職してからは直属の上司だけではなく別部署のメンバーや経営陣ともラフに会話をすることが増えて伝えたいことを話せるようになりました。

これは面談の機会の多い少ないではなく、話す場の意味の差だったんだなと本書を読んで感じました。

今の職場で自然に行われているのが実は壁打ちだったんだなと改めて感じました。

この本でも記載されているのですが、自分より知識や経験が豊富な人や別部署のメンバーと意図的に現状の課題について会話すること(壁打ちとして)で行き詰まりがスムーズに解消される経験を実体験として何回も経験してきました。

その際話し相手から壁打ちどう?と誘ってもらっていたので私も自分から寄っていく壁でありたいと思いました。

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

新事業創出の伴走をされているIncuvatorの石川明さんが記した、壁打ちというスキルに全振りした珍しい本。
壁打ちの定義、メリットや使い方、壁打ちをする側とされる側、それがもたらす組織への効果などがわかりやすくまとまっている。
傾聴のスキルがメインとなるのでカウンセリングやコーチングのことをよくわかっている人は大体の内容は知っているはず。もっと気軽に誰でもできるものとして壁打ちを定義しており、理論だけわかっても意味がないので実践あるのみとも書いているので、実際に習慣として取り入れてみるのがよいと感じた。

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2025年05月02日

Posted by ブクログ

自分の身の回りでも「壁打ち」という名目で会話がされていることがあるが、そもそも「壁打ちとはなにか?」を意識して実践されているケースはあまり見ない。そんな中で絶対の正解ではないものの、「壁打ち」の定義や効果、方法論を言語化してくれた本書からは一定の学びがあった。

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

「相談=壁打ち」という単語、浸透してない人相手なら「相談させて」って言って、この本に書いてることやるのがちょうどよいかと。
確かに聞き上手な姿勢を見せれば、自分がわざわざ情報取りにいかなくても集まってきそう。
日常から話しかけやすい雰囲気と、相手の話を否定せず聞く、思いがけない展開を楽しむ心の余裕を、忙しいときこそ持てるよう意識する。それと、日々の振り返りと改善。それで相手にとって有用なことをさらっと言えるような「打率」が高まり、壁打ち相手に選ばれやすくなるかと。
会社って情報戦みたいな面あるので、異動した後も気軽にチャットでやりとりできたり、さらっと飲みに誘いあえる人増えたら強いです。

実践してこそ読んだ意味がある典型な本なので、明日から部下や上司に早速壁打ちする!

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2025年03月20日

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