吉田基已のレビュー一覧

  • 夏の前日(4)
    「ハナミ」の存在がかき乱す。
    でも然程関係が崩れるわけでもなく、やはりある意味バカップルなのでした。
  • 夏の前日(4)
    「親友の彼女」として登場した華海。華海に少なからぬ好意をもっていた哲生にとっては、遠ざけておきたい存在だった。しかし華海の髪に触れ、華海の名前を口にし、華海本人は哲生の心の壁をいともたやすく乗り越えてくる。終いには、哲生は華海の写真を入手してしまう。彼は華海を完全に「対象化」できてしまったのだ。

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  • 夏の前日(4)
    目次だけでも内容が読めてしまうかも、とスルーして読み進めてたけど、21話「華海」からの22話「華海 華海」で、もうそれだけで苦しくなる。

    美しい物に惹かれてしまうのは絵を描く人間としてはしょうがないのかもしれないけど、哲生はそれだけじゃないだろうと思えるから、モヤモヤする。

    華海もまさか哲生がそ...続きを読む
  • 夏の前日(4)
    安定の基已節炸裂。ホントダメな主人公描かせたら最高だよね。水銀が今ひとつなのは、森があれで全然ダメ野郎じゃないからなんだなと、再確認する、青木君のダメダメっぷりが愛おしい。
  • 夏の前日(4)
    今まで見るだけだったはなみが哲雄の頑な心の壁の中にずかずかと入り込む。

    晶は描けなかった。はなみは描くことができた。
    それを知った晶は、静かに何かを悟るのだった。
  • 夏の前日(1)
    才能ある油絵の青年、哲雄
    画廊に勤める年上の和装女性、晶

    絵に情熱を傾ける彼を見守る晶。
    晶の魅力にほだされる哲雄。

    でも、哲雄には気になる「はなみ」なる女性が
  • 夏の前日(1)
    久しぶりの基已さん。色っぺー(いや、作者でなく作品が)。そんでもって可愛えー(いや、作ry)。
    恋風以降の彼女の遅筆には耐性がついた(笑)。次巻も楽しみにしてます。
  • 夏の前日(3)
    晶の欲と哲生の変化が描かれた、いい巻だった。絵を描くことに集中し、それと向き合う、つまり孤独な哲生を求める晶。そのために与えるものは与え、甘やかしてはいけないところには線を引き、安易な好意の表現は許さない。「孤独」を「独占」したいという矛盾にもちゃんと自分で気づいているところがいい。

    哲生のモチベ...続きを読む
  • 夏の前日(3)
    これはもう。なんと言ったらいいのか。

    哲生の「はなみ」への執着にハラハライライラとさせられながら「こんにゃろう」と思っていたのに。

    「想像の人だけでいい」と思っていた「はなみ」が華海として存在することになった時、「どうして…」と苦しそうにしている哲生を見て、何だろうこっちにまで伝わってくる重さは...続きを読む
  • 夏の前日(2)
    こんな女性がいたら、男としてはたまらんだろ。年上で、全てわかっているように包んでくれて、必要以上に干渉せず、それでも自分を評価して、支えてくれる。おまけにとんでもなく魅力的でエロい。

    できることなら甘えたい。でも、それは自分をだめにする。

    そんな魅力的な女性が横にいるのに、迷いながら、一心不乱に...続きを読む
  • 夏の前日(1)
    身も蓋もないこといえば、「美大生が童貞捨ててワンランク上がるお話」w
    でもストーリー自体はしっかりしていて、絵柄も好み。
    主人公の「絵を描く」ことに対する姿勢と気迫が質量を持ってぶつかってくる。
    これは非常に良い漫画です。
  • 夏の前日(2)
    優しく包み込んでくれる女性よりも
    手に入らない女性に目が行くのは自然のこと?
    どこまでも男をダメにする女はつまらない?
  • 夏の前日(1)
    芸術家はとても魅力的だ。
    でも彼らは自分自身とそこから産まれる作品でいっぱいいっぱいなのだ。

    …芸術家に恋するのは簡単で
    芸術家と恋愛するのは難しい。
  • 夏の前日(2)
    光に対し、影の表現が凄い。
    大学生と大人の女性の恋もの。

    同作者の初期作品「水の色 銀の月」は、この作品の未来の話なので
    読むと見え方が変わってしまいます。
    読まれる場合はご注意ください。
  • 夏の前日(2)
    夏の前日はなぜこんなに、男女の口数とかがリアルなんでしょうか。すっっっごく読むのが恥ずかしくて、ドキドキしました。
  • 夏の前日(2)
    相変わらず晶さんが無邪気で可愛くて美しくて優しくて強くてエロくて素敵だ。
    カラーページのインパクトも素晴らしい。
  • 夏の前日(2)
    1巻に続き、奇声を上げながら転げ回りたくなる良作。
    晶は本当に男を駄目にするいい女だなぁ。哲生がついこないだまでの自分と被ってしまって、もうなんというか、なんというか、あばばばばば…である。

    しかし吉田先生の描く女の子は可愛いなぁ!!! 絵画教室の黒髪ロングちゃんはいただいていきますね^^
  • 夏の前日(2)
    恋愛ものだと思って読むと裏切られます。
    確かに恋愛は重要なファクターですが、何よりも「描きたい」と言う情熱が紙越しに伝わってきます。
    ラストの方でのカラーページはインパクトが大きいです。
    やっぱりアフタヌーン系は裏切らない。
  • 夏の前日(2)
    今回は効果的に挿入されたカラーページにすべて持って行かれました。
    ホント、鳥肌が立った。

    人並み以上の実力はあるのに、自由に描くことが出来ない美大生側の苦悩が描かれています。そんな彼を優しく受け止める女店主とのつたない関係が非常においしいです。
    この2人に『はなみ』がどう関わってくるのかが気になり...続きを読む
  • 夏の前日(1)
    本屋で見かけてから気になっていて1巻みつけられたので試しに購入。

    繊細な美大生と画廊の女店主の恋愛ものです。
    書き込み線の多い画面構成が物語の世界観に合っていて自然と惹きつけられた。人物の表情一つとってもその吐息すら感じさせる生っぽさがとても良い。
    自ら読むのではなく、惹かれるように魅せられた作品...続きを読む