吉田基已のレビュー一覧

  • 蟲師 外譚集

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    本家「蟲師」をモチーフに、5人の漫画家さんが短編書いてくれました。

    どの話も、蟲と蟲師は脇役。人の営みの中で、不意に此岸と彼岸を行き来してしまった、まれな出来事として話は進んでいます。
    本家でも同じですね。ギンコが存在しているので、彼が主導してるように感じますが。外譚でそこにきづいたりして。

    登場人物としての関わり方が、蟲と蟲師と人々との関係に思えてとても好きです。

    5本それぞれ面白いので、1番を挙げるのは難しいなぁ。読んだ時によって違ってきそうです。季節・年齢・感情それぞれに状況・状態でね。
    読み返すたびに、好みが変わる作品というのは、新たな発見があるっていうこと。本好きにとって、幸せ

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    2016年11月07日
  • 蟲師 外譚集

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    ネタバレ

    あの蟲師の他の作家達が書いた短編集。
    全部で5作品が収録されていて、内4作品は舞台が現代であった。いつもと違う舞台設定で、現代ではこんなとこで蟲とかかわることがあるんだなと新たに想像の幅が広がっていきます。

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    2015年04月25日
  • 夏の前日(5)

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    いろいろ噛み締めて、振り切ったラスト。嫌いじゃないです。
    人の心って面白い。じわじわと積み上げてきた衝動が堰をきったときが見もの。
    夏の前日、ってタイトルに相応しく、ひまわり、青空、日傘、海、たくさんの情景が焼きつくお話でした。
    この後を…と思うと、前作になるみたいだけど、絵がまるっこすぎて、キャラも全然違う人に見えるので読む勇気が出ません。今の絵が好きです。

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    2014年09月05日
  • 夏の前日(5)

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    ついに終わってしまったのが残念。それにしても青木の男子大学生らしい身勝手さが妙にリアルな作品だった。

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    2014年08月28日
  • 夏の前日(5)

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    最終巻。予想できた結末。結末も含めた上で悲しいというより羨ましいという思いがつよい。あと晶ねこはおもわずニヤニヤしてしまう。

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    2014年08月10日
  • 夏の前日(5)

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    哲生は、最後まで身勝手で好きになれなかったが、ラストシーンを読んだら、すとんと、これで良かったと思えた。

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    2014年08月08日
  • 夏の前日(4)

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    「ハナミ」の存在がかき乱す。
    でも然程関係が崩れるわけでもなく、やはりある意味バカップルなのでした。

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    2013年07月20日
  • 夏の前日(4)

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    「親友の彼女」として登場した華海。華海に少なからぬ好意をもっていた哲生にとっては、遠ざけておきたい存在だった。しかし華海の髪に触れ、華海の名前を口にし、華海本人は哲生の心の壁をいともたやすく乗り越えてくる。終いには、哲生は華海の写真を入手してしまう。彼は華海を完全に「対象化」できてしまったのだ。

    だから華海の絵が描けた。1巻で晶の顔を描けなかった哲生は、華海の顔を描けてしまった。

    4巻は番外編(こちらもとてもよかった)が長く、本編はここで終わっている。この直接的ではない三角関係で、哲生は華海への気持ちをどうするのか。晶は哲生にどう接するのか。特に、派手な喧嘩でもできればいいものを、ああいう

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    2013年07月08日
  • 夏の前日(4)

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    今まで見るだけだったはなみが哲雄の頑な心の壁の中にずかずかと入り込む。

    晶は描けなかった。はなみは描くことができた。
    それを知った晶は、静かに何かを悟るのだった。

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    2013年07月06日
  • 夏の前日(4)

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    安定の基已節炸裂。ホントダメな主人公描かせたら最高だよね。水銀が今ひとつなのは、森があれで全然ダメ野郎じゃないからなんだなと、再確認する、青木君のダメダメっぷりが愛おしい。

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    2013年07月06日
  • 夏の前日(4)

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    目次だけでも内容が読めてしまうかも、とスルーして読み進めてたけど、21話「華海」からの22話「華海 華海」で、もうそれだけで苦しくなる。

    美しい物に惹かれてしまうのは絵を描く人間としてはしょうがないのかもしれないけど、哲生はそれだけじゃないだろうと思えるから、モヤモヤする。

    華海もまさか哲生がそういう気持ちだとは知らないからあんな風に懐っこいんだろう。読んでる側からすれば「自重しろよ…!」なんだけど。

    哲生のスケッチブックに描かれた華海を見た時の晶を見て「よし、哲生を責めろ」と思ったら別の意味で攻めて、そしてあの表情でこちらの涙腺が壊れた、唐突に。切なかった。最後寝る時の二人の距離も。

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    2013年07月06日
  • 夏の前日(1)

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    才能ある油絵の青年、哲雄
    画廊に勤める年上の和装女性、晶

    絵に情熱を傾ける彼を見守る晶。
    晶の魅力にほだされる哲雄。

    でも、哲雄には気になる「はなみ」なる女性が

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    2013年07月03日
  • 夏の前日(1)

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    久しぶりの基已さん。色っぺー(いや、作者でなく作品が)。そんでもって可愛えー(いや、作ry)。
    恋風以降の彼女の遅筆には耐性がついた(笑)。次巻も楽しみにしてます。

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    2013年02月27日
  • 夏の前日(3)

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    晶の欲と哲生の変化が描かれた、いい巻だった。絵を描くことに集中し、それと向き合う、つまり孤独な哲生を求める晶。そのために与えるものは与え、甘やかしてはいけないところには線を引き、安易な好意の表現は許さない。「孤独」を「独占」したいという矛盾にもちゃんと自分で気づいているところがいい。

    哲生のモチベーションの高さは、はなみからのインスピレーションでもあったし、気づかぬ恋心の行先でもあったように思う。自分の絵を描くという海で泳ぎ、恋に破れて震えて帰ってきたのは晶のもとだった。「だから俺は晶目指して戻ってくればよかった」という台詞は、決して海の話ではないと感じた。最後の話は、今までの哲生を描写した

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    2012年06月11日
  • 夏の前日(3)

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    ネタバレ

    これはもう。なんと言ったらいいのか。

    哲生の「はなみ」への執着にハラハライライラとさせられながら「こんにゃろう」と思っていたのに。

    「想像の人だけでいい」と思っていた「はなみ」が華海として存在することになった時、「どうして…」と苦しそうにしている哲生を見て、何だろうこっちにまで伝わってくる重さは。

    海に行く時に「(画材は)忘れた」と言った時の哲生の表情が、うまく笑えてないというか自嘲というか、もう何とも言えなかった。

    うまくかけそうだと思っていたそれがこんな形になって、哲生は絵も描けなくなってしまうんじゃなかろうかと不安になる。
    ここはもう晶に頑張ってほしい。(元々晶を応援してはいたけ

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    2012年06月08日
  • 夏の前日(2)

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    こんな女性がいたら、男としてはたまらんだろ。年上で、全てわかっているように包んでくれて、必要以上に干渉せず、それでも自分を評価して、支えてくれる。おまけにとんでもなく魅力的でエロい。

    できることなら甘えたい。でも、それは自分をだめにする。

    そんな魅力的な女性が横にいるのに、迷いながら、一心不乱に自分の内面を見つめようと進むこの青年にこそ共感できて、(男の僕も)愛おしさを感じてしまう。

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    2012年05月01日
  • 夏の前日(1)

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    身も蓋もないこといえば、「美大生が童貞捨ててワンランク上がるお話」w
    でもストーリー自体はしっかりしていて、絵柄も好み。
    主人公の「絵を描く」ことに対する姿勢と気迫が質量を持ってぶつかってくる。
    これは非常に良い漫画です。

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    2012年04月29日
  • 夏の前日(2)

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    優しく包み込んでくれる女性よりも
    手に入らない女性に目が行くのは自然のこと?
    どこまでも男をダメにする女はつまらない?

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    2011年11月02日
  • 夏の前日(1)

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    芸術家はとても魅力的だ。
    でも彼らは自分自身とそこから産まれる作品でいっぱいいっぱいなのだ。

    …芸術家に恋するのは簡単で
    芸術家と恋愛するのは難しい。

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    2011年11月01日
  • 夏の前日(2)

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    光に対し、影の表現が凄い。
    大学生と大人の女性の恋もの。

    同作者の初期作品「水の色 銀の月」は、この作品の未来の話なので
    読むと見え方が変わってしまいます。
    読まれる場合はご注意ください。

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    2011年10月22日