ベルナール・ミニエのレビュー一覧

  • 夜

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    面白い。
    が、前作ほどでは無かったか…。

    しかし、連作を読んで改めて思うのだが、作者は一作目とは比べものにならない程の成熟を果たした様だ。
    作品は相変わらず長編だが、一作目では顕著だった『これいる?』と言った余計が省かれ、長いなりにも削ぎ落とされ、まとまった感じに仕上がっている。
    ただ、相変わらず主人公は冴えないし、率直に格好悪い、事件捜査って本来そういうものなのかも知れないが、主体性に欠けるというかピンボールの球みたいにあちこちで弾かれてしまう。なんとか正気を保っている胆力は大したものだが、頼りないのだ。
    まぁ、それが魅力と言えなくもないが、私には好みでは無かった。

    対して彼の敵について

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    2021年10月10日
  • 夜

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    フランスのセルヴァズ警部第4作。ノルウェーの殺人事件で残されたシュステン刑事の名前。手がかりを追うと、北海の石油採掘場で連続殺人犯ハルトマンのDNAが見つかる。そこにはセルヴァズの写真があった。セルヴァズは殺人事件の容疑者を追跡していると狙撃され重体に。ハルトマンが縦横無尽に張った罠に、セルヴァズとシュステンの身は・・・

    長いのに飽きさせない。ストーリー展開がスピーディーで好み。以前の作品のことは覚えてないが特に問題はなかった。

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    2021年08月18日
  • 氷結 上

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    上下一括感想
    下巻にて

    夏に冷たそうなタイトルだから、

    でも、涼しさ味わってる間がないほど、
    どんどん話が進みます。

    このまま下巻へ突入。

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    2021年08月05日
  • 氷結 下

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    ミニエの小説は初めて。
    主要な登場人物の描写がうまく、彼らに対していろいろ想像で補強しながら人物像を思い描くことができた。
    多角的に伏線が張られ、ミスリードもあり終盤までどんどん読み進めることができた。

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    2021年08月04日
  • 魔女の組曲 下

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    まさかの大どんでん返しが3回ぐらいやってくる下巻.
    上巻を読んでいる時点で『あいつが黒幕だ!』と思った人が全くの見当外れだったり,下巻を読み進めている途中で『そうか,こいつが黒幕なのか!このくそったれ!!』と思った人がやっぱり違ったり,すごく練られたシナリオなのだなーと感動した.

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    2021年07月23日
  • 魔女の組曲 下

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    どんどん読みたくなる勢いはありましたが、うーん、、感も。あんなにやられたクリスティーヌ、もうちょっとやっても良かったのでは、なんて思ったりしました。随分ゲスい話になっちゃってなんだかな、という部分もありました。宇宙、関係あるんですかね。

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    2020年07月20日
  • 魔女の組曲 上

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    ありとあらゆる社会的制裁を受けるクリスティーヌ。拷問担当も登場してるので、とんでもない肉体的制裁もありそう。なんでここまでやられるのか、疑問は増すばかり。カレ、元カレがポイントになるのかも。そんなワクワクを抱えて下巻へ。クリスティーヌパートとセルヴァズパートの絡みが見事です。

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    2020年07月18日
  • 死者の雨 下

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    セルヴィズ警部シリーズの二作目。一作目は未読だが必要な情報はちゃんと書かれているから、問題なく読むことができる。壮絶な過去のため常に哀しみと怒りを心の底に抱えている主人公セルヴィズは、公平で有能、頭が切れるし信頼できる部下もいる。
    エリートばかりが通う名門高校の女教師が変死体てわ見つかった事件を担当する。容疑者は生徒でかつてセルヴィズが最も愛した女性の息子だった。

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    2020年06月28日
  • 氷結 下

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    じわじわ来る心理的な怖さと、アクション映画さながらのシーン。しかも短いセンテンスで無駄なく臨場感を出している。久々に面白い作品に出会えた。

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    2020年03月04日
  • 氷結 上

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    フランス、ピレネー山脈近くの村での惨劇。場面の切り替えが早く、無駄がない文章なので緊迫感が半端ない。早く下巻を読まなきゃ。

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    2020年03月02日
  • 魔女の組曲 下

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    セルヴァズシリーズ第3弾。冒頭からなかなかヘヴィーな内容で始まる今作。セルヴァズが主人公だけれどしばらくはクリスティーヌという女性の物語。手紙を受け取った日から毎日がよくない方向へ。どんどん不安が増し、混乱し誰にも信じてもらえない苛立ち、追い詰められていく心。それに圧倒されてしまう。警察を休職中のセルヴァズがある捜査を始めてから徐々に動き出す。二転三転しつつ見えてくる罠、人を貶める行為の卑劣さ。人の心に恐怖を植え付けること、残虐さ。そういう怖さが読んでいても迫ってくる。犯罪自体の怖さはもちろんだけれど人の中に悪意を持って入ってくる怖さもある。怖いけど面白かった。

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    2020年01月31日
  • 死者の雨 上

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    ベルナール・ミニエ『死者の雨 上』ハーパーBOOKS。

    フレンチ・ミステリーの秀作『氷結』の続編。フランス南西部の学園都市で見付かった名門高校の女性教師の変死体。警部セルヴァズが捜査を進めるうちに、彼の周囲に猟奇殺人鬼の影がちらつきはじめる…

    なかなか面白いストーリー。犯人は逃亡中の連続殺人鬼ハルトマンなのか…早く結末を知りたい。

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    2017年09月18日
  • 氷結 上

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    フランスのミステリーというより、北欧ミステリーのような佇まい。
    抑制的で禁欲的な登場人物にそれに輪をかけたそれぞれの因縁めいた過去が非常に気を持たせられる。
    下巻も楽しみ。

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    2017年04月20日
  • 氷結 下

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    ベルナール・ミニエ『氷結(下)』ハーパーBOOKS 。上巻の後半に描かれた15年前の忌まわしい事件を引きずる形で下巻では新たな展開を見せる。水力発電所のサラブレッドの惨殺死体、橋から吊るされた男の惨殺死体のいずれからも猟奇殺人鬼・ハルトマンのDNAが見付かる。マルタン・セルヴァズ警部はヴァルニエ精神医療研究所に収監されているハルトマンから事件の鍵になる15年前の忌まわしい事件の存在を知らされる。そして、セルヴァズの目の前で起きた第三の殺人。謎が謎を呼ぶ。予想外の展開が待ち受け、ミステリーとしては上手くまとまっているが、今一つインパクトに欠けるように思う。

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    2016年12月17日
  • 氷結 上

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    ベルナール・ミニエ『氷結(上)』ハーパーBOOKS 。フレンチ・ミステリー。物語はピレネー山脈の水力発電所で発見されたサラブレッドの惨殺死体という突拍子もない幕開けから始まる。しかも、現場から見付かったDNAはヴァルニエ精神医療研究所に収監されている猟奇殺人鬼・ハルトマンのものだった。そして、次に起きた殺人事件の現場からもハルトマンのDNA が発見される。マルタン・セルヴァズ警部による捜査とヴァルニエ精神医療研究所にスイスから赴任して来た心理学者・ディアーヌ・ベルクの二人の視点で物語は展開していく。衝撃的な事件の割りにはストーリーはゆっくりとしたペースで進んでいく。恐らくはヴァルニエ精神医療研

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    2016年12月17日
  • 氷結 下

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    フランスの作家ベルナール・ミニエ、2011年発表のミステリー小説。とても面白いです。

    フランス南部、スペインとの国境近くのピレネー山麓の町を舞台にした警察小説。
    中年バツイチの男性警部が主人公。フランス有数の富豪実業家の愛馬が惨殺される事件に端を発し、陰惨な連続殺人事件が起こります。近くの凶悪な犯罪を犯した精神病患者を収容する施設も絡んできて、事件は混迷の度を深め・・・。
    状況に振り回されながらも着実に事件の核心に迫って行くタフな主人公がとても清々しく良いです。陰惨な事件を扱っているものの過度の暴力描写はないし、けれど充分スリリングで、登場人物は皆魅力的、ストーリー展開も巧みで最後まで一気に

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    2016年11月25日
  • 姉妹殺し

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    ミステリー作品になぞらえて殺された美人姉妹。
    新米刑事セルヴァスは事件担当になるが事件は思わぬ形での幕引きとなる。
    しかし25年後に再び同じミステリー作家の作品と同様の殺人事件がおこる。

    ・感想
    シリーズものなのに間違ってこの巻から買ってしまったけど事件の大筋を理解するのには問題無しだった。
    主人公の過去が結構悲惨で、そのせいなのか結構陰キャな主人公だった。
    セルヴァスが昔の上司に会いに行くシーンはやけに恐怖を煽る演出で、その演出の意図が意味不明だったのとラストが納得行かないっていうか「なんでそんな行動を…?」と謎だったかな…

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    2024年03月02日
  • 姉妹殺し

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    読みやすいんだけど、フランス風の妙にセクシャルなシーンがどうも馴染めなくて。。。
    シリーズ作品だったのね。でも、これだけでも十分に楽しめる。
    フランスの土地勘はさっぱりないけど、かなり詳細に書き込んでるので風景が浮かび上がるほど。

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    2024年02月24日
  • 姉妹殺し

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    この手の作品にしては余計な説明や膨らましが少なく、作家の変なオタク趣味披露みたいな表記もなく、物語に誠実さが感じられた。トリックとか別に新しくなくてよい。作家が変に文壇とかに幻想を持っていない地に足ついた感じが好感持てる。ような。

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    2024年02月07日
  • 姉妹殺し

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    ネタバレ

    シリーズ読んでなくても理解できたけど
    1から読んでみたいなと思う

    ラングの終わり方はなんか個人的に微妙やったけど
    25年前の事件と今回の事件の関係性とか
    終盤の色んなことがはっきりしていく段階はおもしろかった

    アンブルの人生をかけた復讐劇

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    2023年01月08日