吉田奈保子のレビュー一覧

  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    う〜ん、面白かった。

    タイトル通り、檻の中に囚われた女性と、刑事たちの視点が切り替わって行くのだけど、苦しかった。

    囚われた女性がどんどん窮地に追い込まれていき、でも捜査は遅々として進まず。

    そんな状況で読み進めるのは、正直辛かった。

    でもなあ、そんな理由?

    何不自由なく生活してたお坊っちゃんだから、そんな発想になるのかな?

    なんにせよ、ハッピーエンドで良かった。

    シリーズ物として、次作、絶対読みます!

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    2025年05月01日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    ネタバレ

    デンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールスンの特捜部Qシリーズ第一弾。そろそろシリーズもひと段落しそうなため十数年ぶりに再読。

    銃撃事件により同僚を亡くしたカール。折よく組織再編の流れで、未詳事件だけを取り扱う特命部署、特捜部Qの立ち上げを任される。奇妙なシリア人助手アサドと共に、まずは5年前の女性政治家失踪事件を調べるのだが。。。

    監禁シーンが非常に息苦しく辛いが、事件を追うカールとアサドのキャラも立っており、再読でも全く問題なく面白い。
    シリーズ全体の謎もありつつ、課長をはじめ魅力的なサブキャラたちも多い。完結までには追いつけるよう、ゆっくりと読み進めたい。

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    2025年04月27日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    ▼オモシロい、という評判だったので買ってみた一冊。はじめちょっと読みづらいかと思いましたが、のって来たらナルホド、よくできたミステリでした。パチパチ。このシリーズ、しばらく読んでみようと思います。

    ▼デンマークなんです。北欧の。いわゆる北欧ミステリですね。それでもって、バリバリ現代です。スマホです。主人公は現場たたき上げの腕っこき刑事マークです。仲間の刑事が撃たれる現場に居合わせたりして、心に癒やされぬ傷を負っているし、妻とは離婚済み。仕事にもやる気がむらがある。ここまではよくある刑事物設定です。
     このシリーズはバディものなんです。このバディが、アサドという名前の、中東系の男性なんです。こ

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    2024年12月30日
  • 特捜部Q―アサドの祈り― 下

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    上下巻一気読み。てか、こんなジェットコースターのような本をチンタラ読むことなんてできない。それにつけても面白かった。

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    2024年03月26日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    署内の鼻つまみ者カールを追いやるために新設されたような、未解決事件を扱う特捜部Q。その最初の事件は5年前の女性議員失踪事件。部下を1人は死なせ、1人は全身付随にしてしまいPTSDに苦しむカールが、癖の強い謎多きアサドとジワジワ手がかりを増やしていく過程と、極限状態に監禁されたミレーデの壮絶な5年間の章が交互に展開される。かなりエグい監禁生活の緊張感は凄まじい。歯痛は特にねぇ… ハーディとの関係やアサドとのバディ、シリーズの今後が楽しみ。

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    2024年03月24日
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

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    「俺たち三人で見つけたんだ」

    はいQチーム(あ!)の物語は今回も面白かった!

    使い古されたストーリー展開なんですが、ベタ展開好きなので問題ないです
    いわゆる読者には見えてるけど登場人物には見えてないという奴です
    核心のすぐ近くを行ったり来たりする主人公たち、でも気付かない
    もうめっちゃやきもきするやつ

    アサド!錯覚じゃないよ踏み込んじゃって!
    カール!その扉開けるんだってば!
    志村!後ろ後ろ!って奴よね
    いや志村出てなかったわ
    志村はチームQじゃなくてチームDだったわ

    そしてボンクラ野郎だったゴードンがなんだか急成長
    ちょっとうれしい
    結局さー、惚れた女にいいとこ見せたいってのが男を一

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    2024年03月03日
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

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    ストーリーを通して暗く深刻な事件の解明がテーマになっているので、ここ最近続いたおちゃらけ感が抑えられてていい感じ。

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    2023年09月26日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    さあ、デンマークのコペンハーゲンで、ドラマが始まります。

    「特捜部Q」は「ミレニアム」とともに北欧ミステリーの代表ともいえるシリーズ
    ともに映像化され、北欧の深い森と霧、過酷で静寂な自然とは相反する壮絶な事件の物語。
    『檻の中の女』はその第一作

    荒削りなストーリーで突っ込みどころ満載でも、こんなにオモシロイと感じるのは、やはり主人公となるカールやその相棒、その他の登場人物の魅力に尽きる。

    事件は2007年と2002年の出来事が並行して語られて、徐々に一つの点へ進んでいく……とてもドラマティックな演出で、読み進めるとどんどん映像化が進んでいく。

    シリーズを通して主な登場人物となる刑事カー

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    2023年05月06日
  • 特捜部Q―アサドの祈り― 下

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    ネタバレ

    読んだ。
    泣いた。

    アサド・・・
    良かった・・・
    読み始めから、不安要素が多すぎて心臓に悪くて
    なんか動悸してんじゃないかってくらいドキドキしながら読んだわよ。
    どこまで行っても心配で心配で・・・

    アサドとカールの信頼関係。
    モーナの具合が悪くなってカールがデンマーク帰っちゃう時は、どうすんのよ!どうなんのよ!って思いましたが、お陰でラストがものすごい盛り上がり。
    マークスがくれた時計、役に立ったね!
    なに?マークス、何か、予測してたの!?

    ガーリブたちの計画が決行になって、アサドの家族は危機一髪で、カールはデンマークだし、もう、どうなんのってハラハラしてた。
    アサドはやっぱり、優秀なん

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    2023年03月25日
  • 特捜部Q―アサドの祈り― 上

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    ネタバレ

    今まで、濁されてきたアサドの事が明らかになる。
    ある程度の予想はしてたけど、それ以上に壮絶で。
    どうして、同じ人間同士で、あんな事が出来るのか。
    救いようがないほどに愚かなのが人間なのか。

    ラースとアサドの関係も
    サミルとアサドの関係も 
    アサドがこっそりスカイプで会話していた相手も
    東欧にコネがある理由も 

    アサド・・・
    なんというものを背負っていたのでしょう・・・

    辛い過去を持つもの同士のローセによりアサドの過去がつまびらかになる。そして、特捜部Qのチームで共有し、アサドの家族を取り戻す為動きだす


    モーナの次女が亡くなっていたり
    ラースが突然心臓発作で亡くなったり
    ラースの兄まで

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    2023年03月24日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    鬼★5 数年前に発生した女性政治家の失踪、厄介者刑事が再捜査を始めると… #特捜部Q #檻の中の女

    ■きっと読みたくなるレビュー
    強烈な警察小説、これは面白い★5
    名作シリーズとは知ってましたが、控えめに言ってやっぱり凄かった。

    まずプロットが出来すぎ。
    鬱屈とした事件だし、全編通して暗く寒いイメージで物語が展開していく。しかも刑事同志の醜い争いや、政治の駆け引き描写も多く、まぁ読んでてストレスがたまるんですよ。

    しかしながら、少しずつ事件のほころびが見えてきたり、敵を言い負かしたり、犯人に近づいていく展開がたまらなすぎ! 特に後半の怒涛の展開は、マジで徹夜で読むことになりかねない。

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    2023年01月26日
  • 特捜部Q―アサドの祈り― 下

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    この『特捜部Q』シリーズは、どこかしらオカルトというか、猟奇的というか、そういう雰囲気を漂わせていた印象があるんですが、この作品においては、その印象は一掃されています。

    この作品では、謎だったアサドの過去が明らかになるというのが大きなテーマ。なるほどね。そういう過去があるのならば、これまでのアサドの活躍も頷けます。

    それともう一つ。欧州を悩ませている中東難民問題が、この作品でも描かれています。日本では、もう、あまり報道されることもなくなりましたが、中東難民問題はいま、どうなっているんですかね?

    『特捜部Q』シリーズは、10作で予定されているそうで、本作品はそのうちの第8作目。残りはあと2

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    2022年11月06日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリー作品『特捜部Q ―檻の中の女― (原題:Kvinden i buret、英題:The Keeper of Lost Causes)』を読みました。

    「サラ・ブレーデル」に続きデンマークの作家… 北欧ミステリが続いています。

    -----story-------------
    捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事「カール・マーク」は新設部署の統率を命じられた。
    とはいってもオフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人「アサド」の一人だけだったが。
    未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。
    まずは自

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    2022年09月10日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    ネタバレ

    読友さんお薦めのデンマーク警察のQシリーズ。滅茶苦茶面白かった。鼻つまみ者の警部補・カールが国会議員の思い付きで未解決事件を追う特捜部に異動。アシスタントはシリア人のアサドは切れ者でとてもいいヤツだがどこか雰囲気が異様。今回、民主党副党首・ミレーデが拉致され、5年間監禁される(その女アレックスに似ている)。トイレはバケツ。ミレーデの過去から人生を狂わされた犯人達。彼らの復讐は凄まじい。部屋の圧力5年かけて加え、一気に減圧する狂気の計画だったが、ミレーデの弟が解決に貢献した。コペンハーゲン、懐かしい!⑤↑

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    2022年08月15日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    映画よりはるかに残酷で、凄まじくて、すごかった。感動さえさせられた。アサドが最初から飛ばしてたなあ。こりゃ続くよね。しかし作者、閉じ込められ限界系多いよね。こわい

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    2022年07月26日
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

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    映画から入って、小説ははじめて読んだのだけれど、いや~やられた、参った。何故これまで読んでこなかったのか悔いた。ローセ、ローセ、ローセ、ローセの事が脳にこびりついてえらいことになっている。これからももちろん読む。正直2度読んでもいいくらい込み入っている本作品。衝撃的

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    2022年06月13日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    大好きな北欧ミステリ映画の原作を遂に。好きな世界です。面白かった。。
    カール!ア、アサド…!?
    1番驚いたのがバディの凸凹です。得体の知れない、過去を抱えつつ陽気なシリア人アサドが自由にやってしまうのを寧ろカールがフォローしているだと…?それにアサドは警官じゃなくて、カールが頼んでた人にどうしても仕事が欲しいと付き纏ってた人だったとは。
    でもフォローの鬼で有能な片鱗はうかがえます。優しいし。謎パイが気になります。
    カールもあまり朴念仁じゃない。有能すぎるのと言葉を選ばないとで敵は多いけど、カールが有能なのはコペンハーゲン警察もよくわかってる…だからこそムカつく、みたいなんかも。カールの皮肉の語

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    2022年04月20日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    情熱を失ったベテラン刑事が、未解決事件に挑む
    本筋の事件の展開は警察小説の王道で、主人公を取り巻く人々もキャラがたっていた。最後の姉弟の姿により読後感も良かった

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    2021年06月21日
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

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     スウェーデンを中心とする北欧ミステリだが、デンマーク発のミステリと言えば、このシリーズだろう。第3作までは映画化されたものをWOWOWで観ているが、第四作『カルテ番号64』は今年になっての上映。映画化されたものに比べて、作品はカール・マークの独白による描写が多く、リズミカルでコミカルで明るいイメージが強い。息詰まるような暗い犯罪を解決する捜査官としては、このくらい明るくなくてはやってられない、ような気がする。

     そして、特捜部Qシリーズも、いよいよその第七作に突入。全10作で完結するという本シリーズ。宿題もいっぱい抱えている。第一作の最初に起こった事件の捜査途上で、当時、銃撃され生死が危ぶ

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    2019年04月29日
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

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    「特捜部Q」もシリーズ7作目。
    デンマークの大人気ミステリです。

    地下の特捜部に追いやられているカール・マーク警部。
    部下はほぼ警官ですらないメンバーで回しているが、事件の解決率はかなりのもの。
    今回は秘書のローセに焦点が当てられています。

    福祉国家として知られる北欧のデンマーク。
    福祉事務所には給付を望む市民が詰めかけ、中には働く意志がなくなんとか言い訳してお金だけは貰おうという根性の人間も。
    相手をする係員もストレスを抱えているのでした。
    そんな状況で出会った気まぐれな若い娘たちが意気投合、思わぬことから犯罪に‥?
    背景には、歴史を背負って破綻した家族たちの重いものも含まれるのですが。

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    2018年09月29日