佐藤まどかのレビュー一覧
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ネタバレタクは猫を飼っている。名前はポロ。魚とキュウリが好きで、ドジなのプライドが高くて、いつでもどこでもぼくについてくる可愛いネコ。だけど病気にかかってしまい、お医者さんに「あと何日もつかわかりません。家で死なせてあげてください」と言われてしまう。
大好きなポロが死ぬなんて嫌だ!
タクのお父さんとお母さんはロボットの研究開発の仕事をしていて、ポロの体は死ぬけど、心は残せるかもと言う。
お父さんはポロの心を残して、その上人間の言葉が話せるように、
お母さんはポロ体を再現した。はじめての事だからうまくいくかわからないけどと。
そしてポロはロボットのネコとして目をさました。
人間の言葉を話すようになって、 -
Posted by ブクログ
リジェクションとは、拒絶反応のこと。事故のために心臓移植を受けて生き延びたアシュレイという少女が主人公。舞台は現代イタリア、霧深い時期のロンバルディア平原。
他人の臓器を自分の身体に取り込むのだから、拒絶反応が起きるのは当然で、それを薬で抑えつつアシュレイは生きている。それだけでなく、彼女は移植をうけてからこっち、なんとも言えない違和感を抱えながら生きている。突然変化した嗜好、予期しない感情のゆれ、母親との葛藤、クラスメートとの間に築いてしまう微妙な壁。それらは皆、自分という存在を自分で受け止めて切れないことから来る違和感なのだけども、これをも含めて「リジェクション」だから、タイトルはうまい -
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音楽には素晴らしい才能があるけど、他はからっきしダメ。学校では担任にイヤミを言われて馬鹿にされて。大友良は、そんな担任に音楽で抗議を示すが、わかってもらえない。
家庭は母子家庭で経済的余裕はないから、音楽をきちんと学ぶなんて諦めていた。そんな良にぴったりの学校がある。
IASK。とびぬけた才能はあるけれど経済的理由でその才能を伸ばせない子供たちが、世界中から集まり、 地中海に浮かぶ小さな島の学校だ。授業料タダで(篤志家の寄付で運営)、専門の事をそれぞれ学ぶ。すごい倍率の試験に受かり、良は母とも友だちとも離れ、一人IASKに向かう。
そこには個性的な生徒達が集まっていた。 -
Posted by ブクログ
何かひとつ、並外れた才能を持つ子どもたちを集め、その才能をさらに伸ばし育てる学校「IASK」。リョウはずば抜けた音楽の才能を持っていたが、家庭の事情で音楽の道を諦めていた。しかし、IASKの生徒募集の話を聞き、見事試験に合格して入学することとなった…
物語としてはすごく面白い。それぞれのキャラクターも個性豊かで、才能を発揮する場面の描き方も上手い。単純に、読んでいて楽しい作品。また、その類稀なる才能を持ちながらも、様々な事情でその才能を悪用されたり、生かしきれなかったりする、そういう子どもたちに救いの手を差し伸べる、何かひとつでも人に誇れるものがあやば、人は前向きに生きられる、そういう作者の