佐藤まどかのレビュー一覧
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この本のシリーズ、おはなしサイエンスシリーズは、9類の児童書を著作している作家が、現在の科学のテーマをお話を通じて伝える。巻末には、そのテーマについての説明がある。ページは80ページほどで字も大きく中学年から読める。
この巻はAI(人工知能)について。
6年2組の僕こと新(あたる)は、お父さんと二人暮らし。AIを搭載したコミュニケーションロボットのピコに起こしてもらいたい一日を始める。ピコは手のひらサイズ、データを集め分析し判断をくだす。電池が減ると充電器まで自分で移動する。
学校から帰ると「新おかえり」と言ってくれる。前は「おかえり」「ただいま」を自分で言っていたのに。
今日、金曜日は、クラ -
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初めての作家さん。
中学2年生の夏休みの社会科の宿題にしては、
すごい高度な課題に挑戦したと思う。
「アップサイクル」という言葉も、初めて知った。
中学生らしい友人関係のやり取りが、ほほえましかった。
「未来を大人だけに任せておくわけにはいかないのだ。自分たちの未来なのだから。」
こんな風に考える子供たちがどんどん増えてほしい。
もちろん、子供では出来ない法律や制度のことは大人のサポートが絶対必要だ。
博士ちゃんや、天才君など、テレビでも話題になっているが、子供の興味や才能をどんどん伸ばせる環境や仕組みを社会が後押ししてくれたら、未来は安泰! -
Posted by ブクログ
105度のような専門性高いバディ感あり。
イタリアで生まれ育った圭人は父が交通事故でなくなり、母の実家がある日本に中学生で戻ってきた。読んでいてびっくりするくらい日本の文化に溶け込む圭人。
前半はイタリアでの描写で、デッサンなどが好きな圭人の目線でイタリアの文化施設や生活が語られていき、日本にやってきてからの違いの描写が楽しい。何の価値もないような昔作りの建物などなるほどなぁと思わせる描写はさすが!スネークダンスも、踊りではなく、木造建築のもつ耐震構造でした。そして、舞踊ではなく絵画の話です。これは大人が読んで面白い本。高学年から大丈夫です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお母さんが再婚して篠原、改め石川姓になった小六の七海は、身体が丈夫な健康体だということだけが取り柄。新しくできた中学二年生のお姉ちゃんは生まれてからずっと病気で入院していて、家族になった今も会えないまま。新しいお父さんもお母さんも、病院へかかりっきりで、七海はお母さんが再婚する前よりずっと、一人でいることが増えた。
友達の詩乃は美人でスラッとしていて、両親も仲がいい。いいなあ詩乃は。比べることじゃないって分かっていても、自分とまわりの人を比べちゃうよ。
七海の気持ちがとてもよく分かるし、親の目線では親の気持ちも分かる、けれどやはり、ちょっと娘に甘えすぎじゃないかと思えてしまう前半でした。