あらすじ
芸術と出会う喜びと挑戦を描く青春小説。
芸術の都ローマで生まれ育った圭人は、古い町並みをスケッチするのが好きだった。父親が亡くなったことを機に母と日本に帰国する。
住みなれた土地を離れて引っ越してきた東京でも、スケッチしながら歩いていると、忍者のような姿の人が、スプレー缶を持ちダイナミックに落書きしている。
なんだこれ?! すごいな。
芸術と出会う喜びと挑戦を描く青春小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
105度のような専門性高いバディ感あり。
イタリアで生まれ育った圭人は父が交通事故でなくなり、母の実家がある日本に中学生で戻ってきた。読んでいてびっくりするくらい日本の文化に溶け込む圭人。
前半はイタリアでの描写で、デッサンなどが好きな圭人の目線でイタリアの文化施設や生活が語られていき、日本にやってきてからの違いの描写が楽しい。何の価値もないような昔作りの建物などなるほどなぁと思わせる描写はさすが!スネークダンスも、踊りではなく、木造建築のもつ耐震構造でした。そして、舞踊ではなく絵画の話です。これは大人が読んで面白い本。高学年から大丈夫です。
Posted by ブクログ
父親が事故で亡くなり、イタリアから母の実家へ戻った杏里。両親現在だが、ややこしい事情で父のばあちゃんと暮らす親に反発している歩。
親や学校の規則に反発するのは、やはり中学生だが名前・言葉遣い・風貌、一読性別がよくわからないのは現代的である。
イタリア在住の佐藤まどかさん、風景と美術館の彫刻の描写が魅力的で、彫刻の絵をググりつつ読んだ。身近にあれば、美術書片手に読みたいところ。
#中高生
Posted by ブクログ
スネークダンスとは、ダンスの種類じゃなかったのですね。
イタリアと日本、距離は離れていても芸術や建築には通じるものがある。
本物の素晴らしさに触れたことが、将来の夢に繋がっていく過程がよかった。
Posted by ブクログ
スネークダンスはダンスではなく、法隆寺の五重塔の構造に関連している言葉だった。
イタリアからの帰国子女の圭人と学校で知らない者はいない反抗的な歩。
ふたりは絵という共通点でお互いを理解しあうようになっていく。
父の死から立ち直れない圭人と父に必要以上に反抗的な歩。
法隆寺の五重塔の心柱のようにくねくね、ゆらゆら揺れながら、芯をしっかり持った大人に成長していくことを願う。
立派な宮大工と弁護士になってほしいなあ。