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Posted by ブクログ
音楽には素晴らしい才能があるけど、他はからっきしダメ。学校では担任にイヤミを言われて馬鹿にされて。大友良は、そんな担任に音楽で抗議を示すが、わかってもらえない。
家庭は母子家庭で経済的余裕はないから、音楽をきちんと学ぶなんて諦めていた。そんな良にぴったりの学校がある。
IASK。とびぬけた才能はあるけれど経済的理由でその才能を伸ばせない子供たちが、世界中から集まり、 地中海に浮かぶ小さな島の学校だ。授業料タダで(篤志家の寄付で運営)、専門の事をそれぞれ学ぶ。すごい倍率の試験に受かり、良は母とも友だちとも離れ、一人IASKに向かう。
そこには個性的な生徒達が集まっていた。
Posted by ブクログ
何かひとつ、並外れた才能を持つ子どもたちを集め、その才能をさらに伸ばし育てる学校「IASK」。リョウはずば抜けた音楽の才能を持っていたが、家庭の事情で音楽の道を諦めていた。しかし、IASKの生徒募集の話を聞き、見事試験に合格して入学することとなった…
物語としてはすごく面白い。それぞれのキャラクターも個性豊かで、才能を発揮する場面の描き方も上手い。単純に、読んでいて楽しい作品。また、その類稀なる才能を持ちながらも、様々な事情でその才能を悪用されたり、生かしきれなかったりする、そういう子どもたちに救いの手を差し伸べる、何かひとつでも人に誇れるものがあやば、人は前向きに生きられる、そういう作者の想いも伝わってきます。
ただ、気になる点も。最初にチラッと出てくる主人公リョウの担任の描き方が…こんな教師いない、とは言い切れないけど、これ以外の描き方もあったんじゃないの?と思う。物語のためにあえて作り出した感がある。もしかしたら作者の実体験に基づいていたりするのかもしれないけれど、それでもあえてこの描写にすることにはあまり賛成できない…
そして、並外れた才能を持つ子どもたち「だけ」を選び抜いて育てる、という学校制度。試験は超難関で、それこそ世界トップレベル才能を持たなければ入れない。これでは結局、「選ばれし者」だけが幸福になれる、そんな風に薄々と感じられてしまう。しかも、その才能は努力を積み重ねたわけではなく、「生まれながらに持っていた天性」という設定。もちろん主人公たちは努力もしているのだけれど、どうもエリート主義的な空気を物語の背後に感じてしまう。エンターテイメント性の部分はかなり面白いのだけれと、そのあたりが気になってしまう作品でした。
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