【感想・ネタバレ】おはなしサイエンス AI(人工知能) ロボットは泣くのか?のレビュー

あらすじ

【物語の概要】
「AI(人工知能)は人間の生活に必要なのかーー?」
小学校のディベートの授業で、こんなお題が出された。
朝早く仕事に出かけて帰りも遅い父と二人暮らしの新(あらた)は、AIロボット「ピコ」のいない暮らしなんて考えられない。だから、新は、もちろん「AI肯定側」としてプレゼンテーションをすることになった。
仲間は小学生ゲームプログラマーの卓己と、プレゼン上手なはるなの二人だ。

調べていくうちに、「AI義手」や「AI医療診断」など、たくさんの事例を見つけることができた。
でも、「否定側」からは、AIこそが人類にとって危険だという意見も出てきた……、
ハラハラドキドキのディベートの結末は、クラスメイトたちの投票で決まる。その勝敗は!?

●シリーズ「おはなしサイエンス」の刊行趣旨
科学的な知識をもとに、論理的に考え、適切な答えを導く──。
それは、新しい時代を生きるために必要な力です。
その力を身につけるには、理科に親しみ、興味を持つことがいちばん。
理科の学習は、これまで以上に重要になってきています。
「おはなしサイエンス」は、
理科=科学の、おどろきや感動を、物語をとおして伝え、
「科学する心」を育むシリーズです!

●現代を代表する一流の児童文学作家の書き下ろし。
●物語を味わいながら、科学への関心を深めます。
●物語の背景を、豊富なグラフや図表で説明。
●上質なイラストもたっぷり。楽しみながら科学を理解できます。
●巻末の「おはなしサイエンスひとくちメモ」で、各巻のテーマと小~中学校で学ぶ理科の内容との関連を解説します。

●シリーズ「おはなしサイエンス」のラインナップ※刊行予定も含みます

『遺伝子工学 光るマウスが未来を変える』 森川成美・作 石井聖岳・絵
『美容の科学 神永くんは知っている』 神戸遥真・作 藤本たみこ・絵
『未来のたべもの 未来の給食、なに食べる?』楠木誠一郎・作 下平けーすけ・絵
『AI(人工知能)ロボットは泣くのか?』佐藤まどか・作 酒井以・絵
『未来の医学』片川優子・作 大管雅晴・絵
『バイオミメティクス(生物模倣技術)マンボウ、空を飛ぶ』吉野万理子・作 黒須高嶺・絵
『鉱物・宝石の科学 七つの石の物語』小手鞠るい・作 サトウユカ・絵
『宇宙の未来 パパが宇宙へ行くなんて!』松素めぐり・作 木村いこ・絵
『恐竜 恐竜の町で見つけたこと』松原秀行・作 梶山直美・絵
『危険生物 ひょうたん池の怪魚?』赤羽じゅんこ・作 ウラケン・ボルボックス・絵

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Posted by ブクログ

以前にも読んだ同シリーズの神永君の本でも感じましたが、物語文と論説文の中間を縫うように滑っていく感じが新鮮で面白い!著者が違うのに、シリーズとしてのポリシーというか、やりたいことがブレない感じで良いですね。他シリーズもたくさん読みたいです。
AIの肯定派否定派にわかれてディベートする、その準備から本番のお話。グラフも載せながらAIの近況をざっくり教えてくれます。時事問題に強くなれそう。
キャラクターもしっかり立っていてジュブナイルとしても楽しめてとてもおすすめ。でも神永君よりお固めの内容とストーリー。小学校高学年から。

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2024年02月20日

Posted by ブクログ

4年から。具体例をディベートゲームとして紹介。
ディベートなので、登場人物の気持ちの熱が入っていて読ませてくれるところがすごくいい。さらに良いところだけでなく、心配な点もしっかり深く掘り下げているところも見どころ。子どもも読みながら一緒に考えてしまうところがいい。

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2023年04月20日

Posted by ブクログ

この本のシリーズ、おはなしサイエンスシリーズは、9類の児童書を著作している作家が、現在の科学のテーマをお話を通じて伝える。巻末には、そのテーマについての説明がある。ページは80ページほどで字も大きく中学年から読める。
この巻はAI(人工知能)について。
6年2組の僕こと新(あたる)は、お父さんと二人暮らし。AIを搭載したコミュニケーションロボットのピコに起こしてもらいたい一日を始める。ピコは手のひらサイズ、データを集め分析し判断をくだす。電池が減ると充電器まで自分で移動する。
学校から帰ると「新おかえり」と言ってくれる。前は「おかえり」「ただいま」を自分で言っていたのに。
今日、金曜日は、クラスでのディベートゲーム分けをする日だ。テーマは「AIは必要か」で、まず先生がAIにはついて説明してあとは自分で考える。
クラス全員が肯定側と否定側に分かれて、ディベートスピーチに参加したことのない人の中からくじ引きで3人選ばれる。ばくは肯定側から選ばれた。再来週の本番まで肯定側に選ばれた3人は調べて話し合って臨む。
ディベートでは、双方AIの良いところ、このまま進むと危ない事態になるのではないかと、双方スピーチをした。そしてクラス全員のジャッジで勝敗が決まる。

AIにはついてはもちろん、ディベートの事も分かる。スピーチを読んで、公立の小学校ではこんなに子ども達が調べて発表まではなかなかいかないのではないか、の考えがちらっと頭をよぎった。科学読み物として児童書として、とても良い本だ。
私はこのように物語になっていた方がが知識が読み易いし知識として残るタイプだ。児童もそういうタイプはいる。薦めたい。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

なるほどー。
物語形式だけど、かなりAIのことが詳しく書かれてるから、NDCでは0類なのね。
なかなか興味深かった。そして絵が可愛い。

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2023年10月03日

Posted by ブクログ

物語を通じて、AIについて学べる本。
AIは必要かどうかを、六年生の新(あらた)は2グループに別れてディベートすることになりました。
ディベートの内容もよかったし、クラスメートのそれぞれの事情も描かれていて、物語としても楽しめました。

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2023年03月30日

Posted by ブクログ

「ちょこディベ」という短いディベートを定期的に行うクラス。今回のテーマは「AIは必要か?」。
今日、たまたま本とネットの話をしていたのだけれど、紙で情報を得る時代の長さと比較すると、ネットの普及は恐るべき速さだと。もうテレビも見ない人多いし。AIもまた同じ。私は少し立ち止まってゆっくりすすめた方がいいんじゃないかと思った。

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2024年06月09日

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