齋藤可津子のレビュー一覧

  • 三つ編み

    Posted by ブクログ

    全然違う国と境遇の人が最後には三つ編みのように絡まる素敵な展開
    世界は繋がっていると改めて感じられる本。
    それだけではなく、女性3人の色々な葛藤があり、
    同じ女性として3人のように強く生きたいとエールをもらえます。
    読み終わったあとに『三つ編み』のタイトルに納得、
    著者のタイトルのネーミングに拍手したくなる一冊です。

    0
    2025年04月05日
  • あなたの教室

    Posted by ブクログ

    ある事情を抱えて、インド南部の村へ逃避行したフランス人女性(元英語教師)が、不可触民の子どもたちのための学校を作るお話。
    インドのエネルギッシュさや伝統的な習慣の美しい描写のほか、今なお続くカースト差別、児童労働、児童婚、忌み嫌われる不可触民であるのに女性が襲われるという逆説の事実。
    不可触民の差別から脱するために、ヒンドゥー教からキリスト教に改宗しているくせに、伝統的な価値観に則って12歳の少女を結婚させようとする養父母。赤色と金色の美しい布に刺繍が施されたきらびやかな婚礼衣装を纏う少女の悲しみ。
    「新妻は家族と別れ、夫の家族と同居し、その所有物となる。」所有物、という単語を人に使うことの意味。

    「子供はすべて持っている。奪われないかぎり。(プレヴェール)」でも、奪われるものがあまりにも多い。
    粗悪に感じるインドの習俗だけど、他国から見たら日本もありえないと思われることがあるんだと思う。世界経済フォーラムが発表する、ジェンダー・ギャップ指数によると146カ国中、日本は118位(2024.6月発表)。教育の指数は良いけど、経済と政治の指数が低いと。インドのカースト制社会で生き抜くよりははるかにマシだとも思うけど、生きづらさは確かに感じる。どうやって変えていけるんだろうね。

    「人生は過去をふりかえることでしか理解できない。しかし人生は未来を向いてしか生きられない。(キルケゴール)」

    0
    2025年04月04日
  • 彼女たちの部屋

    Posted by ブクログ

    知らなかった世界が見える本
    少しパリの世界にいるような世界観で本が読めるし
    世界のいろいろな状況を知り
    視野を広げることができる本

    改めてわたしには何ができるのかを考えるきっかけをもらえる

    0
    2025年02月13日
  • 透明都市

    Posted by ブクログ

    設定が面白い。全ての都市が透明化されたのかと思ったら、壁のある街もあり、その人のライフスタイルでいろいろ選べるのは楽しそう。私は透明都市は選びたくないなぁ

    0
    2024年12月15日
  • 透明都市

    Posted by ブクログ

    透明な街の不自由を噛み締める第一部を読み終えるまでがしんどかったが、第二部以降はストーリーが動き出して面白かった。

    0
    2024年11月19日
  • 透明都市

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    登場人物が多くて、誰が誰だかよく分からないままだった(登場人物リストがあって助かった)。全て透明な家は絶対に住みたくはないけど、SNSで私生活を発信したり気軽に写真を撮られて拡散されたりする現代は、考えようによっては透明都市で、2050年の仮想の都市ではあるがとてもリアルな設定だった。透明で全てが見えるからこそ、見た人たちを隠蔽して、皆だんまりを決め込むのも、狂ってはいるけれどもこのまま社会がそのようになっていくのかも。どうしてルーを犯人に仕立て上げたのか、ニコがどうしてエレーナを出し抜いたのか(振られたから?そんなにいい感じでもなかったけど)、謎解きパートは分かりにくかった。

    0
    2024年10月08日
  • 30年目の待ち合わせ

    Posted by ブクログ

    ジャケ買いというか 表紙買いというか、タイトル買いしてしまった。フランス人作家さんのパリが舞台の 恋愛小説…訳文に戸惑ったけど フランス人だから ありでしょう。すれ違う ヴァンサンとアメリに ちょっと どうにかならないの?と思ったり。2人に起こる人生のいろいろは 誰のせいでもなく 全て自分のしたこと!と割り切るというか、自分は自分だという姿勢が フランス的なのかなとか 感じちゃった。通信技術の発展は すれ違いを無くした、というけど 相手を思う気持ちは 万国共通でありますように。

    0
    2024年08月19日
  • 彼女たちの部屋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3にしたけど気持ちは3.5くらい。同じ場所の過去と今が交差する構成は良いしさくっと読めて面白かったけど意外性はなかった。あと、独特の文体がちょっと苦手だった。
    映画化したら映えそう。
    元カレ家族との遭遇で落ち込むのは万国共通なんだなと思った(特にこちらがシングルで、他のことがうまく行っていない時)。

    0
    2024年07月09日
  • 30年目の待ち合わせ

    Posted by ブクログ

    3.6 まああり得ない現代のお伽話。運命の相手はいると信じたい人には、素敵な話。人としての美しさは、年齢だけでは決まらない。

    0
    2024年05月03日
  • 滅ぼす 下

    Posted by ブクログ

    上よりサクサク読めた。大きなストーリーではなく、個人の物語と集約されていくのは面白かった。テロの話とか全然解決されてないけど人生そういうもんだよね

    0
    2024年04月14日
  • 滅ぼす 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    X(旧Twitter)で頭が良さそうな人が皆読んでたので読んだ。フランス次期大統領戦の最中、謎のテロリストが台頭し、経済大臣の秘書の回りの人達の色々を書いた話。フランスの小話と、各登場人物の考えを細く散漫に書いているのでXのTLを見てるかのような印象だった。まだ下を読んでないけど、ボールとブリュダンスが仲良くなって、オーレリアンが無事に離婚できるように応援する

    0
    2024年03月05日
  • 滅ぼす 上

    Posted by ブクログ

    上巻は、珍しくいつもの強烈な性的描写なし。政治的描写も少なめ。老いた父、疎遠の兄妹、夫婦の話だけで淡々と進む。上巻だけでの評価はできない。下巻でどうなるか。

    0
    2023年08月12日
  • 彼女たちの部屋

    Posted by ブクログ

    SL 2023.3.16-2023.3.18
    パリの女性会館はおろか、救世軍のこともほとんど知らなかった。100年前から社会から排除された女性たちに屋根を与えようとして奮闘した人たちがいた。それは現在に続く闘い。そしてこれからも終わることのない闘いだということがある意味哀しい。
    自分にできること、あるはずだけどできていないことに恥入るばかり。

    0
    2023年03月18日
  • あなたの教室

    Posted by ブクログ

    聞こえてくるインドに関するニュースというと、女性がレイプされて殺されたというような悲惨なものや、また、本作にも描かれるカースト制度(不可触民)や児童の労働・結婚の問題についてなどが多いので、インドとは、常識や人権感覚が私とは違う、安易に立ち入れない国、という気がしてしまう。地元にもインド出身かな?と思うような方達が増えてきて、身近なのだけれど、なんだか遠く感じる存在でもある。
    本作はそんなインドで不可触民の子供の為に学校を作ったフランス人女性の話で、伝統や風習の壁に挫折したり、自分がしていることに葛藤(自分がしていることは偽善・自己満足ではないのか?)したり、喜びや使命感を感じたり、自分の生きている意味を考えたりする彼女の姿に勇気をもらった。
    社会に染み付いた「常識」や風習などはなかなか変えられるものではないと、おそらくみんなが分かっているけれど、それでも何かせずにはいられずに、不幸な人たちのためにアクションを起こそうとする人達を全員尊敬する。

    0
    2023年03月02日
  • あなたの教室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『三つ編み』に出てくる少女が重要なカギとなる小説。
    主人公のレナはある理由でインドへ1ヵ月ほど滞在することになるが、その少女に助けられ、恩返しとして英語を教えることになる。そこから文化や言語の壁を乗り越えて仲間も集めて学校を立てることになるが、様々な試練が待ち受ける。
    三つ編みと同様女性に対する差別や格差について言及する描写が多く、インドでの状況を細かく知ることができる。主人公が女性を守る集団リーダーであるプリーティに会うことになるが、本当に存在するのであればインドも少し変わってきているのだなと思った。インドならではの風習で女性が若くして結婚させられたり、女性の教育は必要ないといった固定概念が強くあることがよくわかった。
    少し話の展開が遅かったが、とても読みやすい文章と描写が特徴だと感じる。
    違う文化の環境の中で、周りの人の固定概念を変えることの難しさや自分の決断によって巻き起こる事件に永遠に繰り返されてしまう負の連鎖にうんざりしてしまうことが多いのでないかと感じた。NGOやボランティアで全ての貧困や教育の問題が解決できないもどかしさがあるのでメンタルやモチベーションを維持するのはとても難しいと感じた。

    0
    2022年12月19日
  • あなたの教室

    Posted by ブクログ

    「三つ編み」が良かったので、レティシアさんの本を読んでみたいと思った。
    インドは世界最大の児童労働市場。
    他にも、不可触民のような階級の問題、女性差別、児童労働、児童婚など、問題が多数あるように感じる。
    フランス人は、衝撃を受けると思う。
    レナを応援したい。
    あとがきも良い。
    SDGsのコーナーに置きたい本。
    (たくさん含まれている)

    0
    2022年11月15日
  • あなたの教室

    Posted by ブクログ

    フランス人教師のレナは、ある出来事が原因で教師を辞め、気分転換のためインドを訪れていた。そこで彼女を襲った悲劇から救ってくれた少女と、レッド・ブリゲイドと名乗る集団を率いるリーダーと知り合う。2人はインドにおけるカースト最下位の〈不可触民〉だった……。
    『三つ編み』のあの子も登場し、不可触民の女性として生まれた悲劇が描かれる。どんな環境にあっても明るく元気で学習意欲が旺盛な子供たちの姿がいじらしい。

    0
    2022年09月29日
  • アポカリプス・ベイビー

    Posted by ブクログ

    手にとって「う、前回読んで苦手だった人だ」と思った作者で、前作よりは読みやすかった。粗筋は15歳の少女の失踪を巡り、家族、仕事として捜索に関わる探偵たちの一人一人が抱える闇を全世界に向けて披露しますぜ、って感じですか。多分作家自身もいいとこの育ちで、一般人よりもより色濃く、偽善者による偽善発言を浴びて生きてきたんだろうとは思うけども。なーんだか、乱暴なんだよね。やっぱ背景(ここではヨーロッパの情勢)がよくわからない人に対しても、伝えたい物が生きるような、いわゆる周りの編集者の動きが重要なんではなかろうかな。

    0
    2022年04月25日
  • 彼女たちの部屋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    その時の姿形で目の前の人を判断しがちだけど、人間一人一人に目には見えない物語があることを思い出させてくれた。

    ソレーヌが立ち直ってゆく様子も良かったな。


    『傷ついた者の魅力、倒れ、再起した者が持つ魅力がある。』

    この一文が好き。

    0
    2021年12月19日
  • 30年目の待ち合わせ

    Posted by ブクログ

    知性を感じる訳語たちは、訳者のセンスなのか、原文から滲み出るものなのか気になった。

    コミュニケーションツールがこの恋愛に与える影響もとても興味深い。

    こう”すべき”の世界に暮らし始めると、シンプルなことも複雑になっていく。きっと心を置いて吉方へは進めないのだと、この物語を読んで感じた。

    30年(現代だと10年相当辺りだろうか) も待たずに済むように、私は自分の気持ちに素直であろうと思う!

    0
    2021年10月13日