トマリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
グレーテが偽造婚姻届を提出しようとした事から始まったクラウスの花嫁探し
……のっけから頭が痛くなるような導入だけど、その騒動の合間にスパイの少女達とクラウスがどのような交流を重ねてきたかが判る短編が挟まれている事で、別々の流れで作られている短編が一塊の物語であるように感じられるね
それにしたってやっぱりグレーテの行動には驚かされたけども。これ、クラウスが先に婚姻していたから事なきを得たけど、万が一にでもこれでグレーテとクラウスの婚姻が成立していたらクラウスはどんなリアクションを返したのだろう(笑)
それぞれの短編の時系列は第1巻の訓練期間から第2巻の直前までの物語ということで、少女達は最強のスパイチームに選ばれたもしくは一応の大仕事はこなしたという自負は有りつつも、圧倒的な実力を持つクラウスを前にして自分の実力を不安視している様子が見て取れるものばかりだね
それに対して教師役となるクラウスがその時々に相応しい助言をしているね。そういった助言ができるのも全てはクラウスが少女達の言動や見えにくい貢献をきちんと見抜いているからだろうね
本作のタイトルにも有る教室要素って教師の教え方が不出来すぎて感じ取れる事は少なかったりするのだけど、こうしてクラウスがジビアやサラと向き合う様子を見ると彼も不器用なりに教師として少女達を導こうとしているのだと判るね
クラウスに教えられる者が居る一方でモニカやグレーテは難題を前にしての成長が見られる話だったね
リリィ達に触発され情熱を手に入れて覚醒するモニカ、クラウスの読み取りにくい指示を必死に読み取ろうとするグレーテの姿やらこれが後々の任務において彼女らが活躍する礎になったと思うと印象深いエピソードと呼べるのかもしれないね
そして書き下ろしの短編……、こういう時に本人が望んだ形とは別の形で美味しい思いをしてしまうのってやっぱりリリィの役目なんだよね(笑) -
ネタバレ 購入済み
第1部完
ティアメイン回。前回の失敗を見事に乗り越えて成長。伏線回収の手際の良さも相変わらず読んでいて清々しい。ただクラウスチート過ぎて、本当にチーム必要なのか疑問になってしまう。
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Posted by ブクログ
遂に『蛇』との本格的な闘争が始まった第4巻。
『蛇』に属するスパイの実力は如何程かと思っていたけど、想像以上にえげつない力を持った相手でしたね……
2巻、3巻では二手に分かれた『灯』の面々がクラウスの力に頼らない形で難敵を退ける事が求められた。対して『蛇』の紫蟻と熾烈な争いをする事になるこの4巻では全員の力を束ねて敵に対処する事に
癖の強いながらも特殊能力によって類稀な戦果を披露することも有るリリィ達。これまで彼女らを束ね導くのはクラウスの役目だったが、流石の事態に交渉が得意なティアにその役目が託されたのだけど……
『灯』の大半の少女達は2巻、3巻のエピソードにて成功体験を得ている。クラウスの力を借りなくても自分達の特徴を活かすことである程度行動できた自負を身に着けた。けれど、その中で唯一強い悔いを抱いたのがティアとなるわけだね
マティルダの悪意を見抜け無かったどころか阻止も出来なかった。だというのに指揮官を任せられ、その直後のクラウス襲撃に加担することすら出来ない
ティアは大役に任ぜられながらもその地位に自分は相応しいと自信を抱く隙間無く任務に向かうことになってしまった
だからティアは背負った重責に揺らぎ続ける。なにせ、目の前に自分より正確に状況判断を下すグレーテが居るんだもんなぁ……
人を引っ張る力は無く、勇敢さもなく。戦力としても、指揮官としても秀でている所を示せないティアの様子は哀れ
ここで敵としてなる紫蟻の能力がまるで指揮官として必要な能力を示せないティアを皮肉るようなものであるのは印象的
繰り返される痛みによって人を支配し優秀な『働き蟻』とする紫蟻。彼の有り様はまるでスパイの指揮官として求められる物を備えているかのよう
でも、そんな相手だからこそ、ティアには対抗する手段があるというのは面白い構図だね
3巻にて組んだチームは強いズレを生みながら、逆にそれぞれのエゴを活かす形でズレを活用したティア
4巻では更にその考えを進め、スパイでありながらヒーローを目指したティアの甘さにこそ強みが有るとしているね。スパイなら絶対にしないだろう敵スパイを信じるなんて行為。何人も殺してきた『働き蟻』をも許すという甘さ。
スパイチームとしては異質な『灯』の中でもとびきり異質な思想。それが紫蟻を打ち破るという展開は胸踊らせるもの
まあ、そんなティアの変化よりも強烈な印象を残してしまうのがクラウスなんですが
『将軍蟻』を容赦なくぶっ飛ばす様子にも驚きだけど、連続500日を超える労働って何なんですか……?しかもその状態での失敗が白蜘蛛を取り逃したくらいなの……
いやはや、世界最強の名は伊達じゃないね -
Posted by ブクログ
原作既読
原作はアレな事情により映像的再現が難しい部分が有るためか、マンガ版では原作と幾らかストーリーが変わっているね
そのお蔭か、原作を知っていても充分に楽しめる内容となっている
また、原作でもコミカルな会話シーンは多かったものの、せうかなめ先生の表現により喜怒哀楽に富んだ百面相のリリィが所狭しと駆け回る事で更にコミカルとなっている印象
端的に言えば、とても楽しめるコミカライズでしたよ
この巻では導入部の他にジビアやサラをメインに扱ったエピソードが収録されているね
自身がギャングの娘である事を引きずり続けるジビア、自分は皆の役に立てていないと悩むサラ
リリィだけでなく他のスパイ少女たちについても注目できるようになっている構成は良いね
世界最強のスパイであるクラウス。彼をして極上と言わしめるスパイ少女たち
落ちこぼれと評価されつつも一人ひとりが世界を変える才能を秘めている。コミカライズにおいても彼女らの活躍を追い続けたいと思うには充分過ぎる内容でしたよ -
Posted by ブクログ
面白かった。今回のメインキャラクターはティア、灯火以前から焔と関わっている唯一のメンバー。クラウスの前ボスとのEPもちょっと言及される。国外実践活動となるが、卒業試験的な位置付け。これは本当にラノベと軽んじてはいけない、本格スパイ小説。キャラクターが萌え要素多く、ちょっとチート能力があるだけ。そして、個人的には無駄に強いというのは読んでいて非常に安心感があるのでよろしい。ラノベというのは”安心感”付きなのかもしれない。さらに、成人向き(その言い方もナニな感じだが)のスパイモノにありがちな、過激な性的表現もないのが好ましい。すこぶるつきに楽しく、そのままハリウッド映画になりそうな感じ。
小冊子はエルナのお話。これは非常に良い。
エルナとアネットは推します。 -
Posted by ブクログ
この巻の内容はとんでもなく甘い。いや、スイーツとかそういった方向の甘さではなく感情を優先して行動する少女達の行動があまりに甘ちゃんすぎる
だからこそ、最後に明かされる底知れない悪意に多大なインパクトを喰らってしまった
『屍』対策のために優秀な者を選抜されたはずのティア達一行。だというのにてんでバラバラで協調性皆無な様子には思わず笑ってしまう
第2巻で描かれたリリィ達一行は実力不足な面が有りつつも、協力して事態打開に当たっていた事を思い出すとティア達のバラバラ感は一層強調されるように思う
能力は高くても協力する気がないならそれはチームとは言えない。けれど、クラウスが求めるのはエゴのぶつけ合い。互いの協力が必要不可欠なスパイチームにおいて衝突を推奨している
それは一つの面では正しくて、高い能力を持つティア達だから協調して自分の良さを消すよりは勝手に行動してでも自分の特色を出した方がより良い結果を導き出せることも有るのだろうね
そういった事情もあってか、この巻にてティア達は目指す成果が全くバラバラのまま突き進む
ティアとモニカは対立し、アネットとエルナに積極的な協力はなく。そしてティアのエゴが他の者のエゴを駆逐して、遂にクラウスへの裏切りにまで繋がってしまうのは驚きの展開だった
ただ、エゴをしっかりと持っての行動であってもスパイとして未熟で甘ちゃんなティアでは瑕疵が目立つ。事実、マティルダの悪意を垣間見ながらもそれを見つけるのが遅過ぎたために取り返しのつかない事態になりかけた
だからこそ、暗躍の形であっても冷たい判断を担う人物がチーム内に必要となってくる。まさかそれがアネットになるとは予想もしていなかったけど…
アネットの判断と行動はチーム内で衝突はしない。だからティアの判断もモニカの行動も邪魔しない。けれど、どうしようもなくズレている
ティアが提示した甘さやマティルダが利用しようとした善意からもズレている。だからこそ、マティルダは最後の最後にあのスイッチを「問題ない筈だ」と思って押してしまったのだろうけど
でも、本当に恐ろしい気分になってしまったのはアネットが『不合格』とした動機。あの発言、マティルダは全くそんな意図で言った言葉ではなく、また『合格』となったティアもアネットを理解した上での言葉ではなかった
本当に些細な差によって生まれた生存権の差。
狂気に満ちた母親ですら気味悪がり恐怖し、殺し捨てようとした邪悪さを持つアネット
クラウスが最終兵器として欲した存在の真価がスパイらしさと邪悪さが綯い交ぜになった形で提示されたラストの衝撃は素晴らしいものだった -
購入済み
キャラ一人ひとりが魅力的
展開が読めてしまうと面白さが減ってしまうが、それでも十分楽しめる。最後まで読んで、あれ?もしかして終わりが近いのかと危惧したが、ファーストシーズンね、よかった。
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購入済み
騙された
という感想を書いてる人が多くて気になり購入。途中???なことが多く、ラストでネタバレとなる。総合的には面白い。ただトリックがあると事前に知っていると早々に気づいてしまう。
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Posted by ブクログ
こういう作品ってどこまで作品内容に言及して良いかイマイチ判らなかったりする
落ちこぼれ同士が集められてそれを教える側も教えるのが下手なメンバーでチームを結成、なんてスポ根モノではありふれた題材だけど、スパイモノでそれをやるのはかなり斬新
スポーツなら失敗しても試合に負ける程度で済むけど、スパイなら任務に失敗したら待っているのは死か拷問。しかもスパイの世界では一度失敗した任務は再度の達成が困難という理由で不可能任務に分類されてしまうのだから失敗は自分達の責任だけで終わらない
だというのにリリィ達落ちこぼれは集められ、最強のスパイチームが失敗した任務に挑まなければならない。意味不明な始まりである
それでも最後にはちゃんと理由が明かされることになるのだけど
また、本作はスパイ活動を扱った作品になるわけだけど、スパイが暮らす世界の暗部を過剰に描かず、むしろライトノベルとして求められる賑やかさや華やかさを決して失わないようにしている作風には好感が持てるね
リリィ達はどうしようもない落ちこぼれ。なら、彼女らは任務を達成するために修練を積んで実力を上げていかなければならないのだけど、その修練方法が教わる側が教える側を襲撃するだなんて非常に賑やかで面白いものになっているね
教師役のクラウスは教えるのは苦手だが、優秀なスパイであるためにどんな罠にも簡単には引っかからない。なら、そんな彼を落ちこぼれ達が協力して倒そうと何度も試行錯誤すれば自然と実力は上がっていく
事実、この方法は確かに彼女たちの実力を底上げしたのだから申し分のない方法だったわけだ
教わる側がそうやって共同作業をしながら陽炎パレスという場所に集って暮らすことになるのだから、本作はスパイモノでありつつ、同時に少女たちの寮生活を描いたような作品にもなっているね
と言うか、少女たちの暮らしぶりが死亡率9割の達成困難任務を前にしているとは思えないほど姦しいというのは何とも面白い
有る種、緊張感が無い。とも言えるけど、リリィ達がその調子だから、中盤で示される「チームだから仲間を信じるべきか、スパイだから信じたら負けなのか」という問題を炙り出していくね
教師役であったクラウスにとってはスパイチームは家族のようなもので。そして幼くしてスパイにならざるを得なかった少女達にとっても今のチームは家族のようなもので
最後、彼女たちが選んだ未来には思わず温かな気持ちになってしまうのでした -
購入済み
友達の妹が俺にだけウザい4
妹ウザ4巻が出ました!
4巻でも、「5階同盟」のメンバーが色々とやらかします!
それを悪戦苦闘しながらも解決に導かんとするアキ!
5階同盟のメンバーを思っての行動!…あるいは自分自身だけのためなのか…
アキのヒロインたちに対する心情の変化にも注目!
オススメの1冊です!
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購入済み
安定した面白さ
ごめん。
個人的に三河ごーすとさんの作品は以前から好きなもので。
今回も安心して読めました。
読む人にとっては物足りなさを感じる人もいるかと思いますが、
自分はこのくらいライトな作品の方が好みです。
まぁ、作品のジャンルにも拠りますけどね。
星は辛めの採点で4つです。