【感想・ネタバレ】スパイ教室11 《付焼刃》のモニカのレビュー

落ちこぼれ少女達が死亡率九割超の『不可能任務』に挑むスパイファンタジー!

「戦争はコスパが悪い」として、スパイ達による情報戦が繰り広げられる世界のとある国で発足したチーム『灯』。
そこに集められたのは各地の養成学校の落ちこぼれ少女達で、ボス兼教官の青年・クラウスは凄腕のスパイだが口下手&超絶教え下手なポンコツだった!

本作は、そんな彼女達が超難度の任務に挑み絶体絶命のピンチに陥りつつも、なんやかんやそれを乗り越えていくお話となっております。
(最終的にクラウスさんがごり押しでなんとかしちゃったり?)

スパイものならではのトリックも随所に散りばめられており、アクション要素もあり。
尖った能力とどこかしらに難がある個性的な面々の会話によるコミカル要素も。

このような題材のものとして、読みやすく非常にライトに楽しめる1作です!

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Posted by ブクログ

圧倒的に強くなったモニカの凄みを見せつけられる巻。ニケの切り札といい、時代は思ったよりも速く移り変わっているようで。

国の英雄を英雄のまま革命を煽動するやり方はなるほど。
黒幕の姿も見えてきて、物語が動いた感じの巻でした。

とりあえず、モニカとリリィの会話のすべてが良かった。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やはりアルチュールが裏切り者だったか。こういう頼れる部下キャラは怪しいのが定番だからな。

ニケと渡り合い、買ってしまったモニカが凄すぎる。タナトスのまさかの振る舞いに一杯食わされたところもあるけど、ニケを倒して終わりではなく、ニケの人気をキープしつつ、国王の悪行を晒して革命を扇動する計画も鮮やか。

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2023年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スパイ教室最新刊! 前回は苦渋を飲まされた王国の英雄ニケ。最強クラスのスパイと真っ向からぶつかり合う展開は興奮必至! 続きを楽しみにしていた分、買ってからあっという間に読み終えてしまったのが玉に瑕。灯メンバーの面々が、ライラット王国での任務を通じて、個々に成長していることを窺えるエピソードも散りばめられて良かったです。後半ではクラウス先生の動きについても仄めかされ、今回も続きが楽しみ過ぎます。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

モニカがさらに成長し、格好良くなって戻ってきた。敵の目を欺き、ここぞというところで正体を現してからの怒涛の展開には息を飲んだ。そりゃ気が付かないよ…もはや今では「スパイ教室」の主人公はモニカ×ティアの二大巨頭なのでは?
とにかくニケが強すぎて絶望しかなかった前作に比べ、かなり光が見えてきたと思う。

さらに、民衆の英雄であるニケを失脚させる訳ではなく、むしろニケを讃えたまま政府への反抗心を煽る策も見事。

最後はリリィのために自ら収容所入りするモニカ。最初から彼女のファンだったが、今作でますます好きになった。

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

ニケ相手にサラを失うという敗北から始まるこの巻。前巻にて主役のように奮闘したエルナはサラの件だけでなく、自分が救われる側になってしまった事もあってか精神的ダメージは大きいようで

どこに希望があるかも判らない状況。頼れるのは新たに仲間に加わったジビアだけ
革命を目指すエルナ達の反政府活動を思い返せばジビアの行動もその路線に沿ったものになると思っていただけに、彼女の遣り方は面白く感じられたな。エルナやアネットと全く異なる、ジビアにしか出来ない遣り方。

此処にこそクラウスが『灯』をバラバラに暗躍させた価値が活きてくるね
エルナとアネットの活動が全て無駄というわけではない。でもジビアが別方面からアプローチ出来る手段を持っておく事で、一旦手詰まりになった状況でも新たな革命方法を模索できる
そうしてエルナの地下活動、ジビアの交友関係が結実する事で秘密結社『LWS劇団』に行き着くわけだ。


スージーって双子に拾われた当初の弱々しい印象が強かった為か、今巻にて再登場した際のちょっと頭がアレな感じのお嬢さんな感じには少し驚いてしまったり
こんな子が今の『LWS劇団』の代表なのか……
でも、見方を変えれば双子が遺した遣り方が急進的でなかったからこそ、彼女は生き延びる事が出来て、更には危険とある程度の距離を保って暮らせていると言えるのかもしれないね
ルーカスとヴィレはこの国に幾つもの痕跡を残しているけれど、その最たるものが健全に育つスージーだったように思えるよ。

ただ、『LWS劇団』は秘密結社と言えど、決定的な何かを保有しているわけではない。あくまでも反政府の元締めというだけ。だからそこに加える別の一手が必要になって。ここでようやく表紙を飾る真打ちが登場するわけだ。


モニカとティアが一体何をしていたかは今巻を半分以上読み進めないと判らないという構成が憎いね。彼女らが正体を現した瞬間は驚愕してしまったよ
クラウスが近づくなと忠告したニケの懐に潜り込んだ上で彼女を騙してみせた。それはきっとクラウスですら不可能な荒技
そんな偉業を成し遂げられたからこそ、彼女らの実力が以前と全く異なると理解できる

というか、モニカに至っては成長し過ぎていて、とんでもない存在になってない……?
フェンド連邦で『灯』を裏切った段階で昔のクラウスより強い実力を有していると言及された彼女。けど、今巻の活躍を見る限り、あの時より更に成長し『灯』の一員というレベルに留まらない実力を手にしているように思える。それこそ今ならクラウスに並び立つ実力を披露できるのではないかと期待してしまうよ

だからこそ、モニカを打倒するニケの切り札に驚いてしまったのだけど。
脅威を感じさせない者こそ真の脅威だとすれば、クラウスに並び立ちそうなモニカをして対処が必要と思わせなかった彼の存在はニケにとって最大火力の切り札と言えるのもの。
モニカの急成長に拠って英雄ニケを上回れたと思ったのに、何の布石も無くあのような強者が出てくるなんてね…

敗北の結果を以ってモニカは目標が叶わなかったのかというと、そうではないのが今巻の面白い処
モニカにとって想いとは、知られた事で翠蝶に蹂躙され、無闇に明かした事で仲間の輪に戻り難くなる要因の一つとなったもの
そこから学んだ教訓、想いは隠し通すべき。想いを露わにすれば利用される。かといって明かさずに居ると大切な人に伝わらない。だからこそ、モニカはその想いを使うべきタイミングを今回の任務で最大限に意識していたわけだ

仲間にすら知らせない形で自分の想いと願いを成就させたモニカはやはり『灯』の中で最も優れたスパイと言えるのかもしれないと思える終盤だったよ


他方で革命が予想外の道筋を辿りそうな…
真っ当にニケを封じて革命を成功させるかと思いきや、ニケ信仰を増長させる事で革命を加速させるなんて
これは以前に双子がやった事と似ているね。腐敗の中心たる王党派を応援する事で革命に繋げようとした双子の遣り口。形を変えて『LWS劇団』は再起動したと言える

それはもしかしたら2年前の再現かもしれない。今度も国王を退位させられるかも知れない
でもルーカスとヴィレは革命まで辿り着けず死んでしまった。それすらも再現されるというならば『LWS劇団』に潜む本当の悪が何を仕出かすか恐怖を覚えてしまうよ……

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2023年12月07日

購入済み

実力もさることながら、精神面でも大きく成長が感じられたモニカ先輩が一から十まで魅力的。そしてシリーズ全体では既に後半戦に入っているということで、物語の舞台が世界全体へと移っているのをひしひしと感じる巻でもあった。

#エモい #ドキドキハラハラ

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

面白かった!付焼刃て、、
かなり本格的に面白くなってきた。モニカかっこよすぎる。で、ライアット王国、とうとうニケとフィジカルに激突。なんといってもモニカとティアが良いねぇ。前作から出番は多いのにエルナの見せ場がなさすぎて悲しい。グレーテがどんな感じで登場するんか、わくわくするねぇ。
してからにとうとうクラウス先生が出てきたし(ちょびっと)
かなり動き出した感あり。
次巻、ものすごく早く読みたい。

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2023年12月03日

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