衣笠彰梧のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
特別試験も騒動も何も起きなかったのって短編集を除けばこれが初めてじゃないか?
ただし、特別試験も騒動もないからと穏やかな日々が展開されるわけではないのが本作の特徴でも有るのだけど
この巻では緊迫感の有る展開は特にない。だから見どころがないかと言えばそうではない。
前巻ラストの試験で有り得ない成績を叩き出した綾小路。幾ら堀北が弁明した所で彼への注目度が上がるのは仕方ないこと。この巻では改めて綾小路への注目が上がった為に綾小路の周囲が変わっていく様子が描かれているね
1年生時には影の参謀のような立場となることが多かった彼がこうして日の目を見て更には綾小路を退学にさせる特別試験が裏で動いていることを考えると、この2年生編は1年生時とは綾小路の周囲の環境が大きく変わったことが推察できるね
隠していた力の一端を露わにした綾小路
勿論これに拠ってDクラスはザワザワとするのだけど、当初予想していたよりも落ち着いた受け取り方をしていたのは驚きだったかな
特にこういった事態に一番大きなリアクションを取りそうな須藤が静かな対応に終止したのは意外だった。綾小路の実力を隠そうとした意図を自分なりに受け止め、その上で自分が努力しなければいけない部分をきちっと見定める
OAAでも示されたことだけど、入学時から最も力を伸ばしたのはやはり須藤ではなかろうか?
ただ、そういった綾小路の変貌への驚きや警戒感といった印象的な部分はあれど、やはり本戦の前の静寂さを強く感じられるね
そのように思えてしまうのもここに来て多数の実力者が登場し、更には既存の実力者達も改めて無人島試験への意気込みを語っていくから
恐らく無人島試験での結果はクラス間の争いには大きな影響を生まないことが予想されるけど、この試験は3学年合同である為にこの学校で最も優秀な生徒は誰なのかという部分を明白にしてしまう
だからこそ、困難だと判っていても実力者たちは1位を狙うつもりで居る
そんな本気の実力者だらけの試験で上位を狙うつもりで居る綾小路。彼の本気がどこまで通用するか、気になってしまうね
そして遂に正体を表したホワイトルーム出身者。その正体はそれほど驚愕のものではなかったけど、『ホワイトルームの独白』で描かれた憎悪がどのようにして綾小路へ向かっていくのか、かつてない規模となる無人島試験が本当に命の遣り取りをするまでの事態に発展してしまうのか?
そういった空気感でこの巻は終わったからこそ、最後の章タイトルが『嵐の前の静けさ』という表現は的を射たものであるように感じられた -
購入済み
またかいな
次の特別試験の準備期間の巻です。相変わらず陰謀思惑協力などが絡み合ってて読みごたえあります。ただ次の特別試験も「また」1年・3年も合同参加する全生徒参加型です。正直2年生クラスの戦いが見たいので、他学年は混ざってほしくないのが本音です。キャラが増えると当然2年生たちの描写もその分薄くなりますから。そういう意味で★-していますが、内容そのものは十分満足しています。
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Posted by ブクログ
1年生編最後の特別試験が描かれる巻。対決形式であり癖の強い試験であったように思うけれど、綾小路が奇手に打って出るようなことはなく、また対戦相手となった坂柳も真正面からの対決とある意味これまでのエピソードと比べたら、真っ当な内容となっているように感じられる
まあ、そもそも奇手を仕込む隙が小さく、対決の際に選定する競技も生徒たちの得意分野を優先して選ぶ必要があったからある意味当たり前の展開なのだけど
そういった意味では、この巻でクローズアップされるのは最後の特別試験に挑むそれぞれの心の内側。特に前巻で爆発した平田があのような形で落ちぶれ、そして救済されるとは思わなかったな
平田を退学させる道も選択肢に入れていた綾小路が堀北の為に必要な手札と思い、平田に最も必要な悪魔的助言を行った点も驚きだけど、あの高円寺が平田の尻を叩くような発言をするとは思わなんだ
そういえば、投票の際にも平田を刺激するような発言を敢えてしていたし、高円寺にとって平田はなにか注目する所のある人間だったりするんだろうか?まさかクラスの為に行動する気持ちが沸いてきたなんて事はないだろうし
また、この巻で意外な展開を一つ上げるとすればやはり龍園の復活だろうね。退学しなかったのだからいずれ復活する展開は有るだろうと思っていたけど、それがまさかこのタイミングでしかもBクラスを追い落とす為とは予想外だった!
彼がこの試験で行ったことは奇手が仕込みにくいタイプの試験ではかなりアナーキーな行いであると同時に龍園らしさに溢れた遣り方。Bクラスが敗れた瞬間には思わず爽快感を覚えてしまったよ
以前は力と恐怖によってクラスを支配していた龍園。しかし、その凋落によって逆に龍園の必要性がクラスに再認識された。
これからは龍園の支配の仕方も変わってくるだろうし、新生Cクラスがどれだけの追い上げを見せるのか気になってくる部分が有るね
他には、目立たない程度に香水を使い出した一ノ瀬の心の内とかちょっと気になってしまったりする
そしてこの巻でメインとなるのはやはり終盤の綾小路と坂柳のチェス盤上での直接対決か
序盤戦は別人に因るものとはいえ、両者ともに何の遠慮も無しの全力勝負。チェス描写が控えめだったことにより、迫力についてはあまり伝わってこない部分があったものの、二人がこのような形で戦ったのはやはり貴重な意味を持っているのだろうね
ただ、その後の話を見るに坂柳にとっては綾小路を上回ることよりも彼と戦うことそのものが大事だったのかな
持てる実力の全てを出し切り綾小路とぶつかり、そして長年伝えたかった想いを伝えられた坂柳はどこか普通の少女のように見えた
月城の問題は有るにせよ、これからの坂柳と綾小路は普通の友人のように付き合ったりとか有ったりするんだろうか?……それはそれで想像が難しかったりするけど
前回の投票、平田不在を期にクラスの中心的存在としての素質を確かにしていく堀北。堀北兄からも堀北の素質について言及が有ったし、そろそろ綾小路は堀北を真のリーダーとして成長させるために何かしら手を加えてきたりするのかな、と気になる巻だったように思う -
ネタバレ 購入済み
微妙でした
普通に平均以上に面白かったと思います。ただ試験そのものも早送り描写だったので尚更かもしれませんが、妙に記憶に残らないと言うか、あっさりと終ってしまったという感想です。後になって11巻てどんな内容だったか思い出せないような。
まあ龍園と平田が復活したので良しとしましょう。 -
ネタバレ 購入済み
前哨戦っぽいですが
三年、二年生も含めた混同合宿特別試験の巻。主人公はいつものように裏でコソコソ動きつついろいろ情報収集していきます。最後は何かしてくれるのかと期待していたのですが、結局ほとんど何もしませんでした。試験も終わりました。おしまい。
もう少し能動的な事をして欲しかったのが正直なところ。名探偵が犯罪トリックの謎を解き、種明かしもしたのに、俺は警察じゃないと後は何もしないで話が終わる。そんなとある事件簿を読んだ気分です。 -
購入済み
ようこそ実力至上主義の教室へ
前巻までの状況を踏まえ、ちょっと各クラス内での
各個人のスペックがイマイチよくわからなくなりました。
いろいろ伏線を張っているようですが、
・どうやって伏線を収めるのか?
・収めるとしてその回収まで何巻出して収める想定なのか?
と言う点で少し心配です。
現時点では打ち切りからの強引な終わらせ方になりそうな
予感をしています。
今回の7巻の内容については抜群に面白かったです。
以上を踏まえ★3つとさせて頂きました。