衣笠彰梧のレビュー一覧
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章を仕切り直しての2年生編がスタートするこの巻、てっきり新1年生組は前年に綾小路達が通った試練に近いものに直面するかと思っていたのだけど……
どうやら裏ではとんでもない事が動いているようで
今回の特別試験は以前行われたペーパーシャッフルに近いもの。大きな違いは組む相手が同学年ではなく、新1年生である点
これがもう少し穏やかな学校で行われたものであれば、ただの他学年との交流で住むのだけれど、ここは実力至上主義の学校。更に新1年生は以前には無かった状況やルールが存在しており……。
そこで更に綾小路にはホワイトルームの刺客も絡んでくるのだから状況は難しくなる
どちらかと言えば、今回は特別試験そのものが面白いというより特別試験に拠って生じる状況が面白いといった印象
特に新1年生であり新キャラでも有る宝泉は何とも強烈なキャラクターだね
新入生でありながらすぐにクラスを掌握し上級生に対してもその腕力で睨みを効かせる。これは以前の龍園を思い出させるもの。龍園との違いは彼の近くに一見穏健派のように見える七瀬が控えることで彼への印象まで違って見えてくること
その七瀬はまだまだ見えてくる部分が少ないね。思わせ振りな言動からは綾小路を以前から知っていたのではないかと見えてくるけれど……。だからといってホワイトルーム出身というわけではないだろうし、彼女の正体は気になってしまうね
この巻では新1年生は数多く登場したけれど、未だ顔見せしただけかな
どちらかというと、この巻で最も重要となってくるのは綾小路の動きであったように思える
この巻でも変わらず綾小路の動きは少ない。けれど、刺客としてホワイトルーム出身者が送り込まれ、下手な選択をすれば退学へと繋がってしまう状況
それもあってか、この巻で綾小路は以前よりも目立った動きを見せる。堀北の行動や交渉に関わり、1年Dクラスと2年Dクラスの交渉を取り持った
それらの動きは激しいものではないけれど、これまでの綾小路を考えれば少し積極性を感じられる。以前発言したように本格的に上のクラスを目指し始めたのだと感じられる
だからこそ、終盤で堀北が追い詰められ、宝泉の狙いが成就しようとする瞬間に堀北達の目を気にすること無く行動を起こしたシーンには痺れてしまった!
更には遠慮呵責のないテスト結果
本気を見せ始めた綾小路の活躍、そしてホワイトルーム出身者の暗躍。どちらもこれからの行動が気になってしまうね -
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ネタバレ
【七瀬翼という人間】
ボクっ娘可愛い。褐色可愛い。名前可愛い。プロローグの思考回路は翼ちゃんの?違う!あれだから!ホワイトハウスの失敗作的な人間が他にもいるんじゃね?説あるから……それが天沢さんって説。
前巻から察しはついていたけれど、悲しいね。これから翼ちゃんをホワイトハウス側の人間として、物語を読まなきゃいけないなんて。全く作者も酷なことをするぜ。普通に今から「この中に1人だけホワイトハウス生がいる!」とかラブコメが始まっても全然受け入れるよ?
【見え隠れする片鱗】
前巻のテスト結果から、清隆が実力を示し始めたことに興奮を隠せない。読者しか知らない姿を、物語の登場人物が同じビジョンを共有し始めたのだから、興奮しないわけが無い。読者とキャラクターから見た綾小路清隆という人物像の差異を改めて認識させられた。数学満点という1点のカオスを中心に、クラスが侵食されて飲み込まれていく。書き方が非常にうまい、今まで焦点があっていたなかったキャラクター(南節也等)にも、動揺が走っているっていう描写をいれることで、その動揺がクラス全体に行き渡っていることを理解しやすくしている。そして、その疑問は「クラスへの貢献、つまりSシステム」というものによって、批判に変容していく。このしこりは違和感として残り続ける。無人島特別試験でこのしこりが消える展開になる気がするが、欲を言えば、まだ疑念渦巻く流れを楽しみたい。
【堀北鈴音という人間】
そして、堀北鈴音はその場の機転で、その批判を活かし、綾小路清隆の才覚を隠すことは戦略であるというバッファまで作ってしまった。今の堀北鈴音は、綾小路清隆が1年前に想像した成長を超えて進化している。清隆の中で彼女がどういう立ち位置なのか想像するだけで、妄想が膨らむ。非常に面白い。堀北鈴音のプライベートの変化についても、是非詳らかに書いて欲しい。相変わらず読書漬けなのかね?てか衣笠先生、この辻褄合わせまで最初からプロットとしてら考えていたの?もう凄すぎて鳥肌がとまらないよ。
【綾小路清隆という人間】
衣笠先生は綾小路清隆の人に対する価値尺度が、異なるということを表現するのがうますぎる。たとえば、p29「茶柱にリソースを割く」。たしかに、「〜ちゃんと勉強をするのに時間を割いた」とか使う時もあるが、綾小路清隆が使った「リソース」にはどこか冷たく、時間以外にも自分の利益になるかどうか、といった意図が読み取れて、言葉のチョイスが素晴らしいと感じる。もちろん今までの彼の行動理念からも、それは考えなくても分かることだが、リソースという言葉の使い方は無機質で凄い。
【綾小路清隆が1年で得たもの】
綾小路清隆が他クラスに繋がりを持ち始めていたのは、ただの偶然?それとも、もしかして1年生編で彼が行ってきたことはここに着地させるため、つまり、自分が片鱗を見せた時のバッファのためだった?前者であろうが、そう結び付けてしまうほど、私が彼に対して疑い深く思考を読み、綾小路清隆という人物モデルを信じていなかったことに驚いた。
【一之瀬帆波という人間】
Dはどちらかというと資本主義、Cクラスは社会主義、Bクラスは国家社会主義、Aはどちらかというと資本主義?1年生編からそうだったけれど、現Cクラスはいつか歯車が噛み合わなくなると思っていた。一之瀬帆波という人間に寄りかかりすぎている。清隆も言ってたが、それは一之瀬がそれを超える包容力を持っていたからだ。これからCクラスがどう転落していき、垢が抜けた一之瀬がどう纏めあげるか楽しみだ。予想では1度Cクラスを叩き壊す出来事が起きて、再修復して強固になって帰ってくるという流れ。それか、一之瀬はCクラスから排斥されて、DかBに拾われるような流れも想像できる。本当に楽しみだ。
【恵と清隆のやりとり】
もう異質すぎる学園モノで忘れがちであるが、やはり恋愛要素はいいものである。むしろ、その要素が少ないからこそ際立つという面もあるが、、、
恵と清隆のスマホでのやり取り、めっちゃい!!!!!!もうさ恵が自室で、ベッドに寝転がって枕に顔填めながら、ずっとスマホ見てる姿が目に浮かぶよね。それでさ、空いてる時間はさ、清隆の部屋に行く時に、『他人に見つかったときの言い訳リスト』を机に向かって考えている姿とか想像すると、めっちゃ妄想が捗る。ご馳走様です。
【無人島特別試験】
全ての歯車が回り出した。月代、南雲、清隆、龍園、坂柳、堀北、天沢、鬼龍院、そして七瀬翼etcもうこんな風にリーダー格を上げるとキリがない。池くんとかの火種だってあるし、もうこれだけの要素をまとめあげるって天才しかできんくない?おそらく何人かの視点は端折られてSS送りにはなると思うけど、楽しみだ。そして、この特別試験について考える、まず前提として、この試験は月代の意向が最大限反映されたものである。そして、綾小路清隆を退学させることが目的。でも、システム的に、退学させることができる可能性が低い。もし清隆が6人で組んだら、100万払ってそのままという可能性もある。つまり特別試験は手段?重要なのは「無人島」という場所と、密かに働いてる特別試験?完全物理的実力行使でくる?色々考えても、どうなのか予想できない!1年前の無人島と絡めてるくる展開とかも面白そう。
【一之瀬帆波と坂柳有栖】
一ノ瀬や坂柳がプライベートでどんなやり取りしてるのかきになるぅぅぅ!まぁやってないだろうけど、個チャで「明日遊ぼー!」ぐらいは言ってそうだよね。めっちゃご馳走様。
【綾小路清隆のSPEC】
全校生徒の名前と能力値、頭にインプットされてるとかどんだけスペック高いCPUだよ。情報が2進数処理でもされてるの?
【南雲早く痛い目みろ】
俺はこの学園を変えるとか言ってたのに、お山のてっぺんに座って、3年を懐柔しただけで、暇とか言ってるの痛すぎる。だが、逆に目立った動きがないのが期待値高めてる。裏では何か画策しているのだろう。まぁ間違いなく無人島特別試験で彼が痛い目みるのは、鬼龍院さんでフラグ立っちゃってるから。乙
【鬼龍院という女】
ぽっと出のキャラなのに、全知全能感醸し出してるこの人誰www
一体何が見えているだ……謎すぎる……
実力至上主義だからこそ許されているよね。他の高校行ってたら、虐められてたよ……しかもとびきり美人……
【椎名ひよりという人間】
もう超可愛い。ひよりちゃんだけで、ラブコメ1本かけるレベチ。CVは花澤香菜さん以外思い浮かばない。イメージとしてはガヴリールドロップアウトのラフィエルみたいな感じ。
【総評】
毎回、衣笠先生のプロットの重厚さには感服させられます。今回は特別試験への下準備回でしたね。次巻への期待値がとても高まります。累計370万部?を超えたぐらいでしたかね?ということは大体それぞれの巻が25万部ほど売れている計算になります。。。ラノベとしてはもう大ヒットですよね。ですが、この面白さがたった25万人としか共有されていないなんて残念です。もっと売れてほしい!本当に面白い!次巻も楽しみです。 -
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1年生編ラストの11.5巻。ここまで来るのに14巻。三年生の最後までやろうとしたら何巻まで掛かりそして何年掛かるのかと戦々恐々。
けれど、割と好きな作品なので是非とも最後まで書いて欲しい所
○.5とナンバリングされているタイトルは長期休暇中のエピソードで試験なども無いのだけれど、だからといって何もない訳ではなくそれはこの11.5巻も同じであり綾小路は2年目の日々に向けて幾つもの布石を置いているね
その中ではラストのアレが一番目立っているけれど、傾向としては綾小路が他の生徒達を成長させようとしている点が垣間見えてくるね
かつては頭の悪い他人を見下していた啓誠が意識する自身の変化を肯定し、龍園を焚き付けて彼の戦略をより磨きのかかったものになるように誘導、龍園との戦いで敗北したことにより立ち止まりかけていた一ノ瀬を約束によって再起させもした
また、この1年で成長著しい堀北の総仕上げとも言える場面にも立ち会い、彼女が更に強くなれるように導いているね
他にも綾小路とは関係ない所でクラスのお荷物な場面も有った池が成長を見せているし、かつては綾小路に土を付けられた石崎も綾小路を味方とするヴィジョンを描いていたりもする
誰も彼もが何かしら成長を見せている
綾小路が当初堀北を鍛えていたのは自分の代わりにDクラスをAクラスに導く存在にするためだった筈だけど、この巻ではまるで綾小路が他人を成長させる喜びを見出したかのよう。まるでこれこそ綾小路が持つ本当の才能だったのではないかと思えるほど。
……本当にそう見えるだけ、というのが綾小路の持つ病原なのかもしれないが
そんな変わったようで変わっていなくて、それでも変わろうとしている綾小路に授けられた堀北兄の金言は今後、綾小路が自身の行動の方向を決める際に価値を持ってきそうだね
これまではただ学生らしい生活を遅れればそれでいいと思っていた綾小路。それが月代の執拗な攻撃、周囲の人間の成長。それらを受けて少し欲が出てきたようで
2年生編は月代をどうやって撃退するのかは勿論として他にも気になる要素がたくさんあるね。新一年生として入ってくる後輩、南雲のしようとしていること、更に激しくなってくるであろうクラス間の攻防、そして綾小路のクラスとの関わり方
何よりも軽井沢に新しい関係性を求め、それに応えた軽井沢。この二人の触れ合いがどのようなものになるのか気になるね。……まあ、綾小路が軽井沢に施そうとしている事を考えれば破局以外の道は見えなかったりするのだけど… -
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今回は龍園潰しの時と同じくらい、綾小路の陰謀と読みが面白かったように思える
学年末の特別試験を前にして、突如追加の特別試験が行われることになった1年生組。しかし試験という名を冠しつつも実態はデスゲームの如く、誰を蹴落とすか投票するだけという有り得ない内容
これまでCクラスって落ちこぼれなりに協力して試験を乗り切ってきたし、協力が難しい状況でも自分の持てる力を発揮しようというポジティブな方向性に動いてきた。それがここに来て、ただ不要な生徒を決めるだけ。それによりクラスに不穏な空気が蔓延してしまうネガティブな展開になるとは思わなかった
一方で不要な生徒を決めるということは、それぞれがクラスに対しどの程度貢献してきたか、これまでどれほどの信頼を勝ち取ったか、今後の働きに期待できるのかという部分が明るみに出ることにもなる
だからこそ、Aクラスは試験が発表された瞬間に誰を振り落とすか決まってしまうし、Bクラスは一ノ瀬を中心として盤石の態勢が敷かれ、Dクラスも不要と思われた龍園が助けられることになる
そういった光景はCクラスでも展開され、一年を通しての成績評価が為される。
第1~2巻の頃はクラスの厄介者として描かれていた須藤、池、山内の3人。彼らは生活態度や成績の低さから早い段階で退学候補となってしまうが、結局はクラスへの貢献性によって優劣が別れてしまう。須藤は問題は多いものの最近の頑張りや体育分野の実力があるし、池はサバイバル試験の際にアウトドア知識を披露しクラスを助けた
そんな二人に対し何も出来ていないのは山内だけ。それどころか今回は坂柳に利用されてしまう愚行を犯す。彼が退学させられたのはある意味当たり前だったのかもしれない
また、この試験を乗り切るために新しい顔を披露した堀北と平田の行動も印象深い
堀北は綾小路を結託して退学させようとするクラスの空気に抗うためにこれまで以上に前に出て発言し、クラスを纏め上げた
平田も誰かが退学させられる状況を回避するために善人の仮面をかなぐり捨て、自分に批判票を入れるように誘導した。結局はそこの行動すら平田の評価を上げる結果に繋がったのは皮肉だけど
どちらも一年間の活動や貢献が実り、新たなステージに進んだことを感じさせるような投票過程だった
そして、もう一つの面として綾小路が賞賛表で第一位となったのは面白い
綾小路は暗躍はしても表面的には何も無い大人しい生徒として取り繕ってきた。だというのに彼は一位になってしまった
これには坂柳の謀略も絡んでいるのだけど、それにしたって42票の賞賛票は多すぎる。まるで彼がCクラスの本当の中心人物であると明示しているようだった
今回の試験を通して、また次年度から本格的に綾小路を退学にさせる魂胆を明確にした綾小路の父親
それを前にして遂に綾小路は坂柳と対決する意志を固めたようで
どちらも裏から策謀を回すタイプなだけにどのような戦いが展開されるか楽しみだ -
ネタバレ 購入済み
これだよこれ
今巻はBクラスのカリスマ、一ノ瀬帆波を中心とした話になります。彼女の過去が明らかになり、順調に主人公に堕ちていきます。
前巻とは違い、今巻は主人公が最後に逆転ホームランをかっ飛ばしてくれましたので、すっきり満足できました。 -
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最初の中間テストや須藤の暴力事件の際に退学者が出てしまうかもみたいな展開は有ったものの、それ以降は退学者が出るような試験は無かった
それがここに来て退学者が出るかもしれないルールを備えた特別試験が登場。もしかしたら誰を退学にするかを巡って様々な陰謀が張り巡らされるかと思いきや……
もし龍園がまだ野望を持っていたら、彼の陰謀によってとんでもない展開になっていたかもしれないけれど、展開の中心になったのが堀北兄を狙う南雲だった為にそこまで悲惨な結果にはならなかった印象がある
そもそも7.5巻で信用できない南雲の底知れなさは描かれていたのだから、この巻で彼が激しく行動してくるのかと予想していただけに少し拍子抜けした感は有ったかな?
又、南雲は「俺の手を読める人間なんて一人もいません」と豪語していたけど、彼が気付いていないだけで綾小路だけが南雲の陰謀を早い段階から見抜いていた点などから、これまで敵対していた龍園ほど恐ろしい存在ではないのではないかと思えてしまう
どちらかと言うと、坂柳が裏で一ノ瀬に対してどのような罠を仕掛けたのかが気になってしまう
それ以外ではある意味王道的な寄せ集めでバラバラだったメンバーが次第に結束を固めていく描写はそれなりに好みのものだったかな。特に幸村と石橋の関係性が変化していく過程は良かった
本筋とは全然関係ないけど、大浴場のシーンは笑ってしまった。更にその時に限って龍園がやる気を見せるのも面白かった。
そうだよね、男子高校生が何人も風呂場に集まったらそういう話題になってしまうよね -
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短編集、というよりもクリスマス直前のあれやこれやのほのぼのや策謀を纏めた長編と長編の間の話
今回の話の肝はやっぱり軽井沢の心情変化。龍園との決着の時点で既にその兆候は見えていたけど、今回の話で本格的に寄生先として綾小路を選んだようで
デートを申し込み、自身への好意が全開な佐藤に対し利用できるか出来ないかの基準でしか見ることが出来ない綾小路。自分は誰も好きになれないのではないかと思う彼と、自分を守ってくれる対象として彼氏を必要としてきた軽井沢。どちらも普通の恋愛が出来ないタイプであり、契約で繋がった二人はある意味最適なパートナーとなっていくのかもしれないと思えた。まあ、軽井沢の方は前回の決着を通して成長できた部分もあり、モノローグで自問しているようにそろそろ本格的に綾小路に恋心以上のものを抱いても可怪しくないような気もするけれど
ラストの綾小路に名前呼びされて慌てる軽井沢は挿絵も相まってかなり破壊力が有りましたね
又、前回決着で敗れたものの退学を思いとどまった龍園。野望を無くした彼がどのように残りの学園生活を過ごすのかと疑問に思っていたが、南雲の話を聞かされたことで一人大人しく過ごす道は無くなりそうな予感。やはり綾小路の本性を知っている人間は貴重だから、今後何らかの形で巻き込まれていくのだろうか?
一方で興味深いのは坂柳の今後の行動や対南雲の構図が改めて表明された点か
次巻以降も陰謀が飛び交う展開になりそうで楽しみだ -
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ネタバレ綾小路と龍園が本格対決する巻。二人の読み合いと決着はなかなかの見ものだった
そして軽井沢が完全にヒロインポジションに収まっている……
軽井沢って初登場時は好印象皆無のキャラだったのに、4巻以降の展開で完全に化けた印象。屋上の場面は軽井沢の成長と覚悟を感じられて本当に良かった
又、そのシーンで綾小路が助けに来る展開も驚かされると共に龍園との対立が最終局面に辿り着いたことを感じさせるようなものだった。そもそも中盤あたりで軽井沢を切り捨てるような発言をしたのだから、絶対に助けに来ることはないだろうと読んでいただけに小細工をせずに堂々と現れたシーンは本当に驚きだったな。そこからの大立ち回りも格好いい
そういや綾小路が格闘戦も心得が有るって設定すっかり忘れてたな……
今後のストーリーに絡んできそうな綾小路の父親も登場。彼がどのような人物かイマイチ見えてこないけれどやっている事がかなりゲスいので、今後どのような形で敵対してくるのか恐ろしく感じてしまう
というかそんな父親でも手を出せないってこの学園の影響力や背景はどうなっているのだろう?
あまり本筋とは関係ないけど綾小路グループが彼らなりのペースで日々を順調に楽しんでいたのは印象的。どうしても勢力対抗や陰謀などが多いため、ギスギスした場面が多くなる本作でこのように穏やかな空間は貴重に思える -
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第一巻の時と同じく試験勉強がメインになるけれど、一風変わったルールによって既視感は少ない
特に第一巻の際は須藤など赤点組にどうやって勉強させるか、高得点を取らせるかという点がメインになっていたけれど、今回は特殊ルールや櫛田の存在によって単純に勉強すれば良い事態ではなくなっている。
改めて見ると第一巻の頃のバラバラだったDクラスがよくもここまで纏まったものだと感心。特に須藤の変化なんて最たる例だよなぁ
ただ、試験そのものについては龍園との駆け引きは有ったものの、特別試験のように裏を読む必要がなかったためかそこまで激しい展開にならなかったのは残念。ただし、終盤に綾小路が仕掛けていたトリックについては驚いたが
むしろ今回は綾小路の人間関係に大きな変化が生じたことがメインになるかな。
前回辺りから本格始動した綾小路と堀北を中心として平田や軽井沢、そして須藤が参加する集団を中心として物語が展開していくことになるのかと思いきや、綾小路が別グループを作ることになるとは全く予想していなかったよ。
メンバーは幸村はこれまで多少出番は有ったもののモブ寸前、三宅と長谷部は初登場。これで佐倉が参加しなければ読者としては非常に寂しい集まりになるところだったね。ただ、人間的に未完成な部分が見受けられる綾小路にとってはこのような集まりこそ必要なものだったんだろうな。他にも軽井沢が綾小路の誕生日を祝っていたのは少し意外だった。それ以上の予想外は佐藤の出現と接近ではあったけれど。果たしてどうなるのだろう? -
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優秀な者だけが好待遇を受けられる実力至上主義の学校で繰り広げられる人間模様を描いた物語の第5弾。
今回の舞台は体育祭ということで。これまでは頭を使った駆け引きがほぼすべてだったのに対し、体力と時の運がモノを言う争いがメインとなっていました。
そしてヒロイン・堀北が覚醒する巻でしたね。これまでもそのチャンスは何度かあったはずなのですが、イマイチ掴み切れていなかったようで。そういう意味で、堀北はポンコツヒロインと言っても過言ではないのでしょうかねぇ。
実社会で必要になる「実力」とは、自身の能力だけに頼るのではなく他者を掌握し利用する力だということですか。それを理解し、そのための「駒」を手に入れた堀北が、今回なめまくった辛酸を今後どのように挽回していくのか楽しみです。
あと、部分的とはいえようやく実力を隠す必要のなくなった綾小路がどう動くのかも非常に気になるところですね。