川崎草志のレビュー一覧
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ネタバレ「長い腕」から11年後、続編は忘れたころにやってきた。江戸末期に生まれた大工の、時代を超えた悪意(呪い)がまた早瀬を襲う。いくつものエピソードが巧妙に織りなす一気読みのミステリ。
愛媛、早瀬町での事件が解決した後、時は流れてもまだ呪いは収まっていなかった。
前作ではゲーム会社に勤めていた主人公の汐路が今は帰郷している。ゲームのデザインは、独立しても契約さえ結べばオンラインでできる仕事なので、汐路は二三年で契約更新をして気ままに住居を移している。
江戸時代末期、早瀬の宮大工喜助一家に不幸が訪れる。喜助が守り育てていた地元の神社用の貴重な檜が讃岐の金毘羅歌舞伎の改修に密かに売り払われた。村を牛耳 -
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ネタバレ呪い花 長い腕Ⅲ 恨みを呑んで死んだ喜助一家の生き残り、近江敬次郎(鶴太)の怨念か。早瀬村の事件は続く。
喜助一家の悲劇の源、御用林を切ったのは宇賀屋敷の者だった。苗字帯刀を許された村の有力者たち(東家・西家・古倉・宇賀・藤・島)が墓を暴き確かめたところ鶴太の遺骸がなかった。村人が探索の許しを訴えた時、代官は任期も残すところ後6日、喜助の不幸を想い匿っていた鶴太を逃がしてやった。
明治の東京で鶴太は名工に育っていた。
長い腕Ⅲに入る
Ⅰ話で意味深に登場し、Ⅱ話の最後をきっちり決めた石丸×源田のコンビ。石丸はいい感じの汐路の理想の上司で二人はなんとかなるのかと思ったがそうでもない。
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これまた会社の方に貸して頂いた一冊。
全然知らない作家さん。本屋さんでも見かけた記憶が無い。
でもジャンルがミステリということで期待大!
電車で起きた殺傷事件、空港で起きた落下事故、会社で起きた転落事故、そして自身の両親が起こした心中?
時間も場所もバラバラな事件を、あるキャラクター「ケイジロウ」というキーワードで結ばれているのでは?と気づいた主人公 汐路 は、真相解明に乗り出す。
伏線の貼り方も、ミスリードの持っていき方もなかなか好み。主人公はゲーム制作会社で働いていたという設定だったが、ちょうど最近息子とマリオカートで遊んでいた為、一文一文説得力があり、面白かった。
最後はハラハ -
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ずっと読みたかった。ようやく読めた。
テーマが「歪み」だそうで、家の歪みの話は勉強になった。ゲーム制作の部分も。錯覚の部分が家の歪みと繋がった。
とてもおどろおどろしい、暗い、負の感情や狂気がいっぱい詰まったミステリー。主人公は気が強すぎて、小説の登場人物としてあんまりみりょくてきではない。いい人ポジションの石丸もどこかおかしい。救いは中学生の祥一郎?と、お父さんが作ってくれた山桜の板の机。
読んでいて暗い気持ちになるのは間違いないけど、次がどんどん読みたくなる、スリリングで先の読めない展開や問題解決におけるテンポ?腑に落ちる感、文章の淡々とした感じはかなり好み。西英子はとても怖かった。
続編