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Posted by ブクログ
埼玉のゲーム会社から退職することを決めた島汐路。退職の直前、手掛けたゲームのチェックを行っている最中に、同僚2人が会社のビルから身を投げた。幼少の頃に故郷愛媛の早瀬で、父と母が崖から転落死したことを思い出す。それらに共通する"ケイジロウ”とは一体…。
導入部分で、電車の中でナイフで乗客を刺し殺したり、空港で何十人もが死んだりと、サイコホラーなのか?と思っていたが、割と最初の方でそういうわけでなさそうになり、そこからはかなり回りくどい経路を経てミステリとなっていく作品。
話の内容としては、紆余曲折と言うか、寄り道獣道で割と本質を見失いながら、一応は関係なさそうだった話も拾っていくストーリー展開のため、なかなか面白く読める。一方で、最初の殺人だとかは結局なんだったの?という疑問が残ったままというのはいただけないところ。
また、味方だと思っていた人が何をやっているのかわからないし、いざというときに連絡してみたら行方不明など、読んでいて主人公と同じ不安が味わえるところはよく出来ている。
最後はフワッと終わり、爽快感をえられる作品ではないが、プロセスを楽しむ類の作品だろう。ストーカーなどがでてこなくなったのはそういうこと?みたいな。
ところで、主人公汐路をずっと男だと思って読んでいて、愛媛で姉と再会したところで文章があやふやになり、実は女性でしたというのが判明するまで、約半分かかった。まあ会社のシーンで男女が強調されていたら、別のことを考えてしまうので最終的には良かったが、何らかの意図があったのだろうか。
導入の事件がきちんと拾われなかったので不満を感じる人は少なくなさそうではある。CamelとEL&Pもくどかったがストーリーと関係はなかった。
まあ、犯人はとか考えずに、昔の宮大工の話がこうつながってくるかと、スナオに楽しむのが良い作品。出来が良いかと言うと良くはないけど、個人的には好きな話だ。
あと、帯にオチを書くな。
Posted by ブクログ
これまた会社の方に貸して頂いた一冊。
全然知らない作家さん。本屋さんでも見かけた記憶が無い。
でもジャンルがミステリということで期待大!
電車で起きた殺傷事件、空港で起きた落下事故、会社で起きた転落事故、そして自身の両親が起こした心中?
時間も場所もバラバラな事件を、あるキャラクター「ケイジロウ」というキーワードで結ばれているのでは?と気づいた主人公 汐路 は、真相解明に乗り出す。
伏線の貼り方も、ミスリードの持っていき方もなかなか好み。主人公はゲーム制作会社で働いていたという設定だったが、ちょうど最近息子とマリオカートで遊んでいた為、一文一文説得力があり、面白かった。
最後はハラハラドキドキ場面もあり、なかなかに盛り上がった。
ミステリはやっぱり面白い!
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった。ようやく読めた。
テーマが「歪み」だそうで、家の歪みの話は勉強になった。ゲーム制作の部分も。錯覚の部分が家の歪みと繋がった。
とてもおどろおどろしい、暗い、負の感情や狂気がいっぱい詰まったミステリー。主人公は気が強すぎて、小説の登場人物としてあんまりみりょくてきではない。いい人ポジションの石丸もどこかおかしい。救いは中学生の祥一郎?と、お父さんが作ってくれた山桜の板の机。
読んでいて暗い気持ちになるのは間違いないけど、次がどんどん読みたくなる、スリリングで先の読めない展開や問題解決におけるテンポ?腑に落ちる感、文章の淡々とした感じはかなり好み。西英子はとても怖かった。
続編もぜひ読みたい。物語としてとても面白いけど、読んでいる間暗い気持ちになるのは爽やかな本を同時に読めばなんとかなるかな…
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小説・文芸
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