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Posted by ブクログ
前作で、どこか島家は敬次郎の呪いから除外されているような気がしていた。
島家こそ、喜助一家を何とか助けてくれていた家で、敬次郎はこの家にだけは呪いをかけていないのではないかと。
だが、『呪い唄』の結末を読んで、それは違う気がした。
確かに、島屋敷を歪ませはしなかったかもしれない。
それはもしかすると、島家が喜助一家を助けようとした家だったからかもしれない。
けれど、人間の感情の複雑さは、多分そんなに明確に憎む相手を区別しないんじゃないだろうか。
それこそ、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
どんなにいい思い出があっても、一つの大きな凶事がそれをどす黒く染めてしまうこともある。
敬次郎は、確かに有力者たちを恨んだかもしれない。
けれど、それはしばらく離れていたことによって、「早瀬」という土地そのものへの憎しみに変わったんじゃないか。
そう思わずにはいられない、今回の仕掛けだった。
Posted by ブクログ
長い腕の第二弾。
続き物だと知らなくて、前回あやふやに終わってしまって不完全燃焼でしたが、本第二弾を読んで、敬次郎の呪いが、一層濃厚かつ明瞭に描かれていてスッキリしました。
呪い歌=かごめ歌。この歌が江戸末期から巷で流行ると、悪いことや災いが起きると江戸の町民が騒いでいた。。と言う江戸末期の時代背景を、勝海舟親子を用いて丁寧に描き、現代では、女子高生の着信メロディーから事を発し、色々なところで聴かれる様になった『かごめ唄』の不気味さを背景に、東京では大きな地震が発生。また前回の主人公汐路の故郷での敬次郎の執念から察する次の呪いの恐怖。。
と過去と現在、東京と愛媛といった形で,さまざまな角度から呪い唄が交差していくのが,読んでいて引き込まれました。
敬次郎の自分の家族を心中に追いやった地主達への復讐、末代まで呪うという恐怖が丁寧でかつリアリティをもって描かれていて、前回よりも詳細まで丁寧に描かれている感じがしました。お化け的な呪いではなく、人間の弱みに付け込んだ呪いがある意味現実でも有り得る内容でゾクッとさせられます。
汐路の姉が唯一の癒しキャラwフィンランド料理店主の人と、うまくいってほしいな(´∀`)
さくいんで、三部作になると書いてあったので、次がとても楽しみです。
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小説・文芸
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