川崎草志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまた会社の方に貸して頂いた一冊。
全然知らない作家さん。本屋さんでも見かけた記憶が無い。
でもジャンルがミステリということで期待大!
電車で起きた殺傷事件、空港で起きた落下事故、会社で起きた転落事故、そして自身の両親が起こした心中?
時間も場所もバラバラな事件を、あるキャラクター「ケイジロウ」というキーワードで結ばれているのでは?と気づいた主人公 汐路 は、真相解明に乗り出す。
伏線の貼り方も、ミスリードの持っていき方もなかなか好み。主人公はゲーム制作会社で働いていたという設定だったが、ちょうど最近息子とマリオカートで遊んでいた為、一文一文説得力があり、面白かった。
最後はハラハ -
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった。ようやく読めた。
テーマが「歪み」だそうで、家の歪みの話は勉強になった。ゲーム制作の部分も。錯覚の部分が家の歪みと繋がった。
とてもおどろおどろしい、暗い、負の感情や狂気がいっぱい詰まったミステリー。主人公は気が強すぎて、小説の登場人物としてあんまりみりょくてきではない。いい人ポジションの石丸もどこかおかしい。救いは中学生の祥一郎?と、お父さんが作ってくれた山桜の板の机。
読んでいて暗い気持ちになるのは間違いないけど、次がどんどん読みたくなる、スリリングで先の読めない展開や問題解決におけるテンポ?腑に落ちる感、文章の淡々とした感じはかなり好み。西英子はとても怖かった。
続編 -
Posted by ブクログ
愛媛県、早瀬町。
この地がまだ江戸幕府の天領であった頃に起きた「喜助一家心中事件」の生き残り、敬次郎の復讐の呪いが、早瀬の旧家を襲う――――
石丸さんを追いかけてきた全三巻。
とうとう完結編を迎えた訳だが、私は、その、なんというか、その、まだ、信じたくない。
今も、これを打つすぐ隣に「…怒涛の書き下ろし完結編!」と見えるが、見なかったことにしたい。
確かに完結篇にふさわしい、伏線の回収具合だったが、1巻からの読者の中には、ふとよぎった人もいるのではないだろうか。
最後の、親子のやり取り。
これは、どこかで読んだことがあるぞ、と。
喜助・敬次郎親子を彷彿する最後のやり取りは、「二人の叶えられ