川崎草志のレビュー一覧

  • 長い腕

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    ネタバレ

    危ない単独行動に走ったり、松原孝と祥一郎に対しての汐路の強気な部分があまり好きになれなかったなぁ。裏を返せば両親を早くに亡くして頼らず生きてきた自信の表れなのだろうけど…。
    家の歪みが人に害をもたらすという設定は興味深い。もっと深く知りたくなる題材。
    完全解決で終わらないのも、敬次郎の一軒一代で終わらせない呪いの執念と強さを感じる。
    謎めいた石丸さん、彼にも何だか暗い過去がありそうだ。

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    2022年09月04日
  • 弔い花 長い腕III

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    ネタバレ

    「長い腕」の3部作もついに終了。
    1作目から間が開きすぎて、敬次郎の呪いってなんだっけー、な状態。「長い腕」を本棚の奥から引っ張り出してきて、軽く読み返してから読んだ。
    汐路ちゃんおつかれ、って感じ。
    感動のフィナーレ、というわけにはいかなかったけど、3冊それぞれでしっかりミステリー、ホラーしつつ、敬次郎の呪いもしっかり解決。複線も回収して、きれいにまとまったかな。
    石丸さんの最後は残念だったけどね。

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    2014年07月13日
  • 弔い花 長い腕III

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    「長い腕」三部作、最終巻。

    最終巻にして、人物関係が繋がり、敬次郎が最後に残した呪いも明らかにされる。最後、上手く纏めてきたナ感は得られたものの、時代が何度も行ったり来たりして、少々読み辛いのと、2作目から少し間が空き、曖昧な記憶のまま読み進めざるを得なかったのが残念なところ。これから読む方は是非とも三作一気に読んで戴きたい。ただ、呪いのかけ方も1作目が一番衝撃的だったかな。2作目も3作目の今回も、それを超えるほどではなかった。

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    2014年07月01日
  • 弔い花 長い腕III

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    ここにきて驚きの相関図が現れた。『長い腕』を書いたときにここまでの展開を考えていたのかな。
    もう一度はじめから読みたくなっちゃったじゃないか。

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    2014年05月16日
  • 弔い花 長い腕III

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    シリーズ第三弾で、完結編とのこと。2まで読んだ以上、外すことも出来ずに購読。
    やはり独特な世界観は維持されつつ、今回は結末へ向けての盛り上がりが特に希薄な感じがしました。なんだか、過去と現在の話を交互に描写することで真相へ迫っていくのはいいんですが、あまりにも淡々としすぎていたというか、消化不良のような印象はあります。もちろん、シリーズ全部を読んで、その構成とかはすごいな、と素直に思えるんですが。
    意外性よりも、ここまでの因果に1つの結末(終着点?)をもたらす為だけにある物語、だったような気がします。

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    2014年05月08日
  • 弔い花 長い腕III

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    長い腕シリーズ3部作の最終巻。第1部の長い腕、第2部の呪い唄に比べると、近江敬次郎の残した罠や、罠にはめられた人たちが殺人を犯す動機が弱い気がする。描写が少ないせいもあるかも。とはいえ東屋敷が抱える構造的な怖さの描写部分は、寒気を感じながら、なるほどと納得。

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    2014年04月25日
  • 呪い唄 長い腕II

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    続編をやっと見つけて購入。

    前作と同様に、読んでいるとじわりじわりと薄ら寒さが追いかけてくる。
    敬次郎怖い。
    頭良すぎて怖い。
    石丸さんの正体不明な感じも怖いなー。
    三部作らしいから次巻が楽しみ。
    ちゃんと決着つくのかな?

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    2014年03月23日
  • 呪い唄 長い腕II

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    100年以上も前に、まさに「末代までの呪い」ともいえる罠を仕掛ける復讐の敬次郎。前作は建てた家に微妙な歪みを持たせ、日常的なストレスで異常者を育てる離れ業を見せ、本作では唄に仕掛けた「徳川埋蔵金」伝説に早瀬の末裔がおどらされ、厄災の種となる…。

    オカルト要素を強くもたせるのかと思いきや、前作同様に敬次郎の復讐の策であり「作」でした。

    ミステリーとして巧い手法は多くて、結構一気に読み進めたい衝動に駆られますが、いかんせん最後の石丸達の余裕というか、手を回して万事解決される立ち回りがねぇ…。

    最後まで読み終え、作者後書きで語られる三部作宣言…。同じようなパターンと石丸が最終ボスパターンだけは

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    2014年01月30日
  • 呪い唄 長い腕II

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    長い腕シリーズ。
    呪い歌はかごめ歌。
    あの歌はすごく不気味だなーと昔から思ってたので
    題材になっててちょっと嬉しかったw

    現代の早瀬と、江戸時代とを「かごめ歌」でつないで収束させていくのはおもしろかった。

    けど、肝心の敬次郎の罠が微妙だった気が・・・。

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    2013年11月24日
  • 呪い唄 長い腕II

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    終盤に入ってからの加速感がいい。
    主人公も含めて、ちょっと歪んだ登場人物達の不安定な理由は、最終編で明かされるのか期待。
    汐路が呪われない、の意味が気になる

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    2013年09月19日
  • 長い腕

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    前半はゲーム制作会社が舞台で、中盤ではインターネットに関する話が出て来ます。重要な部分もありますが、だらだらした感じで少々苦痛でした。もう少し簡略化して欲しかったです。
    後半になると、やっとミステリーらしい展開になります。歪んだ家が歪んだ人間を生む真相は恐怖感と臨場感があり、読み応えがありました。
    ただ、真犯人がどうやって事件を起こしていたのかは説明不足で腑に落ちませんでした。

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    2015年12月04日
  • 呪い唄 長い腕II

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    今と昔、いろんな時代が入れ代わり立ち代わり出てくるのは新鮮でした。
    が、今一つ活かしきれてなかったような気も。
    小吉&長谷川とおじいちゃん勢がかっこよかったので残念です。

    また、石丸ファンの自分としては不完全燃焼でした。もっと汐路とからんでほしかったし、もっと石丸自身の闇も描いてほしかったです。
    なので次回に期待します。汐路VS石丸が見てみたい!

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    2013年02月25日
  • 呪い唄 長い腕II

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    2月-5。3.5点。
    長い腕続編。三部作らしい。
    前作の登場人物が、中心。過去の建築家の呪いが。まあまあかな。
    暗いが、謎の脇役がミステリアスで結構魅力的。

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    2013年02月14日
  • 呪い唄 長い腕II

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    「長い腕」の続編。後書きを読むと3部作の予定らしい。舞台は前回と同じく愛媛の早瀬村。敬次郎がかけた呪いを再び追いかけています。

    前回の呪いのトリックが衝撃的だっただけに、今回はそれほどでも、という印象。もちろん呪いとして成立はしていると思うけれども。前作の記憶が薄れているのか、石丸さんがどういった人物だったのか曖昧。こんな謎な人だったっけ?
    時代が行ったり来たりするけれど、読みにくくはなかった。テンポ良くラストまで一気に読めた。

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    2013年01月23日
  • 呪い唄 長い腕II

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    江戸時代と現代を行ったり来たり。飽きさせず、怖すぎず、ちょうどよい面白さで、さくさくと読めました。前作『長い腕』を面白く読んだ記憶はあるんだが、内容をさっぱり覚えていないため、登場人物のことがいまいちわからないところあり。

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    2012年11月25日
  • 呪い唄 長い腕II

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    本屋で思わず声をあげてしまった。
    「長い腕」以来全く音沙汰のなかった川崎草志の新作、しかも長い腕の続編が出ているではないか!

    江戸時代、若き日の勝海舟の物語と並行して進んでいくので、汐路達の物語が全体の半分程度しかなかったのはちょっと残念だったが、前作のメ登場人物達が元気に動き回っていたのは嬉しかったし、クライマックスの怒濤の展開にも引き込まれたし、十分に楽しめた。

    3部作、ということなので、今から最終巻が楽しみです。
    忘れた頃に出る、という事がなければいいのだけれど。

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    2012年11月23日
  • 呪い唄 長い腕II

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    川崎草志待望の新作にして、長い腕の続編。

    じわじわと真綿で締め付けるかのような感じがたまらない。
    ただ前作より最後の爆発力がなかったかなあ。
    だがしかし面白い。

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    2012年11月13日
  • 呪い唄 長い腕II

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    前作から数か月後、島汐路はさらなる過去からの罠を予感して故郷での探索を続けていた、そんな中汐路は元軍人の老人と引き合わされる。

    プロローグにさまざまなエピソードが断片的にはさまれて次が気になってしまう展開です。さらに驚きなのは汐路が現代の時間軸で調査するのと並行して、勝海舟の若い時代の話が同時並行で進んでいくこと。この二つがどう結び付くのかとても楽しみにしながら読んでいきました。

    ただ導入部は引き込まれるものもそれぞれの事件のつながりが分かりにくく、勝海舟というビックゲストが出てきた割にそこでの謎解きも正直なところあまり大したものではないかなあ、と思ってしまいました。

    汐路が調査をする現

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    2013年02月02日
  • 長い腕

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    新聞の広告で、今月続編が出るらしいこの本が長く売れ続けている感じに載っていて、続編買う前にまずはこちらを読んでおこうということで買ってみた。
    こんな昔の本、BOOK-OFFで買えばいいのに、普通に買ってしまって、大したこと無いけどちょっと損したかも…。
    ゲーム製作会社で働くの主人公が、会社で出くわした同僚の変死事件と、故郷の町で起きた女子中学生による殺人事件とに共通のキーワード「ケイジロウ」を発見し調査を始めることに、というお話。
    話は大きく前半のゲーム業界の活写と後半の閉鎖的な田舎町の描写に分れ、いずれもそれぞれの雰囲気や佇まいを表わして、横溝正史ミステリ大賞受賞作ということらしく、特に後

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    2018年12月24日
  • 長い腕

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    ネタバレ

    未知の世界が次々と展開していく。
    読み出したら止まらない。
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    ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。衝撃をうける彼女に、故郷・早瀬で暮らす姉から電話が入る。故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きたのだ。汐路は同僚と女学生が同一のキャラクターグッズを身に着けていたことに気づき、故郷に戻って事件の調査を始めるのだが……。現代社会の「歪み」を描き切った衝撃のミステリ! 第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

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    2015年06月01日