佐藤卓己のレビュー一覧

  • 歴史学

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    著者自身認める通りタイトル詐欺感はぬぐいきれないが、歴史学をきっかけにしながらメディア史研究にのめりこんでいく様子を、著者自身が自著を紹介しながら語っていくスタイルの本で、個人的にとても良い読後感が得られた。(著者の本をよんだことがあり割と好きだというのもあるが・・・)。タイトル詐欺なので星4つです。
    歴史学は「ここまでわかった」「これより先は分からない」と明言することが大事。ということから、歴史学の史料批判を情報リテラシーにつなげていく。歴史学に向かうものにひちようなのは不全感に堪えながら一歩づつ進もうという姿勢である。ランケ「それが本来如何にあったか」を追求する。そのなかでゼミナールという

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    2019年02月20日
  • ファシスト的公共性 総力戦体制のメディア学

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    メディアの連続性が歴史学的検討で主張している。新聞学会や東大の新聞研究所が、戦前からの継続性があるということがはっきり書いてあるものは非常に少ないが、これからどんどん明らかになるであろう。

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    2018年11月30日
  • あいまいさに耐える ネガティブ・リテラシーのすすめ

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    ネタバレ

    目の前に溢れるあらゆる情報に対して、「リテラシーを身につけよう」という姿勢で立ち向かうことの限界を感じて、この本を手に取りました。
    「耐えを忍ぶ」ネガティブ・リテラシーの大切さはその通りだと思いますが、アテンションエコノミー全盛のSNSがある中で、答えに飛びつかないことの難しさも感じました。

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    2025年10月13日
  • あいまいさに耐える ネガティブ・リテラシーのすすめ

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    東日本大震災後の論考なども含めて今の、ファスト世論への視点に富んでいる。ちょっと上から目線ではある。

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    2025年09月14日
  • あいまいさに耐える ネガティブ・リテラシーのすすめ

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    流し読み。
    公的意見としての輿論と、大衆感情としての世論をキーに、これまでのような情報の受け手としてだけではなく、発信者となり得る今、性急な判断をせず、どうでも良いものをスルーする、本当に考えるべきことを熟慮する。
    内容としては前書き後書きにあるその程度だが、輿論、情報という語への注意喚起には注目。

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    2025年07月31日
  • 「専門家」とは誰か

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    専門家とジャーナリズムの比較等があった。討論ではなく大学の研究者がそれぞれの専門において専門家について述べたものである。
     学生にとってはあまり役に立つものではないような気がする。

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    2023年01月10日
  • 「専門家」とは誰か

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    隠岐さやかさん、瀬川至朗さんの論稿が面白かった。
    隠岐さんの論稿は、近代フランスにおけるprofession(法律家・聖職者・医師等の、特定領域での公的判断を行う者)とexpert(個別領域における技術的な助言を行う者)の関係性を取り上げ、expertがどのように地位を確立していったかについて文献に基づいて解説している。
    瀬川さんの論稿は、自らの記者としての失敗経験をもとに、記者としてどのように専門家への取材に臨むべきか、専門家としてどのように記者からの取材に臨むべきかの提案を記載している。

    その他たくさんの著者による論稿があるが、誰がどのような視点で稿を寄せているのかを、冒頭でまとめておい

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    2023年01月05日
  • 叢書パルマコン01 大衆の強奪 全体主義政治宣伝の心理学

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    解題や説明が長い本であるのは、それだけわかりづらいものである、ということが前提になっているからであろう。解題を先に読むとわかりやすい。

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    2020年11月17日
  • 流言のメディア史

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    佐藤卓己氏の史実資料を基にしたメディアと流言の歴史。

    メディアと流言が切っても切れない関係にあったことが多くの事例を通して示されている。

    かなりマニアックな事例が多く理解するために一定の知識が必要になるだろう。



    やや揚げ足取りになるが、「パニック」に関する定義がないまま、いくつかの「パニック」が語られている箇所がある。そのため、個人のパニックと社会的なパニックの違いが明確でなく、佐藤氏の主張がくみ取れない箇所がある。

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    2020年06月30日
  • 流言のメディア史

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    ネタバレ

    トランプが最初じゃないよね。という話。面白かった。まとめるのはやめておく。やると悪酔いしそうだから。

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    2019年07月28日
  • 歴史学

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    現・京都大学大学院教育学研究科准教授(メディア史)の佐藤卓己による自らの研究遍歴紹介

    【構成】
    1.歴史学ゼミナールの誕生 -歴史学はどのように生まれたのか
    2.接岸レンズを替えて見る -歴史学を学ぶ意味とは何か
    3.歴史学の公共性 -歴史学は社会の役に立つのか
    4.メディア史が抱え込む未来 -歴史学の未来はどうなるのか
    5.歴史学を学ぶために何を読むべきか

    『現代メディア史』『言論統制』『8月15日の神話』『輿論と世論』などのメディア史研究で知られる佐藤卓己が大学の学部時代から現在に至るまでの自らの研究遍歴を通して、歴史学のあり方を論じようとするものである。

    著者は京都大学文学部西洋史

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    2011年07月02日
  • 『君たちはどう生きるか』著者の実像 戦後平和主義の戦略家・吉野源三郎

    購入済み

    君たちはどう生きるか!ではない

    『君たちはどう生きるか』ではない
    紛らわしい表題に。。。
    残念。
    最初のbook liveでの購入がこれとは、縁がない。

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    2023年08月16日