作品一覧

  • 「専門家」とは誰か
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    わたしたちは何を信じればいいのか? 不信をぬぐい、対立を越えて―― 激しく揺れ動く社会で求められる知のありかたに 9 つの観点から迫っていく 危機が訪れればたちまち、さまざまな「専門家」が現れ、種々の「専門知」が入り乱れる。 多くの人たちは翻弄され右往左往させられることが世の常となっている。 それは新型コロナウイルス禍でいっそう明らかとなった。 これまでも起きてきた、これからも起きるだろう。 わたしたちは誰を信じればいいのか? 何を指針とすればいいのか? 科学、テクノロジー、歴史、メディア…… 多彩な分野から執筆陣を招き、専門知のあり方を問いなおす論考集。 求められる知の実体を探り、どのように社会に生かすことができるかを考える。 【目次より】 ◆専門家とは何か――村上陽一郎 ◆隣の領域に口出しするということ: 専門家のためのリベラルアーツ――藤垣裕子 ◆科学と「専門家」をめぐる諸概念の歴史――隠岐さや香 ◆「ネガティブ・リテラシー」の時代へ――佐藤卓己 ◆ジャーナリストと専門家は協働できるか――瀬川至朗 ◆リスク時代における行政と専門家: 英国BSE問題から――神里達博 ◆女子教育と男子教育からみる「教養」と「専門」――佐伯順子 ◆社会と科学をつなぐ新しい「専門家」――小林傳司 ◆運動としての専門知: 対話型専門知と2061年の子どもたちのために――鈴木哲也
  • セゾン 堤清二が見た未来
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    無印良品、ファミリーマート、パルコ、西武百貨店、西友、ロフト、そして外食チェーンの吉野家――。 いずれも日々の生活でなじみのある企業であり、知名度の高いブランドだ。 これらの企業が、かつて同じグループに属していたことを、知らない世代が増えている。 これらはいずれも、堤清二という男が一代でつくり上げた「セゾングループ」という企業集団を構成していた。 小売業にとどまらず、クレジットカードや生命保険、損害保険などの金融業、ホテルやレジャー、食品メーカーまで、多様な事業を展開してきた。 2000年代、セゾングループは解体された。だがそれぞれの企業を見れば、堤が育てたセゾングループの価値がより鮮明に分かるはずだ。 現代の消費市場をリードするのは、米アマゾン・ドット・コムに代表されるIT企業だ。 インターネット通販やスマートフォンが爆発的に普及したことで、消費スタイルも根底から変わりつつある。 ものを所有しないシェア消費や個人間売買など、新たな流れが広がっている。 大きな変化が起こっているのは確かだが、人々の生活意識や買い物のスタイルがこれからどう変わっていくのかについては、企業も消費者も視界が晴れない。 そんな中で、堤とセゾングループがかつて持っていた特有のエネルギーを検証することは、未来の消費の行方を知る大きなヒントとなるはずだ。 新たな価値を生み出す発想力や、現状を否定してイノベーションを起こす柔軟性――。 閉塞感が漂う現代だからこそ、セゾングループのかつての哲学を掘り起こし、分析することに大きな意味がある。

ユーザーレビュー

  • セゾン 堤清二が見た未来

    Posted by ブクログ

    緻密に関係者の証言が取材されていて、内部のリアルが可能な限り炙り出されている。堤清二とセゾングループを包括的に知るには優れた本で、今最も読みたかった本。現在の無印良品のフィロソフィーにどう堤清二の思想が生きているのかを知れた事が良かった。事業の歴史や成り立ちを知る事は大事。

    0
    2023年08月29日
  • セゾン 堤清二が見た未来

    Posted by ブクログ

    『コト消費』は最近の言葉ではない。
    小池一子さんなどのコピーライターを採用し、クリエイティブチームを作った。
    ブランディングの重要性をひしひしと感じる。
    昔のセゾングループから無印良品・PARCO・西友・ファミマ・西武百貨店が生まれている背景を振り返ると滅茶苦茶面白いね。

    0
    2022年04月18日
  • セゾン 堤清二が見た未来

    Posted by ブクログ

    1.地方ではあまりみませんが、東京にいけば必ず見ると言って良いほどの有名会社のことなので、なんとなく面白そうと思って買いました。

    2.セゾングループを一から作り上げ、日本を代表する企業に成長させた堤清二社長の経営者としての道のりを記しています。現代の小売業はセブンとイオンの二強ですが、セゾンとの違いは、専門店を新しく生み出していないことです。2つ企業は、自社内でいかに大きくしていくかと言うスタンスです。しかし、セゾンは堤社長が部下にアイデアを投げ、それを具現化し、専門店として成長させていくスタンスです。この違いは組織風土の形成に大きな役割を与えています。いわゆる大企業病を撤廃し、常に斬新なア

    0
    2021年01月29日
  • セゾン 堤清二が見た未来

    Posted by ブクログ

    偉大な経営者! 何より創造的-日本にはいないタイプ
    新しい業態を次々に創造-文化が中軸 未来先取り
    ①商品よりライフスタイルを売る
    ②モノ消費からコト消費へ
    ③店をつくるのではなく、街をつくる
    「セゾン文化」
    西武百貨店 PARCO 無印良品 ファミリーマート
    主人公はヒト

    しかし晩年は「資産バブル」銀行債務に押し潰された
    弟の堤義明と父への対抗心が深入りさせ過ぎたのか
    本来は、金のボリュームに価値を見出す経営者ではない
    現代の閉塞感にこそ彼の存在が求められるがいない
    脱収益至上主義・資本第一主義には「彼の文化主義」
    彼の存在は早過ぎたのだろうか? 2020/04/30

    0
    2020年04月30日
  • セゾン 堤清二が見た未来

    Posted by ブクログ

    西武セゾングループ、堤清二について網羅的に扱った本で非常に読み応えがありました。
    西武セゾングループが最終的には解体され、経営者の責任を問われた堤清二ですが、そこから10年以上経った今だからこそ、冷静に、かつ客観的に見えるものがあると思います。
    堤さんの目指した文化戦略、反骨精神に学ぶところは多いですね。

    0
    2019年12月03日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!