佐藤卓己のレビュー一覧
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メディア論の端緒に触発され手にとって見ると、比較的近代に発した学問領域とはいえ名著たる学識は本著で紹介されているものだけでもこれほどの広がりを見せているのだと興味を深めた。
再読。Posted by ブクログ -
「現代メディア史」あたりから続けて「『キング』の時代」「天下無敵のメディア人間」と著者の本を楽しんできました。この新書は佐藤卓己がいかにしてメディア史研究の第一人者になったか?というそのパーソナルヒストリーでもあります。大澤真幸の「社会学史」の序文に「社会学の歴史はそれ自体が社会学になる。そこに社会...続きを読むPosted by ブクログ
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どれも読んでみたいと思わせる構成と文章である。
既読はマクルーハンのみと言うお恥ずかしい状況だ。
・文化産業以上の『意識産業』
・偉大な内省的宗教はいずれもテクストをもっている。
・ホガート:労働者階級の実感的識別力
・『子どもはもういない』
・清水は流言蜚語を国家と国民の感情的結合、つまりナショ...続きを読むPosted by ブクログ -
すこぶる面白かった。
通例、このシリーズでは、1作品につき3〜4ページが割かれる配分なのだが、この本では10ページ程度割かれている。
なので、他のシリーズ本よりも大分になっている。
著者の佐藤卓己先生は、研究者としても教育者としても優れているのであろう。
単なる読書案内ではなく、先生なりの名著の読解...続きを読むPosted by ブクログ -
メディア流言を単に批判するのではなく、ニュースはそもそも曖昧なものであり、その中で思考を停止せずに、最善の行動を考えることがメディア・リテラシーとして重要、という最後に示されている考えは、新鮮で興味深いものでした。
Posted by ブクログ -
メディア論について疎い私からすると、入門書にしてはやや難解に感じた。
モッセの大衆の国民化やリップマンの世論など、知っているが読んでない本について、メディア論の観点から解説されており、新しい視点を得られた。
特に、世論ー輿論の違いからの解説は、ハッとするものがあった。
最後に読んだことのあるピ...続きを読むPosted by ブクログ -
今のメディアは過去のメディアに準拠しつつ前に進む、という話を聞いたことがあります。例えば、ページじゃないのにホームページ、フォンを忘れてもスマホ(スマートフォン)、そして強引にテレビであろうとしているAbemaTV、等々。通信と放送が融合し、コンテンツとデータが結合し、AIが生活のすべてをメディア化...続きを読むPosted by ブクログ
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メディアの連続性が歴史学的検討で主張している。新聞学会や東大の新聞研究所が、戦前からの継続性があるということがはっきり書いてあるものは非常に少ないが、これからどんどん明らかになるであろう。Posted by ブクログ
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専門家とジャーナリズムの比較等があった。討論ではなく大学の研究者がそれぞれの専門において専門家について述べたものである。
学生にとってはあまり役に立つものではないような気がする。Posted by ブクログ -
解題や説明が長い本であるのは、それだけわかりづらいものである、ということが前提になっているからであろう。解題を先に読むとわかりやすい。Posted by ブクログ