堀越英美のレビュー一覧

  • エモい古語辞典

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    タイトルそのまま、今で言うところの「エモい」に通じる古語の辞典。
    ラノベなんかを読んでいると、意外と難しい言葉が出てきてすごいなぁと感心するのだが、この本に収録されていることばも、知らないものがたくさん。
    なんなら漢字も、読めない・書けないものがたくさん。
    昔も今も「エモさ」をことばで表現しようとする「ひとの心」に、とっても「エモさ」を感じる私なのでした。

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    2023年04月09日
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか

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    日本の社会・学校の全体主義について。ごんきつねから組体操、そして二分の一成人式(私は世代じゃないかも)軽いノリで書かれていて面白かったけど情報量すごい。本の装丁とノリに比べて情報量がギャップがある。

    母親が神聖化された経緯から少年誌についてのことまで知らなかったことを知れて良かった。

    作者のイライラとかツッコミが良かった。学生の時だってこの全体主義には気持ち悪いとかうざいと思うこと多かったから言語化して分析してくれるのありがたい。清々しい。

    こんぎつねの粟と松茸は性器のメタファーは面白かったな。

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    2023年02月09日
  • 「女の痛み」はなぜ無視されるのか?

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    男性が怒ると圧を与えられるだろうけど女性が怒ってもいなされる
    ヒステリーの語源は子宮
    P293人々が普段、もっと真剣に話を聞いてもらいたいなら、こうすれば良いと女性にする提案は、すべて、医師が女性を『ヒステリー』か『健康への過度な不安』のいずれかに分類するサインであることが多いのです。そのため、女性はますます真剣に話を聞いてもらえなくなってしまいます。

    アメリカの人種差別の話題に重きを置かれていたので求めていた内容は少なく感じたが人種差別についても知れてよかった

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    2022年11月14日
  • エモい古語辞典

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    季節や自然、感情や習わしなどの古語1654語を収録。

    表紙が可愛かったので。
    ほんとに辞書って感じの形式です(古語にまつわるイラスト付きの)
    二次創作をしたい中学生からの依頼で作られたそうですが、古語使うの?時代小説書くのかな?
    おまじないとか、今は残ってない文化とかが興味深かった。

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    2022年09月25日
  • スゴ母列伝~いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける

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    ファッション、趣味、性格…かつての自分自身が好んだものに蓋をしてしまう人が多い(特に日本の)母たちの中にあって、自分らしさ全開のまま母となった自由人たちの姿に嬉しくなった。

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    2021年03月21日
  • スゴ母列伝~いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける

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    養老お母さんの列伝が読みたくて。
    養老孟司さんここにあり、ってなんか納得したりして(笑)

    その他の母たちは、今までにもいろいろ漏れ知っていたのでさらりと読み進める。

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    2020年06月17日
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか

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    自分が「お母さん」になってみて、自分の中に組み込まれていた「お母さんとはこうあるべし」像に苦しめられるようになったので手に取った。
    引用が多くやや読みづらさはあったのだが、国が母親に自己犠牲的な像を求めたり、子どもにわんぱくであることを求めたりする意図で、メディアが活用されてきたという指摘は目から鱗だった。教科書に掲載されるテキストはなんらかの意図があってのこと…という視点は自分にはなかった。注意深く見ていきたい

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    2020年03月08日
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか

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    とても興味深いテーマを掘り下げている本でした。

    2分の1成人式や組体操を扱った章は、今まで知らなかった情報を得ることができて、面白く読むことができました。

    また、歴史的に少年少女像(男像、女像)がどう形作られてきたのか。社会的に望まれる立ち位置と、それぞれの欲望をうまく絡ませた物語が受け入れられるようになってきた背景は面白かったです。

    ただ、文章の書き方自体に違和感を覚える部分も多くありました。
    特に、「自分の言いたいことを言うために、様々な文献のワンフレーズだけをパッチワーク的に寄せ集める」という論法があまり好きではなかったです。結論は「なるほど」と思うこともありましたが、そこにいたる

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    2020年01月04日
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか

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    ネタバレ

    「自我を捨てて子供に尽くす『母』は美しい。だからこそ恐ろしい。戦後、愛国心には警戒が払われるようになったが、母性幻想に取り巻かれる現代の一個人が再びファシズムに巻き込まれないためにできることは、自我や自意識がまったく美しくなく、みっともなくて目も当てられないものだとしても、そういうものだとして面白がって愛し、他人のそれも愛することではないだろうか。私たちは皆それぞれに自我のある個人で黙るのでも黙らせるのでもなくぶつかり合いながら、どうにか調整して生きるしかないのだ。『母親だから』と母性幻想の持ち主に自己犠牲を求められたら、ふてぶてしく突っぱねて、女や母親にも自我があることに慣れていただこう。そ

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    2019年04月11日
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか

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    ネタバレ

    去年の2月頃炎上しただいすけお兄さんの歌「あたしお母さんだから」に現れる、”お母さんとは我慢、忍耐すべき存在”幻想を産んだ日本の土壌を明治以降の歴史を紐解き解説したジェンダー論。その歴史は浅く、大正デモクラシーの「新しい女」達が自己の解放を求めこぞって自由恋愛に走った結果、敗北したことが起因だった。
    何よりも「自由恋愛」相手の日本人男性の精神が追いつかず、結果として女達は家事育児を一切合切背負いこみ、自身が苦しむ羽目に陥る。敗北を認めないためにも自己解放の先を「子供を産み育てる母性」なるものへの賛美にすり替えていく、、、

    この頃の女達の使えない夫とワンオペ育児への呪詛が、現代のSNSを賑わす

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    2019年02月05日
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか

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    いやなことを言いたいあなたの武器にというコンセプトが好き。あとがきでも触れられてたけど,歴史はもう少し短くして,現状の背景をもっと深く知りたかったかな。

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    2018年11月26日