堀越英美のレビュー一覧
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アメリカにおける医療差別は最近知った。
今回は黒人女性の妊産婦死亡率の高さや、
疼痛に関して適切な処置が行われないこと、
コロナ禍での出産がいかに危険で大変なのか
など綴られていて心が苦しくなった。
ある、アメリカドラマで
黒人は白人よりも救急で心配蘇生の時間が短いと
言っていた。実際の研究結果を読んだわけではないのですが、医療差別を知れたきっかけです。
アメリカ独特の問題もあるとは思うが、
同じ女性として女性の痛みは無視されやすいのは感じる。生理痛が代表的だと思う。
人によって個人差があるのに、生理は病気じゃないから会社を休んだり、学校を休んだりするのは
なんとなく出来ないものだと私たち -
Posted by ブクログ
とても興味深いテーマを掘り下げている本でした。
2分の1成人式や組体操を扱った章は、今まで知らなかった情報を得ることができて、面白く読むことができました。
また、歴史的に少年少女像(男像、女像)がどう形作られてきたのか。社会的に望まれる立ち位置と、それぞれの欲望をうまく絡ませた物語が受け入れられるようになってきた背景は面白かったです。
ただ、文章の書き方自体に違和感を覚える部分も多くありました。
特に、「自分の言いたいことを言うために、様々な文献のワンフレーズだけをパッチワーク的に寄せ集める」という論法があまり好きではなかったです。結論は「なるほど」と思うこともありましたが、そこにいたる -
Posted by ブクログ
ネタバレ「自我を捨てて子供に尽くす『母』は美しい。だからこそ恐ろしい。戦後、愛国心には警戒が払われるようになったが、母性幻想に取り巻かれる現代の一個人が再びファシズムに巻き込まれないためにできることは、自我や自意識がまったく美しくなく、みっともなくて目も当てられないものだとしても、そういうものだとして面白がって愛し、他人のそれも愛することではないだろうか。私たちは皆それぞれに自我のある個人で黙るのでも黙らせるのでもなくぶつかり合いながら、どうにか調整して生きるしかないのだ。『母親だから』と母性幻想の持ち主に自己犠牲を求められたら、ふてぶてしく突っぱねて、女や母親にも自我があることに慣れていただこう。そ
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Posted by ブクログ
ネタバレ去年の2月頃炎上しただいすけお兄さんの歌「あたしお母さんだから」に現れる、”お母さんとは我慢、忍耐すべき存在”幻想を産んだ日本の土壌を明治以降の歴史を紐解き解説したジェンダー論。その歴史は浅く、大正デモクラシーの「新しい女」達が自己の解放を求めこぞって自由恋愛に走った結果、敗北したことが起因だった。
何よりも「自由恋愛」相手の日本人男性の精神が追いつかず、結果として女達は家事育児を一切合切背負いこみ、自身が苦しむ羽目に陥る。敗北を認めないためにも自己解放の先を「子供を産み育てる母性」なるものへの賛美にすり替えていく、、、
この頃の女達の使えない夫とワンオペ育児への呪詛が、現代のSNSを賑わす