堀越英美のレビュー一覧

  • 親切で世界を救えるか ぼんやり者のケア・カルチャー入門
    ケア・カルチャーの「ケア」とは英語のcareのイメージ。気配り、配慮、心配、お世話、他人を気に掛けけることすべて。
    『鬼滅の刃』から『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』まで、漫画、本、ドラマ、映画を「ケア」の観点から読み解き、社会における疑問を論じています。
    家父長制の意識の薄れと...続きを読む
  • 親切で世界を救えるか ぼんやり者のケア・カルチャー入門
    これまで当たり前だと思ってきたものや好きだと思っていたものは、人間の普遍的な価値観ではなく男性中心主義的な価値観に依っていたのだ
    ケア的要素のない冷笑主義にいかに依存していたか
    松本人志を思い出す

    松田青子の「女が死ぬ」にリンクする
    傑作!
  • 自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界 幼児期から老年期まで
    友人に勧められて読んだ本。ASDと聞いてイメージするASD像と、実際の女の子の実像との違いに驚く。それは社会的役割の差から生じるという一面も持つ。女性にはASDはいない、とまでは思っていなかったが、イメージするのはいつも男性だったなと振り返る。レインマンを代表する映画の影響もあっただろうと思う。診断...続きを読む
  • エモい古語辞典

    1.おすすめする人
    →切ない、エモい気持ちになりたい
     普段の表現の一つ上の段階へ

    2.内容
    →エモい古語辞典。その名の通り。
     綺麗で品があって情緒ある言葉を集めた本。
     使い方は難しいとは思うけど、
     知っているだけで素敵な自分になれる気がする。
     勉強にもなるし、儚くも切ない気持ちになれる...続きを読む
  • 自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界 幼児期から老年期まで
    何年前か忘れましたが、「空気を読む」という言葉がとても流行った時期がありました。そもそも空気を読むという事がASDの方たちには理解できません。
    僕自身も周囲に「なんでこの人はこんな当然な事を聞いてくるのだろう」「これを頼んだら普通これもセットでやるだろう」という事でイライラした事があります。
    ASD...続きを読む
  • 自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界 幼児期から老年期まで
    それ以上やめて!となるぐらい
    当事者の方の声と自分の過去が重なりました。
    診断はついていませんが
    自分は自分でいい、と思えるようになる一冊でした。
  • エモい古語辞典
    emotionalの略語から生まれた「エモい」という言葉。古語の「あはれ」とほぼ同じ用法で使われる。
    『鬼滅の刃』をはじめ、さまざまな作品に効果的に使われる古語の意味がわかると、より一層その作品の奥行きを感じることができるでしょう。

    季節や花、感情を表す古語表現に、見聞きしたことはあるけれど意味を...続きを読む
  • エモい古語辞典
    「高校時代の国語便覧を見て楽しめたり、長野まゆみが好きだったり、和もの中華もののオタクやそれで創作をしている人」に合った古語の選定のたしかさと、その言葉がどうしてそういわれるようになったのかの雑学がおもしろかったです。
  • エモい古語辞典
    美しい言葉の数々…
    ネーミング考える時とかにあるといい一冊

    知らない言葉も多く
    見てるだけで素敵

    全部覚えれないから、好きな言葉はメモった

    天弓→虹
    金霞→黄金色の朝焼け、夕焼け
    銀花→降る雪
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか
    手に取った時と読み終わった後では全く違う印象を残す本。
    一冊で教育の系譜から「やんちゃ」への解き筋を丁寧に追うさまは、その点と点ひとつずつでもなるほど~!となるのですが…
    こと三章目、これらを繋げていき結ばれる結論には唸りました。一人の母として、現在の不可解さの成り立ちを知れたことは良かったなあと。...続きを読む
  • 自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界 幼児期から老年期まで
    自閉症スペクトラムの女性といっても色々いる。
    書籍やブログなどで個人で発信できる(目立つ)人は工夫してある程度定型発達の人に合わせてコミュニケーションを取ることができたり、特別な才能があったりすることが多い。そういう人じゃない人の声もあって参考になる。
    診断はされていないし、受診する予定もないが、私...続きを読む
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか
    知らなかった真実や著者の考察による、言葉の洪水に、気持ちよく押し流され、読書の楽しみを感じる1冊でした!
    特に興味深いページにフセンを貼ろうと思ったら、フセンだらけになったので、途中で断念。
  • スゴ母列伝~いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける
    母親と子どもの組み合わせの数だけ、子育てのバリエーションはある。
    一つとして、同じ「子育て」はない。
    それなのに、私たちは「正解」を求めて右往左往してしまう。
    この本の「スゴ母」たちを見ていると、そんな自分がちっぽけに思えてくる。
    どんな子育てをしたいか、ではなく、どんな自分でありたいか、
    というこ...続きを読む
  • スゴ母列伝~いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける
    最近流行りの毒親(特に母親)という言葉が大嫌い!お母さんだって一人の人間として生きていく権利があるのだ。どんな育て方が正解なんてないんだと思わせてくれる。世の中のお母さんが自信を持てる本。
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか
    面白かった!!!
    明治大正期まで遡って、文学の歴史による思考の流れとジェンダーへの意識をユーモア交えて説明していて、とても読みやすかった。
    参考文献がいっぱいで学んだことも多かったので一読で全て吸収したとは思えないが、何度も読み返したいと思うくらい参考になる本だった。
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか
    一番言いたかったことを、言ってくれる本でした。子供が公立小学校にいた頃に読めていたら「やっと味方がいた」気持ちになれたかも。
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか
    いわゆる日本社会の「全体主義」的な息苦しさを
    学校に通う児童を持つ母の目線で、道徳の授業の
    内容や、1/2成人式(つまり10歳を祝う)
    なる不思議な学校行事を通して、「なんかオカシ
    クね?」とライトに突っ込む本は、もっとたくさん
    出ていいと思います。

    前半は大まかに「そもそも道徳ってどういう内容
    ...続きを読む
  • スゴ母列伝~いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける
    面白かった!
    色んな子育て、色んな考え方、色んな人生。
    スゴ母に育てられたこどもの、また素敵なこと。
    もっと一人ひとりの本を読みたい。
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか
    教育がこうも息苦しく、感動やら絆やらがもてはやされる理由がよく分かった。
    小学校の卒業式でやらされた群読のルーツがわかり、その下らなさを再認識した。その他、母性や教育における理不尽な言説、行事等の経緯がわかり非常に納得させられた。
    日本会議等の保守勢力にこれ以上いいように教育を捻じ曲げさせれば、この...続きを読む
  • 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか
    いやー、笑った笑った。ごんぎつねがストーカー系BL。小説を読むと不良になります(爆)1/2成人式「地獄かよ…」などなど。