三川みりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新章なんて…!
感激すぎる大好きなシリーズ最新作
うわー、シャルが!アンちゃんが!ピュアな新婚生活送ってる!
まさか結婚後の物語を読めるなんて本当に生きてて良かった
みり先生のあとがきでも、1巻と最新作の大きな違いはシャルのデレデレ具合だー!
あんなにつんつんしていたのに、今ではアンちゃん大好き過ぎてシャルが可愛らしく見えてしょうがない
今作は、亡き母エマの作品の再生
全く同じものを作って欲しいとの依頼
依頼者に寄り添い、そして仕事に誇りを持って取り組む姿がカッコイイ
そして今作は切なく苦しい夫婦愛の物語
すれ違いの愛
別れるしかない愛
砂糖菓子に込めた願いと想いで、スカーレットの幸せを願 -
Posted by ブクログ
1巻読む前に2巻の感想読む人少ないと思うけど、2巻までは絶対用意してから読んだ方が良いです。3巻は区切り良いので、読みたいけど我慢できます。
新潮社公式に著者コメントに「もたざる者」を書いたとあって、すごく腑に落ちました。あるべき能力が無い者たちが受ける仕打ちが盲信と相まって、この巻のクライマックスで凄く生きてました。ああ、こんなことこの世の中に一杯あるよなぁ、根拠のない、でも深く根ざした偏見・差別。
まあ、そんな世相を代弁したり何かを表現したりとか高尚なこといわなくても、とにかく話の筋が面白いです。日織という「持っていない」この国のルールでは排除されるべき人間が、唯一皇子であることだけを武器 -
Posted by ブクログ
人間王との盟約を果たすため、最初の砂糖林檎の木へ赴くシャル、アンはそこで最初の銀砂糖を手に入れるため、シャルとともに秘密裏に旅立った。
その場所には、かつてアンの命を奪おうとしたラファルとエリルもいるであろうことは想像に易く、アンは不安と恐怖を感じることを禁じ得ない。
17歳の少女が背負うにはあまりに大きく重い人々の祈りと妖精たちの希望。
どんだけアン一人に背負わすんだ。
と言いつつも、ここへ赴くことは運命だった。
三千年を優に超す長命の砂糖林檎筆頭妖精。筆頭といいつつ、もはやその存在は砂糖林檎の木そのものであると言えそうだ。
そこで、母エマの秘密も知ることになるのは、やはり運命だったと言え -
Posted by ブクログ
ネタバレなんと言う所で終わるのだ!!
今すぐ次の巻をもってこーーい!となる。
今回の主役は2巻でめっちゃ悪いヤツかと思ってたら凄い芯の通ったイケメンだと最後に判明した有間。
彼の国盗り合戦の火蓋が落とされるのだけど…
辛いな。
彼も国をただ豊かに出来ればいいと言う思いの奥底には、自分や母達を穴の奥底に落として地獄よりも酷い現実を経験させた父を憎しみ苦しませて殺してやりたいと言う深い怨念がどうしてもついて纏ってしまう。
どんなに強い信念を持っていても、自分は鬼の様な化け物なのだと心の底で冷めた思いで思ってしまう。
そんな中最後の決戦を前にして、どこまでもただの人であると認識している皇尊の日織にどうか護 -
ネタバレ 購入済み
あぁ、終わってしまった‼︎
今更ながら、すみません。合本で初めて読みました。10年以上前の作品なんですね。余りにも長編大作なので、最後まで飽きずに完読できるか自信がなかったのです。読んでいくと直ぐに取り越し苦労だと分かりました。すっかりシュガーアップルの世界にハマったのですから。
アンやシャル、ミスリル・リッド・ポッド他、登場人物は多数なのに、見事に個性を巧みに描き分けてあり、作者の愛情がこもってました。悪役さえも、最後には救いがあったのには天晴れです。
キャラクターが人間臭くて魅力的なのはもちろん、ストーリーもこれだけ長いと中弛みがあるかなと思いきや、常に安まることなく飽きさせません。いつまで読んでいたかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ存在を観葉に認めると口にしながらも、自分たちとはけして交わらないように徹底的に区別したいのだ。彼にとって彼女たちが、忌まわしいから。自分とは別の存在としたいのだ。
生まれ持った特性だけのために受ける理不尽について、考えさせられた。その「区別」になんの正当性があるのか。区別される側の身になって考えるという想像力の欠如。
幸いなことに、自分はそんな区別をされた経験はないと思っているけど、知らず知らずのうちに、そんな区別をしていないか…ということを考えさせられた。
話はとてもおもしろく、どんどん読み進められたけど、名前の読み方が途中でわからなくなる…。
2巻も読むのが楽しみ。