安澄加奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第2弾。
ファッションビルにテナントが入っている、とか、お菓子の箱にケーキのアソートが入ってる、とか、アンソロジーによってイメージはそれぞれだが、やはり、これはまぎれも無く商店街なアンソロジーだ。
家族や親戚のような、血の繋がりでもあるような不思議な統一感。
他のお店の話題が出たり、人物が出たり、ひとつの世界を作り上げている。
中でも伊藤米店のおにぎりの人気ときたら、スカイツリーもうらやむくらい?
幽霊が出たり、逃亡者が立ち寄ったり、商店街の人々に見守られて幕が下りたり、小さな事件を繰り返しながらも生活は続いていく。
どれも良かった -
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Posted by ブクログ
ひっそりと、優しく、わくわくした。
強烈にわくわくがやってくるというより、優しくて面白いって感じ。
ページを捲る手が止まらなくて最後まで続きが気になって登場人物みんな魅力的で(個人的に大好きだと思える登場人物だらけ)
わくわくした!っていうと、なんだか壮大で強烈な感があるのだけど、壮大でも強烈でもなかったのよね。
いい意味で!!
いや、まあ、設定とかストーリーとか、壮大なんやけどね。笑
この作者さんの作風なのかしら。あたしの受け取り方もあるんやろな。壮大やけど、強烈に強いものじゃなくて、優しくて暖かいものって感じがした。すごく。
うん、個人的には、そこがなによりの魅力。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望があれば話を書きます。オーダーメイドストーリー」
こんな張り紙が入口に張ってある水沢文具店。
店主がお客のために、その人オリジナルの物語を書いてくれるという。
この張り紙の内容も気になるし、店に置いてある文具も海外からの輸入品やお洒落な柄の物も多く品揃えも豊富で、実際行ってみたくなる。
物語をオーダーするのは、みな内に不安や悩みを抱えた人ばかり。
物語を創るための参考に、とその人の内面を聞いてみると、それまで抑えていた感情が次々に溢れ出す。
上手くいっていたことも、何故か突然空回り。
理想と現実のギャップに戸惑い、迷ってばかりの日々。
周りの人達になか