洪自誠のレビュー一覧

  • 菜根譚
    人生の処世術を深めるために、机の横に常に置いておき、毎日、何度も少しずつ繰り返し読んでいきたい。
    置かれた立場、また時期によっても、響くところが変わってくると思うのだが、現在、自分として記録しておきたい箇所は以下の通り。

    以下引用~

    ・富貴や名誉も、徳望によって得たものは、たとえば自然の野山に咲...続きを読む
  • 菜根譚
    この本の内容を、物心が付く頃から自分に教えてくれる人がいたなら、どんなに良かっただろうと思う。
    『菜根譚』は明代の末期に洪自誠という人によって書かれたという。
    どの頁を読んでも、何百年も前に生きた賢人が知恵を授けてくれるという有り難さ、古典の素晴らしさを感じた。
    我々が、一から経験し失敗してやっと悟...続きを読む
  • 菜根譚
    性格にしても生活にしても素朴で普通が一番というのが、一つこの本が持っているメッセージだと思います。

    無意識に思い上がってるような時、落ち込んでいる時など、気持ちのアップダウンを調整してくれる本、読む度に重要な気づきを与えてくれる本として枕元に置いておき、この先ずっと付き合っていきたいと思える本です...続きを読む
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
     中国に住んでいた間に教えてもらった本。道徳のようなイメージだが、実際には自分を中心に考えたとき、幸福になるにはどうすればいいか、または幸福とは何かに気がつくためにはというテーマの、自己啓発本または心を落ち着かせる本のようなイメージ。最近流行りのマインドフルネスにも通じる考え方だ。あまり欲にばかり気...続きを読む
  • 菜根譚
    前編222、後編135の話があり、処世の術を説いたのは前編。でも後編も読んでみて良かった。学べることは多かった。

    学ぶことが多すぎて、1回読んだだけでは頭に入りきらない。

    この手の古典は、読んで自分のものにするのには1回や2回読んだだけでは身につかず、何度も読んで想像し、自分のものにする作業が必...続きを読む
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    名声も財も求めようとせず、穏やかに生きる。

    何が目新しい発見だったかと思うに、心穏やかに生きるのが幸せという考え方でした。

    主義主張を言う人はいつか、それを理由に批判され、道徳を言う人もまた、過ちを犯すときにそれを理由に中傷される。
    正義や理にかなったことさえ、自分も大した人間ではないのだから、...続きを読む
  • 菜根譚
    ・『後集 四八項』  


    機動的

     機び(気持ちが)、動くは(動揺していれば)、
     弓影(弓の影)も疑いて、蛇蝎キカツ(蛇や、蠍ではないか)と為し(思い)、

     寝石(草むらの石)も視て、
     伏虎フクコ(虎が伏せているのではないかと)と、為す(思い込む)

     此の中(動揺している中では)、渾スヘ...続きを読む
  • 菜根譚
    入社時より、折にふれ、何度も読み返してきた座右の書。仏、儒、道の三教に通じた洪自誠による人生訓で、役にたつ珠玉の言葉がちりばめられている。
    最初に購入した本は、表紙も破れ、背表紙もほつれてしまい、バラバラになるないように、セロテープで補強して読み返していたが、見かねた女房が
    今年になりBook Of...続きを読む
  • [現代語抄訳]菜根譚
    eテレで取り上げられて興味を持った。現代語訳なので、さらっと読みやすい。ちょっぴり人生に疲れたときに手に取ってパラパラめくりたい一冊。
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    菜根譚
    人間の一生は、後半の人生をどう生きるかで決まるのだ。

    天が幸福を授けてくれないなら、自分を磨いて幸福を得よう。
    天が肉体を苦しめるなら、精神を楽にして苦しみを減らそう。

    恩返しなど期待できない相手のためにこそ、恩を施すべきだ。

    大切なのは、耐える力を身に付け、辛抱強く生きていくことだ。...続きを読む
  • 菜根譚
    菜根は堅くて筋が多い、これを噛みしめてこそ、ものの真の味わいがわかる。明代末期の浩自誠による名著。

    P110の「天、我に薄くするに福を以てせば、吾、吾が徳を厚くしてこれを迎えん」の下りにしびれた。

    読むのに時間かかり過ぎた。もっと早く読めるようになりたい。
  • 菜根譚
    個人的には『論語』と並ぶか、それ以上の古典だと思う。

    一つ一つが独立した話なので『論語』より読み易いかと。
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    菜根譚を読んでみたいなーと思いつつ、書店でいくつかの菜根譚を見比べた結果、購入したのがコレ。なにはともあれ読みやすいです。他の菜根譚の本は大抵が原文と訳文がセットで同ページに掲載されていますが、正直原文読んだってさっぱり訳が分からないし眠くなるので、本書のように原文は後ろのページに付録的な感じで載っ...続きを読む
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    菜根譚前集4

    勢利紛華

    不近者為潔

    近之而不染者為尤潔。

    智械機巧

    不知者為高

    知之而不用者為尤高。

    権力、利益に関心がないひとは高潔だ。

    だが関心を持ちながら染まらない生き方ができるひとこそもっとも高潔だ。

    策略、駆け引きを知らないひとは賢明だ。

    だが権謀術数を知りながら使わな...続きを読む
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    欲望に振り回されるな、隠れて悪さをするな、才能をひけらかしてはいけない、死を思って日々を充実させよ・・・と、まるでおじいちゃんの説教みたいだが、ただそんな自分の違和感に着目すると、昔の東洋人が培ってきた道徳心というものに思いを致すことができる。

    自分を含めて、現代人は良くも悪くも功利的。金を稼ぎた...続きを読む
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    中国明代末期の洪自誠(こうじせい)による人生指南の書

    「人の小過を責めず、人の陰私を発かず、人の旧悪を念わず」

    日本語訳は、

    「人のささいな過失を咎めたりせず、人の隠し事もあばいたりもせず、人の過去の悪事をいつまでもおぼえたりしない」

    人を許す心とでもいいましょうか。

    納得の書!
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    世の中において、意思ある人間として生きるための知恵が書き記されている。古人が残した財産ともいえる宝書である。

    生きるうえでのテクニックを教える本ではない。
    「長期的な視点から落ち着きを持てば、小事に振り回されることはない。そうだろう?」と問いかける。それに応えるのは自身の経験だけであり、歳を重ねる...続きを読む
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    ●まっとうに生きる
    ⇒まっとうに生きていると不遇な生活を送るはめになったりすることもあるだろう。一方で権力者にこびへつらったりするような生き方をしている者が優遇されたりすることもあるだろう。しかしそれは一時的なものであって、決して長続きしない。
    ●人徳を磨く
    ⇒人徳によって得られた財産や名誉は、ひと...続きを読む
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
    人生、楽に余裕を持って生きようよ。
    という内容。

    バルタザール・グラシアンとは違って力が
    入ってなくて、ほっと読めるかも。

    同時代の東洋人と西洋人。
    考え方の違いを比較するのも面白い。
  • 菜根譚
    学生時代に読んだ、五指に入る本。
    謙遜、節制などの道徳が、古臭くなく腑に落ちていく感覚は稀有な体験だった。
    『論語』と同じく自分の基礎になっていると感じる本。

    西宮〜岐阜〜岡山と一緒に持っていったように、一生そばに置いておきたい本。