洪自誠のレビュー一覧

  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚 エッセンシャル版

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    悩んだり困ったりした時には誰かに相談出来ると一番良いと思われますが、本書は相談相手かのように様々な答えを備えているようです。
    古典とはいえ非常に読みやすい現代語で、教えは幅広く儒教に留まらずバランス感覚の良さを感じます。例えば、多感な頃に何事にも一つの解答を求めがちでした、しかし解答だけでは解決出来ないことも多いと本書はあらゆる言葉を駆使して教えてくれるようです。結論などなく、永遠に学びなのだと実感しました。
    困難に直面した場合、平常時など、生活の状況の変化に応じてページをめくり安心出来る言葉を都度見つければ深く理解に繋がることでしょう。貴重な文庫本として長く読みたいです。

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    2025年05月05日
  • 菜根譚

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    洪自誠の例えがとてもわかりやすく、すんなり入ってきた。自然や身の回りのよく通り過ぎてしまうような当たり前のこととリンクしていることが多いと学べた。これからも中庸の考え方を意識して何事も捉えて行きたい。

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    2024年12月27日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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    菜根譚という書名は噛み締めて味わうべき人生訓の書という意味らしいです(表紙の見返しより)
    買って読んでからかなりの年数経ちますが今も読み返してハッとさせられることが多く、わたしはたぶん一生繰り返し読むと思います

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    2024年07月30日
  • 菜根譚

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    人生の処世術を深めるために、机の横に常に置いておき、毎日、何度も少しずつ繰り返し読んでいきたい。
    置かれた立場、また時期によっても、響くところが変わってくると思うのだが、現在、自分として記録しておきたい箇所は以下の通り。

    以下引用~

    ・富貴や名誉も、徳望によって得たものは、たとえば自然の野山に咲く花のようで、ひとりでに枝葉が伸び広がり十分に茂ってゆくものである。(これに対して)事業の功績によって得たものは、たとえば人口の鉢植えや花壇の花のようで、移しかえたり、捨てたりまた植えたりされるものである。もし権力によって得たものであれば、たとえば花瓶に差した切花のようで、その根がないのだから、しぼ

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    2020年10月12日
  • 菜根譚

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    この本の内容を、物心が付く頃から自分に教えてくれる人がいたなら、どんなに良かっただろうと思う。
    『菜根譚』は明代の末期に洪自誠という人によって書かれたという。
    どの頁を読んでも、何百年も前に生きた賢人が知恵を授けてくれるという有り難さ、古典の素晴らしさを感じた。
    我々が、一から経験し失敗してやっと悟って、としていると短い人生では時間が足りない。
    古人の経験と知恵の上に乗り、よい人生を歩むために古典を読むべき、と言われる意味を痛感する本だった。
    人の世で生きる知恵が盛り沢山で、心に染みる言葉が沢山あった(特に前半)。

    どんな本を読むのか、読む本を選ばなければいけな、とつくづく思えた本。

    繰り

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    2020年08月29日
  • 菜根譚

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    性格にしても生活にしても素朴で普通が一番というのが、一つこの本が持っているメッセージだと思います。

    無意識に思い上がってるような時、落ち込んでいる時など、気持ちのアップダウンを調整してくれる本、読む度に重要な気づきを与えてくれる本として枕元に置いておき、この先ずっと付き合っていきたいと思える本です。

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    2018年09月30日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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     中国に住んでいた間に教えてもらった本。道徳のようなイメージだが、実際には自分を中心に考えたとき、幸福になるにはどうすればいいか、または幸福とは何かに気がつくためにはというテーマの、自己啓発本または心を落ち着かせる本のようなイメージ。最近流行りのマインドフルネスにも通じる考え方だ。あまり欲にばかり気がいくと疲れるよ、そうではなくてもっと穏やかに世の中を見てみなさいよ。幸せってのは、お金とか地位とかではなく、ただゆっくりと日々を過ごせることなんだと思うよという感じ。
    「耳に痛い忠告や小言を常に聞き、心の中に思い通りにならない物事が常にあってこそ、自分を磨き、大きく成長できるのだ」
    質素で、苦労を

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    2016年11月20日
  • 菜根譚

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    前編222、後編135の話があり、処世の術を説いたのは前編。でも後編も読んでみて良かった。学べることは多かった。

    学ぶことが多すぎて、1回読んだだけでは頭に入りきらない。

    この手の古典は、読んで自分のものにするのには1回や2回読んだだけでは身につかず、何度も読んで想像し、自分のものにする作業が必要と感じた。

    読んでみて、大事だな、と感じたこと。

    1歩引くことや、
    厳しすぎず甘すぎず、
    功名心にかられてはいけないこと、
    正しいことを求めること、
    大過ないことも大事なことであること、
    良いことをしても、褒められることを求めてはならぬこと、
    小事も手ぬかりせず、人が見てないからといって欺くこ

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    2016年08月14日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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    名声も財も求めようとせず、穏やかに生きる。

    何が目新しい発見だったかと思うに、心穏やかに生きるのが幸せという考え方でした。

    主義主張を言う人はいつか、それを理由に批判され、道徳を言う人もまた、過ちを犯すときにそれを理由に中傷される。
    正義や理にかなったことさえ、自分も大した人間ではないのだから、人に求めてはいけません。という考えは新しかったです。

    この間本の中で、正義を声高く主張してはいけないと書いてあって、これはいかにと思っていたので、これを読んで、そういうことかと納得しました。

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    2015年09月23日
  • 菜根譚

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    ・『後集 四八項』  


    機動的

     機び(気持ちが)、動くは(動揺していれば)、
     弓影(弓の影)も疑いて、蛇蝎キカツ(蛇や、蠍ではないか)と為し(思い)、

     寝石(草むらの石)も視て、
     伏虎フクコ(虎が伏せているのではないかと)と、為す(思い込む)

     此の中(動揺している中では)、渾スベて(すべてが)、
     是れ殺気なり(殺気に満ちてしまうのである)

     念(雑念が)の息ヤめる(収まれば)は、
     石虎(暴虐の人物)も海おう(海のカゴメのように穏やかに)と作ナすべく(感じられ)、
     蛙声アセイ(騒がしい蛙の声)も、鼓吹コスイに当アつべし(鼓ツヅミや笛の音のいように、聴こえてくる)。

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    2015年02月05日
  • 菜根譚

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    入社時より、折にふれ、何度も読み返してきた座右の書。仏、儒、道の三教に通じた洪自誠による人生訓で、役にたつ珠玉の言葉がちりばめられている。
    最初に購入した本は、表紙も破れ、背表紙もほつれてしまい、バラバラになるないように、セロテープで補強して読み返していたが、見かねた女房が
    今年になりBook Offで発見し、再購入してくれた。 定年まじかになり、台二の人生を送るべき、改めて、今後も座右の書として都度、美見返してみる。
    また、原書である中国版にもあたってみたい。

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    2015年01月11日
  • [現代語抄訳]菜根譚

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    eテレで取り上げられて興味を持った。現代語訳なので、さらっと読みやすい。ちょっぴり人生に疲れたときに手に取ってパラパラめくりたい一冊。

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    2014年11月22日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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    ネタバレ

    菜根譚
    人間の一生は、後半の人生をどう生きるかで決まるのだ。

    天が幸福を授けてくれないなら、自分を磨いて幸福を得よう。
    天が肉体を苦しめるなら、精神を楽にして苦しみを減らそう。

    恩返しなど期待できない相手のためにこそ、恩を施すべきだ。

    大切なのは、耐える力を身に付け、辛抱強く生きていくことだ。

    太陽が地平線に沈んだ後でも、空は夕焼けで美しく輝く。晩年になっても、気力を充実させれば、さらなる飛躍を遂げることができる。

    早熟は晩成にはかなわない。

    常に死を意識し、病気になったときのことを考えながら暮らしていけば、色欲や物欲、名誉欲といったものに惑わされることなく、人としての正しい生き方

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    2013年09月21日
  • 菜根譚

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    菜根は堅くて筋が多い、これを噛みしめてこそ、ものの真の味わいがわかる。明代末期の浩自誠による名著。

    P110の「天、我に薄くするに福を以てせば、吾、吾が徳を厚くしてこれを迎えん」の下りにしびれた。

    読むのに時間かかり過ぎた。もっと早く読めるようになりたい。

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    2011年08月14日
  • 菜根譚

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    個人的には『論語』と並ぶか、それ以上の古典だと思う。

    一つ一つが独立した話なので『論語』より読み易いかと。

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    2011年08月04日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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    菜根譚を読んでみたいなーと思いつつ、書店でいくつかの菜根譚を見比べた結果、購入したのがコレ。なにはともあれ読みやすいです。他の菜根譚の本は大抵が原文と訳文がセットで同ページに掲載されていますが、正直原文読んだってさっぱり訳が分からないし眠くなるので、本書のように原文は後ろのページに付録的な感じで載ってるぐらいでちょうど良いかと。
    各ページに人生の訓が1つずつ掲載されています。女性の方が訳されているせいか、言い回しや表現がやさしく、なんとなく気軽な気持ちで読めます。内容的にはまぁ当然と言えば当然なことだけれども、今一度気付かされるというか、あえてそれを無視して行っている自分を反省させられるという

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    2011年07月03日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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    ネタバレ

    菜根譚前集4

    勢利紛華

    不近者為潔

    近之而不染者為尤潔。

    智械機巧

    不知者為高

    知之而不用者為尤高。

    権力、利益に関心がないひとは高潔だ。

    だが関心を持ちながら染まらない生き方ができるひとこそもっとも高潔だ。

    策略、駆け引きを知らないひとは賢明だ。

    だが権謀術数を知りながら使わないひとこそもっとも賢明だ。

    向上心と謙虚さを大事に生きたいと思うとき決して忘れてはならない言葉。大事にしたい。

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    2011年01月07日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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    欲望に振り回されるな、隠れて悪さをするな、才能をひけらかしてはいけない、死を思って日々を充実させよ・・・と、まるでおじいちゃんの説教みたいだが、ただそんな自分の違和感に着目すると、昔の東洋人が培ってきた道徳心というものに思いを致すことができる。

    自分を含めて、現代人は良くも悪くも功利的。金を稼ぎたい、会社では出世したい、金持ちや権力者が羨ましい・・・と、そんな資本主義のパワーの中で生きている。昔も同じような商人や官僚は沢山いたのだろうが、一方で儒教や道教や仏教を学んだ人々は「欲を抑えて倫理観を持てば、むしろ心自由に爽やかに生きられる」と、道徳を堂々と説いていた訳だ。我々には「道徳」というと煙

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    2010年06月13日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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    中国明代末期の洪自誠(こうじせい)による人生指南の書

    「人の小過を責めず、人の陰私を発かず、人の旧悪を念わず」

    日本語訳は、

    「人のささいな過失を咎めたりせず、人の隠し事もあばいたりもせず、人の過去の悪事をいつまでもおぼえたりしない」

    人を許す心とでもいいましょうか。

    納得の書!

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    2010年05月04日
  • 中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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    世の中において、意思ある人間として生きるための知恵が書き記されている。古人が残した財産ともいえる宝書である。

    生きるうえでのテクニックを教える本ではない。
    「長期的な視点から落ち着きを持てば、小事に振り回されることはない。そうだろう?」と問いかける。それに応えるのは自身の経験だけであり、歳を重ねるにつれ、格段に理解を深めてくれるだろう。

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    2009年11月21日