感情タグBEST3
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中国に住んでいた間に教えてもらった本。道徳のようなイメージだが、実際には自分を中心に考えたとき、幸福になるにはどうすればいいか、または幸福とは何かに気がつくためにはというテーマの、自己啓発本または心を落ち着かせる本のようなイメージ。最近流行りのマインドフルネスにも通じる考え方だ。あまり欲にばかり気がいくと疲れるよ、そうではなくてもっと穏やかに世の中を見てみなさいよ。幸せってのは、お金とか地位とかではなく、ただゆっくりと日々を過ごせることなんだと思うよという感じ。
「耳に痛い忠告や小言を常に聞き、心の中に思い通りにならない物事が常にあってこそ、自分を磨き、大きく成長できるのだ」
質素で、苦労を厭わず、ゆとりも持つ。心の持ちようをしっかりと噛みしめるように教えてくれる書である。
「人格は、人を受け入れる度量が大きくなるにつれて高まり、度量は、見識が深まるにつれて大きくなる。」人格を高めるには、度量を大きく、つまりは見識を深めなければならない。心穏やかに、広い心で。
忙しいと、必ず飛んでしまうこの本の主旨。如何なる状況にあったとしても、焦らずに、ゆっくりと幸せを願う。日々過ごせることに感謝して、穏やかに。
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名声も財も求めようとせず、穏やかに生きる。
何が目新しい発見だったかと思うに、心穏やかに生きるのが幸せという考え方でした。
主義主張を言う人はいつか、それを理由に批判され、道徳を言う人もまた、過ちを犯すときにそれを理由に中傷される。
正義や理にかなったことさえ、自分も大した人間ではないのだから、人に求めてはいけません。という考えは新しかったです。
この間本の中で、正義を声高く主張してはいけないと書いてあって、これはいかにと思っていたので、これを読んで、そういうことかと納得しました。
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菜根譚
人間の一生は、後半の人生をどう生きるかで決まるのだ。
天が幸福を授けてくれないなら、自分を磨いて幸福を得よう。
天が肉体を苦しめるなら、精神を楽にして苦しみを減らそう。
恩返しなど期待できない相手のためにこそ、恩を施すべきだ。
大切なのは、耐える力を身に付け、辛抱強く生きていくことだ。
太陽が地平線に沈んだ後でも、空は夕焼けで美しく輝く。晩年になっても、気力を充実させれば、さらなる飛躍を遂げることができる。
早熟は晩成にはかなわない。
常に死を意識し、病気になったときのことを考えながら暮らしていけば、色欲や物欲、名誉欲といったものに惑わされることなく、人としての正しい生き方をすることができる。
立派な人物とは
小さなことにも手を抜かない
人が見ていようがいまいが、悪いことはしない
失意のどん底でも決して投げやりにならない
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菜根譚を読んでみたいなーと思いつつ、書店でいくつかの菜根譚を見比べた結果、購入したのがコレ。なにはともあれ読みやすいです。他の菜根譚の本は大抵が原文と訳文がセットで同ページに掲載されていますが、正直原文読んだってさっぱり訳が分からないし眠くなるので、本書のように原文は後ろのページに付録的な感じで載ってるぐらいでちょうど良いかと。
各ページに人生の訓が1つずつ掲載されています。女性の方が訳されているせいか、言い回しや表現がやさしく、なんとなく気軽な気持ちで読めます。内容的にはまぁ当然と言えば当然なことだけれども、今一度気付かされるというか、あえてそれを無視して行っている自分を反省させられるというか、まさに自分を見つめ直す、本来そうあるべき姿を思い起こさせる、そんな本です。
現代に通じる項目だけを抜き出して掲載したとはいえ、昔も今も必要とされる考え方や生き方は変わらないんだなぁとこの本を読んで思います。ともすれば「相田みつお」にも通じるものがあるかな?
経営者や政治家、文化人の座右の書となっているらしいこの「菜根譚」。私もこの本を座右の書として位置づけたいと思います。
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菜根譚前集4
勢利紛華
不近者為潔
近之而不染者為尤潔。
智械機巧
不知者為高
知之而不用者為尤高。
権力、利益に関心がないひとは高潔だ。
だが関心を持ちながら染まらない生き方ができるひとこそもっとも高潔だ。
策略、駆け引きを知らないひとは賢明だ。
だが権謀術数を知りながら使わないひとこそもっとも賢明だ。
向上心と謙虚さを大事に生きたいと思うとき決して忘れてはならない言葉。大事にしたい。
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欲望に振り回されるな、隠れて悪さをするな、才能をひけらかしてはいけない、死を思って日々を充実させよ・・・と、まるでおじいちゃんの説教みたいだが、ただそんな自分の違和感に着目すると、昔の東洋人が培ってきた道徳心というものに思いを致すことができる。
自分を含めて、現代人は良くも悪くも功利的。金を稼ぎたい、会社では出世したい、金持ちや権力者が羨ましい・・・と、そんな資本主義のパワーの中で生きている。昔も同じような商人や官僚は沢山いたのだろうが、一方で儒教や道教や仏教を学んだ人々は「欲を抑えて倫理観を持てば、むしろ心自由に爽やかに生きられる」と、道徳を堂々と説いていた訳だ。我々には「道徳」というと煙ったい感じがするし、そんな世捨て人みたいな生き方で大丈夫か、とも思うが、長い人生は欲心だけでは満たされないのも事実だ。
人よく菜根を噛み得れば即ち百事なるべし。この本には噛んでも噛んでも味わい尽くせない人生訓が詰まっている。時に我が心の狭さを反省し、時に心がすっと楽になる。間違いなく、ずっと本棚に置いて読み返したい一冊。
18晩年に気力を奮いたたせる
78死を思って日々を充実させる
99家族の団らん
126リーダーの態度
162見えないところで働く悪事は密かに進む肝臓病のようなもの。
178草むらで実を結ぶ瓜のように努力する。
182今やっていることを減らす
197硬軟両面を合わ持つ
205人の欲望は土砂でも埋め尽くすことができない
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中国明代末期の洪自誠(こうじせい)による人生指南の書
「人の小過を責めず、人の陰私を発かず、人の旧悪を念わず」
日本語訳は、
「人のささいな過失を咎めたりせず、人の隠し事もあばいたりもせず、人の過去の悪事をいつまでもおぼえたりしない」
人を許す心とでもいいましょうか。
納得の書!
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世の中において、意思ある人間として生きるための知恵が書き記されている。古人が残した財産ともいえる宝書である。
生きるうえでのテクニックを教える本ではない。
「長期的な視点から落ち着きを持てば、小事に振り回されることはない。そうだろう?」と問いかける。それに応えるのは自身の経験だけであり、歳を重ねるにつれ、格段に理解を深めてくれるだろう。
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●まっとうに生きる
⇒まっとうに生きていると不遇な生活を送るはめになったりすることもあるだろう。一方で権力者にこびへつらったりするような生き方をしている者が優遇されたりすることもあるだろう。しかしそれは一時的なものであって、決して長続きしない。
●人徳を磨く
⇒人徳によって得られた財産や名誉は、ひとりでに枝葉が生い茂る野の花のように、大きくなり続ける。
●自分で運命を切り開く
⇒天が幸福を授けてくれないなら、自分を磨いて幸福を得よう。こうすれば、天といえども、どうすることもできないだろう。
●人目につかない場所で徳を積む
⇒恩返しなど期待できない相手のためにこそ、恩を施すべきだ。
●一生の短さを悟る
⇒人の一生は、一瞬に飛び散る火花のように短いものだ。
●穏やかな生活を楽しむ
⇒ただ、ごく普通の食事やありふれた生活の中にこそ、穏やかで楽しい人生の醍醐味が潜んでいるのだ。
●死を思って現在の日々を充実させる
⇒何の心配も後悔もなく安らかな気持ちで死を迎えられるよう、充実した日々を送るよう心がけなければならない。
●主体的に生きる
⇒自分の考え方や信念をしっかりと持ち、自分が主体となってさまざまな物事を推し進めていく人は、成功してもおごらず、失敗してもくよくよしない。
●世間とのかかわりを減らす
⇒減らすことを考えずに増やすことばかり考えている人は、自分の人生を世間のしがらみでがんじがらめにしているようなものだ。
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人生、楽に余裕を持って生きようよ。
という内容。
バルタザール・グラシアンとは違って力が
入ってなくて、ほっと読めるかも。
同時代の東洋人と西洋人。
考え方の違いを比較するのも面白い。
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会社の偉い人がおすすめの書籍として誰かしら必ず挙げるので、気になって読んでみた。仕事の中で心がやさぐれた時とかに、心を落ち着かせる良い材料になるのかもしれないなと感じた。菜根譚というタイトルのごとく、何度も読み返し、自分の頭で咀嚼して、心に刻み込めば道標みたいになるのかもしれない。
一方で、「菜根譚」と言っとけばいいかと思っていない?と問うてもみたい。。。
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論語、老子の思想の妥協点を、著者の現実的な感性に従って選択し、分かりやすい言葉で提示されているように感じた。
言うまでもなく名著。
しかし、講談社で出版された本では、原文も注釈も付いている為、個人的にはこちらを推す。
時間のない人、さっと読める本を求めている人はこちらの方がいいかと思う。
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現代でも読み継がれるだけあり内容としては過不足ない。
人としての生き方を説き、単なる善人でもはたまた悪人でもなく中庸であることを目指すべきなのかと受け止めた。
ただ、エッセンシャル版よりも詳しいが特にこの本ではなくても良いかと思った。
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400年ほど前、明の洪自誠が「儒教・仏教・道教」を学んで書いた、心の持ち方に関するアドバイス。世の中はプラスマイナスゼロなので、頑張りすぎないこと、名声を追い求めないことなど、現代社会で疲れた心を癒してくれるメッセージ。でも人間って頑張っちゃうんだよね〜。無理のない範囲で頑張りましょう。
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道徳本みたいなものはあまり好きではないが、さすが各界の著名人が愛読していた1冊。とてもバランスが取れていて、恐らくどんな境遇、心境の時にも何らか支えになってくれ、自分を前向きに、成長に導いてけれるだろう言葉が見つかる気がする。
今回はフラッと行った本屋でのジャケ買いだったが違う訳も読んでみたい。
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川上哲治、吉田茂、松下幸之助など歴代のリーダーが愛読していた書は、それでも諦めるなと常に励ましてくれる温かさがあると感じています。
特に好きな言葉が下記です。
「徳とくは才の主、才は徳の奴なり。」
才ありて徳なきは、家に主なくして、奴、事を用うるが如し。幾かん何ぞ魍魎にして猖狂せざらん。
また、この書には出てきませんが、
後集76が私にとって最も大切にしたい言葉です。
「伏久者飛必高、開先者謝独早。」
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私は薄っぺらい人間ですので、つい最近の小手先のテクニック系のビジネス書に手を出してしまいがちですので、読書術の類の本でも薦められていたので、未知のジャンルでしたが読んでみました。
普通の本ですと300ページを超えると思わせるような分厚さに驚きましたが、紙がやや厚めであることと、とにかく余白が広いですので比較的短時間で読み終えることが出来ました。
時代を超えて、普遍的に通用するものが多数あるものだと感じることの出来た一冊でした。
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今から約400年前に、中国の洪自誠によってかかれた処世訓がまとめられている本。まえがきに書かれていますが、中国古典の代表的な儒教のテキストである『論語』と『老子』の思想の中間的な考え方といえるのが、本書である『菜根譚』とのことです。普遍的な考え方を綴った文章の中に、バランス感覚をもって生きるヒントが詰まっていて参考になりました。(2011.9.28)
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アランとかよりは読みやすくもあり、難しくもあり。言葉は簡単なのに本質を見抜くのが難しいとでもいいましょうか。だからこそ何回読んでも面白いのかもしれません。
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どのようなときにも、いつもこうすれば幸せになれるという同じ方法は無い。
菜根譚は紆余曲折の末に幸せがあるとも言う。
どのような時にも、その時々に役に立ったり、助けになる言葉があるのが菜根譚。
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中国の古典から学ぶ人生訓。
菜根譚=「人よく菜根を咬みえば、すなわち百事なすべし」
堅い菜根をかみしめるように、
苦しい境遇に耐えることができれば、
人は多くのことを成し遂げることができる。
感じた印象としては、
欲深くなりすぎず、無理をしすぎない。
謙虚であり道徳心を忘れない。
人らしく生きることが幸せである。
という感じでした。
何度読み返しても、その時々で、
得られ物があると思える1冊。
我が家の本棚にはずっと置いておこうと思います。
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バルタザール・グラシアンのほうと比べると、
だいぶ癒し系。
そんな無理すんな、余裕を持てよ。
そんな雰囲気の処世術。
だけど、道徳心は持て!みたいなところは
バルタザール・グラシアンと一緒。
洪自誠とバルタザール・グラシアンはほぼ同時代
の人物。
当時の西洋人と東洋人のそれぞれの考え方の違いを
楽しむのも良いかも。
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今回もaudio bookの聴読。
「菜根譚」の著者は洪応明。字の自誠をとって洪自誠と呼ばれる。明代末期、万暦年間(1573-1620)の人であったと考えられている。
「菜根」とは、宋の汪信民の次の言葉にちなむようだ。
「人、常に菜根を咬み得ば、則ち百事を做すべし」
(人は常に菜根をよく咬んでいれば、あらゆる事はなしとげられる)
全体は、前集222条、後集135条、合計357条から構成されており、前集は俗世の人々とのかかわりを中心に語られ、後集は俗世を超えた深淵な境地が説かれている。その内容は、儒教、仏教、道教を背景としているところが最大の特徴である。
役人であった洪自誠が、引退後にその人生を通じて得られた処世術を集大成したものがこの「菜根譚」だろう。
本書は、この357条の中から220条が抽出されているという。「菜根譚」原文では、タイトルなどないそうだが、本書では8つの章立てに再構成されている。本書の編集者の意図で、各条が分類されている。
以下、その220条の中から、自分自身が気に留めたいくつかをさらに抽出し、メモ代わりに記しておきたい。
1.生き方について
・自分で運命を切り拓く
・晩年こそ気力を充実させる
・主体的に生きる(他人任せ、環境依存はダメ)
・苦労もし、ゆとりも持つ
2.心の持ち方について
・包容力を持つ
・物事にとらわれない
3.自分を律することについて
・成功をしても気を抜かない、失敗をしても諦めない
・我をはらない
・自分の心に勝つ(誘惑に負けない)
・自分の心を観察する
・すべてを自分の責任と考える
・他人からの評価に一喜一憂しない
・使命を自覚して正しく行動する
4.人とのかかわりについて
・一歩譲ることで一歩進む
・友人の過ちを見過ごさず適切な忠告をする
・家族の間で恩を着せない
・人を信じる
・リーダーは、①発言は公明正大に、態度は公平公正を貫く、②常に心を穏やかに保ち笑顔で部下と接する、②権力や利益にばかり執着している輩に近づかない、④極端なことをしてつまらぬ恨みをかわない
5.物の見方について
・自分の心を見つめる
・利己的にならず大局的に判断する
・世間の評判を鵜呑みにせず自分の目で確かめる
・立場を変えて物事を見る
・視点を変えて物事を見る
6.日々の行動について
・初心に帰る、行く末を見極める
・正しい行いから逃げない
・高い目標を持つ、目標に集中する
・本来の目的を見失わない
・社会のために尽くす
・常に学び続ける、成果が見えなくても続ける
・本質に迫るまで深く学ぶ
7.人間について
・逆境にあって自分を磨く
・若者をしっかりと教育する
8.幸福について
・苦労の中に喜びを見出す
・心の持ち方を変えて幸福になる
・自然の美しさに目を向ける
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本書は詳細な解説等はなく。菜根譚に記載されている一文をカテゴリごとに整理し紹介する形式。その一節が記された背景や解説など深く知りたい人向きではないが、解説を加える事で、ある意味解説者のバイアスがかかるのを避け、自らが一説から教訓を拾う。気づきを得るのに向いている。
繰り返し聞く事でその時自分に合った言葉に出会うような使い方が良いかも。また、他の菜根譚にまつわる書籍とあわせ読むとより良い気づきがあるのでは?
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いいフレーズがいくつかあった。
ようはフツーがいちばん幸せ、ほどほどで満足することをすすめている。
なんどか繰り返して読むうちに浸透してくるのだろう。定期的に読み返したい。あらたな発見がありそうな本でした。
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■概要
4百年程前に中国で書かれた書籍を抜粋し、やさしい日本語で訳されたものです。
儒教や道教、仏教といった思想をバックボーンとして、人生を生きるうえでの原理原則が書かれています。
同意できない項目もありますが、大部分は心に染み入る
言葉が綴られています。
昔から多くの著名人が愛読書としていたことも頷ける一冊です。
頻出単語は、
・穏やか
・ゆったり
・バランス
・自然
■仕事に役立つ点
やさしい気持ちになれます。
なんとなく、仕事にやる気が出てきます。
というより、仕事の悩みが小さなものに思えてきます。
<あし>
装丁の素敵な本ですね。
せかせか読んだせいか、これぞという言葉が残らなかったのですが、
結構ゆるいというか、ああ言ってみたりこう言ってみたり(中庸が良いといったり、突き詰めるべきだといったり)
読む人が欲しい言葉を見つけられる本なんだろうと思いました。
手元に置いて、ちょっとしたときに開きたいような本です。
あしさんありがとうございました。
(さわ)