中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

1,870円 (税込)

9pt

五島慶太、田中角栄、川上哲治、吉川英治…
江戸時代から偉人たちに愛読されてきた、中国至宝の処世訓

『菜根譚』はおよそ四百年ほど前に、中国・明代の学者、洪自誠によって書かれた処世訓です。
日本には江戸時代末期に伝わり、これまで非常に多くの人から愛読されてきました。
中国よりも日本でよく読まれていると言われるほどです。

特に経営者や政治家、文化人に座右の書としている人たちが多く、
東急グループの創業者・五島慶太、元首相・田中角栄、小説家・吉川英治、元巨人軍監督・川上哲治など、そうそうたる顔ぶれが愛読者だったと知られています。

『菜根譚』は、人生にとって重要な原則を的確にあらわしていると高く評価されていますが、それには、十分な理由があります。
著者の洪自誠は、儒教・仏教・道教という、 中国はじめ東洋全体に影響を与えた三大思想について学び、
それぞれの足りない部分を他から補うようにして、この本を書いたのでした。

儒教は自らを厳しく律して学ぶことを説き、 道教は反対に自由にのんびりと生きることを勧めます。
この二つが現実的な知恵であるのに対し、 仏教は宇宙の真理を語り悟りの境地を教えます。
『菜根譚』にはそれらすべての要素が含まれていますので、読者のあらゆる悩みや問いに答えを与えることができるわけです。

あるページでは苦しみに耐えて努力すべきであると言い、あるページでは心にゆとりを持ち楽に生きることを勧め、
あるページでは現実は幻でありすべてを超越して生きるのがよいと語るこの本は、さまざまな状況や心理の間を揺れ動く私たち人間に対して、
常に何らかの答えを示してくれる非常に融通が利く書であるとともに、極端に走らずバランスをとって生きることの大切さを教えてもくれているのです。

『菜根譚』という書名は、明代よりさらにさかのぼる宋代の学者の言葉
「人よく菜根を咬みえば、すなわち百事なすべし」
(堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる)という言葉に由来します。
かみしめて味わうべき人生訓の書という意味が込められています。ぜひ、あなたにとっても、折にふれて開き「かみしめて味わう」本になってほしいと願っています。
(「はじめに」より)

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中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年11月20日

     中国に住んでいた間に教えてもらった本。道徳のようなイメージだが、実際には自分を中心に考えたとき、幸福になるにはどうすればいいか、または幸福とは何かに気がつくためにはというテーマの、自己啓発本または心を落ち着かせる本のようなイメージ。最近流行りのマインドフルネスにも通じる考え方だ。あまり欲にばかり気...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年09月23日

    名声も財も求めようとせず、穏やかに生きる。

    何が目新しい発見だったかと思うに、心穏やかに生きるのが幸せという考え方でした。

    主義主張を言う人はいつか、それを理由に批判され、道徳を言う人もまた、過ちを犯すときにそれを理由に中傷される。
    正義や理にかなったことさえ、自分も大した人間ではないのだから、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月03日

    菜根譚を読んでみたいなーと思いつつ、書店でいくつかの菜根譚を見比べた結果、購入したのがコレ。なにはともあれ読みやすいです。他の菜根譚の本は大抵が原文と訳文がセットで同ページに掲載されていますが、正直原文読んだってさっぱり訳が分からないし眠くなるので、本書のように原文は後ろのページに付録的な感じで載っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年06月13日

    欲望に振り回されるな、隠れて悪さをするな、才能をひけらかしてはいけない、死を思って日々を充実させよ・・・と、まるでおじいちゃんの説教みたいだが、ただそんな自分の違和感に着目すると、昔の東洋人が培ってきた道徳心というものに思いを致すことができる。

    自分を含めて、現代人は良くも悪くも功利的。金を稼ぎた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年05月04日

    中国明代末期の洪自誠(こうじせい)による人生指南の書

    「人の小過を責めず、人の陰私を発かず、人の旧悪を念わず」

    日本語訳は、

    「人のささいな過失を咎めたりせず、人の隠し事もあばいたりもせず、人の過去の悪事をいつまでもおぼえたりしない」

    人を許す心とでもいいましょうか。

    納得の書!

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    Posted by ブクログ 2009年11月21日

    世の中において、意思ある人間として生きるための知恵が書き記されている。古人が残した財産ともいえる宝書である。

    生きるうえでのテクニックを教える本ではない。
    「長期的な視点から落ち着きを持てば、小事に振り回されることはない。そうだろう?」と問いかける。それに応えるのは自身の経験だけであり、歳を重ねる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ●まっとうに生きる
    ⇒まっとうに生きていると不遇な生活を送るはめになったりすることもあるだろう。一方で権力者にこびへつらったりするような生き方をしている者が優遇されたりすることもあるだろう。しかしそれは一時的なものであって、決して長続きしない。
    ●人徳を磨く
    ⇒人徳によって得られた財産や名誉は、ひと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    人生、楽に余裕を持って生きようよ。
    という内容。

    バルタザール・グラシアンとは違って力が
    入ってなくて、ほっと読めるかも。

    同時代の東洋人と西洋人。
    考え方の違いを比較するのも面白い。

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    Posted by ブクログ 2021年11月03日

    会社の偉い人がおすすめの書籍として誰かしら必ず挙げるので、気になって読んでみた。仕事の中で心がやさぐれた時とかに、心を落ち着かせる良い材料になるのかもしれないなと感じた。菜根譚というタイトルのごとく、何度も読み返し、自分の頭で咀嚼して、心に刻み込めば道標みたいになるのかもしれない。
    一方で、「菜根譚...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月01日

    論語、老子の思想の妥協点を、著者の現実的な感性に従って選択し、分かりやすい言葉で提示されているように感じた。
    言うまでもなく名著。
    しかし、講談社で出版された本では、原文も注釈も付いている為、個人的にはこちらを推す。
    時間のない人、さっと読める本を求めている人はこちらの方がいいかと思う。

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