松井優征のレビュー一覧
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渚くんの成長が進むお話です。ほんと一般の何もないような主人公だったけど突如才能開花してとても面白い5巻だと思います。渚くんは観察の才能があるんですね。
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学校が舞台なのを忘れさせない
学生が主人公のマンガで、全く勉強しているシーンがないものもあるなかで、このマンガが勉強をも1つのテーマとして扱っていることに感動しました。
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Posted by ブクログ
鎌倉幕府滅亡~南北朝時代の歴史+ファンタジー物語!
信濃動乱後、諏訪頼重の孫・頼継との鬼ごっこを経て、
叔父・北条泰家との再会と。そして逃若党一行は京へ。
そこで時行たちが出会ったのは・・・婆娑羅!
第44話~第52話収録。
・解説上手の若君・・・本郷和人による解説。今回も面白い!
兵法、鷹狩り、化粧、当時の武士は文字が書けたか?など。
・SPECIAL THANKS・・・制作に関わる人々の近況もあり。
1335年、信濃動乱での任務が終わって諏訪に戻った時行に、
諏訪頼重の孫・頼継が鬼ごっこ勝負を挑む。時行、盟友を得た?
そんなある日、玄蕃は天狗面の男と対峙し、忍集団の暗躍を知る。
彼らの追及を躱すため、再会した叔父・北条泰家と共に、
逃若党一行は京へ上る。煌びやかで、暗雲渦巻く都へ。
そして雫は、婆娑羅な魅摩と双六対決をすることに。
かの大戦目前にして、京へ行くのですか~?な、6巻。
なんつーか、顔芸のスゴイ方々の登場!
諏訪頼重の孫・頼継は7歳・・・お子ちゃまだからね~。
髪と神の話が興味深かったです。
叔父・北条泰家は父・高時の弟でこの時代屈指の寝業師(笑)
本音駄々洩れなところは、源行家よりは良いかもしれない。
さてさて、様々なキーパーソンが登場してきました。
新田義貞、西園寺公宗、顔は不明な北畠顕家と佐々木道誉。
楠木正成だって登場するかも~って期待大です。
尊氏は相変わらずの得体のしれない化け物ぶり。
婆娑羅な魅摩も気になるところ・・・その父上って、敵だし~。
ビワババアが描かれた夢窓疎石による『夢中問答集』は
現代語訳もあるので、ちょこっと目を通してみようかな。 -
Posted by ブクログ
鎌倉幕府滅亡した後、後醍醐天皇によって信濃国を支配する国司と守護が新たに任命。北条派から天皇派に変わったことで、溜まった不満の末に起きた戦争を止めにゆく時行一行。面子のために死ぬことを選ぶ保科党の武士たち。蜂起するときの戦力を温存するためにも、彼らの説得は必須事項です。
大半の人間は人が潔く死んだかどうかに興味がない。
興味がない、か。潔く死ぬことができないからではないかな。むしろ潔くでも、見苦しいでも、死ぬという行為を大半の人間は選ぶことができないから、こうであって欲しい、こうでありたいという願望がより多く乗った死に様が後世に伝わるのではないだろうかなぁ。そもそも望んだ死に方を選ぶことのできる立場というのは上流階級な訳で、多くの人間は降り掛かってきた災厄に対抗できずに死んでゆくのが多かったのではないでしょうか。だからこそ、多くの情念が宿った事例が後世に伝わっていったのだと。その例に自分達もあやかりたい、という希望が、眼前の死という絶望から逃避させて時行曰く身勝手な死ということになるのでしょう。
「逃げ上手」な時行からすると、理解のできない思想。ただ、いつかどこかで逃げずに立ち止まらないといけない瞬間は訪れるはずで、その時にどんな判断を下すのかが興味のあるところです。なんでもかんでも逃げ出す人間であるならば、この物語は成立しないのですがね。
川中島を舞台に戦場は繰り広げられます。国司の清原信濃守を霧中から単騎襲撃した場面は、後世の第四次川中島合戦オマージュということで。信玄と謙信のあれです。この名場面は、どうしてもSD戦国伝が思い出されて仕方がない。子供の時にこびりついた衝撃は強いものです。
巻末に解説上手の若君という企画で、時代背景を解説しているページがあります。4巻の武士の名前の変化についての解説がわかりやすくて嬉しい。
こういうちょっとしたことも、歴史好きの少年少女が増えるきっかけだったりするんだよなぁ。近くにそれに応える大人があればさらにいい。 -
Posted by ブクログ
諏訪領中山荘に向かった時行一行が出会ったのは、吹雪と名乗る少年と、悪党を率いる瘴奸。
ここで初めての戦場描写かな。これから多くの戦場を描くことになるだろうけども、どれだけ個人武勇の熱狂と、戦術・戦略の冷静さを同時進行させることができるのか。この両方でテンション昂ると、歴史モノがとても面白くなってゆくのです。
時行が個人武勇を身につける戦となった瘴奸との一騎撃ち。彼の資質を活かすお膳立てあっての戦い。その策略を立てたのは、新たに仲間となった吹雪少年。戦術・戦略面での役割が期待されます。時行の郎党が皆同年代なのは、歴史を踏まえてのことか。いつまでも、頼重たち大人がいてくれるわけでもないですし。案外、時行長生きするし。
時行が習得した「鬼心仏刀」。じわじわとなぶり殺しにするような戦い方で、主人公の技としてはえぐい。敵の使う戦法だと思います。興奮している様が余計にその印象を強くします。瞳のキラキラがなければ、完全アウト。純粋ゆえに善悪の区別がない、という感じ。怖い人だ。
頼重や雫の神通力を通じて、この時代の社会通念の変化を緩やかに伝えたと思いきや、その全てをぶち壊してゆく存在が尊氏ということを見せつける展開。
足利兄弟もね。直義もいずれ、兄の価値観と相容れなくなるときがくるのですよ。
いやいや、楽しみ楽しみ。 -
Posted by ブクログ
諏訪頼重の下で潜伏生活を送る時行。ただ、新政府は北条に与した勢力を許すはずもなく、守護の小笠原貞宗を通じて圧力をかけてきます。
天皇の「綸旨」というものの重さがいまいち理解できてなかったけど、「院宣」と同じということに気づいてから納得がすごい。「平家物語」や「義経記」の方が馴染みが強いからか。源氏と平氏という見方とすると、足利と北条もそれに分けられるのだけども、「太平記」は足利と天皇家、さらに北朝と南朝になってゆくので、ちょっと穿った見方になるかもしれない。そもそも鎌倉北条氏を平氏としてあんまり見ないよなぁ。海音寺潮五郎で読んだ気がする。織田信長が織田家は平氏であるとした理由として、武家は平氏と源氏で政権を交互に奪ってきているから、源氏の足利の次は平氏という理由だ、という話があるという。面白い。歴史学者の方々はなんと言っているかはわかりませんが、「説」として好きです。
犬追物のルールを細かく説明した少年漫画って初めてじゃなかろうか。小笠原貞宗の武術の腕前と、時行の才能を見せるためのイベント。諏訪に潜伏中の、最大の敵になるであろう小笠原貞宗。ZZでいうマシュマーみたいな存在か。いや、強化はされないだろうけども。
大塔宮護良親王登場。いかにも主人公!みたいなイケメンなのですが、彼の浮く末は無惨な結末が待っているわけで。それを踏まえると、尊氏の異様さを際立たせるためのデザインなんだろうな、と思います。残酷なことする。
犬追物に保険コメントする頼重。コメディにしていますが、いちいち言わなくてもいいことではないかな、と思います。戦々恐々としている頼重ですが、実はシニカルさも込めてのことなのかな、と感じてもいます。どこまで丁寧に説明しないといけないのかな。欄外、巻末に一言添えるだけでいいのではないかと思うのだけども。
難しいですな。 -
Posted by ブクログ
「脳噛ネウロ」「暗殺教室」の松井優征。毒あるエンタメ連載作品で、ジャンプ史上に名を馳せてきた漫画家さんです。次なる作品ジャンルに選んだのは、歴史物。
主人公に添えたのは、北条時行。
いやいや、なんてニッチな人物を持ってくるのか。作者コメントで、史料の少ない時代・人物なので想像の幅を広げやすいといっていましたが、そんなところを描くのか、というのが正直なところです。教科書に出てくるけども、中高のテストには出ないだろうなという人物です。この漫画の売れ行きによっては認知度上がってしまって、世代によっては足利尊氏よりも有名、なんてことになるのかもしれない。
そんな未来も諏訪頼重は見ているのかも、なんてな。
モゾモゾ言っているうちには、学生たちの文句も入っているのでしょう。
なんと言っても「新古今和歌集」と並んで、意味わからないネーミングの有名な「中先代の乱」の首魁なので。
新しいの?古いの?今なの?の「新古今和歌集」。真ん中?どの先?の「中先代の乱」。どういうこと?の二大巨頭だと思います。
意味教えてくれればね、わかるんですけどね。「新古今和歌集」は、アプデした「古今和歌集」。「中先代の乱」は、鎌倉北条氏に対して、戦国の北条氏を後北条氏と呼ぶので云々とね。「中先代の乱」の方がわかりづらいか。後北条氏に対しての、先北条氏という言い方が浸透していればいいのだけど、あんまり浸透していないと思うんだよな。実は浸透しています、という話でしたら浅学で申し訳ない。
物語は鎌倉幕府滅亡から始まります。
後醍醐天皇の新政府の追跡を逃れながら、諏訪頼重の下での雌伏の日々。
「太平記」を裏側から描くという意味でも、注目している「逃げ上手の若君」。相変わらずラスボスである尊氏の異様さが気持ち悪くて好きです。笑顔が張り付いていて気持ち悪いのです。松井優征の本質は、物語や人物の毒や影の部分にあると思っているので、時折のぞかせる暗さにも期待しています。
そこを、コメディでまぶせて召し上がれと差し出すのがうまいのです。 -
Posted by ブクログ
鎌倉幕府滅亡~南北朝時代の歴史+ファンタジー物語!
時行と貞宗との言葉の戦の行方は?そして月日を経て
1335年、信濃動乱・・・時行に伝令の役目が託される。
一方、足利氏にも動きが。尊氏の「鬼」が怖いっ!
第35話~第43話収録。
・解説上手の若君・・・本郷和人による解説。今回も面白い!
武士の有り様、戦う女性、建武の新政など。
・深掘り!諏訪探訪帖・・・諏訪大社の起源、神様、肉食など。
・SPECIAL THANKS・・・制作に関わる人々の近況もあり。
貞宗との言葉の戦では、言い逃れの本領を発揮する時行。
信濃動乱での伝令でも、逃げまくって大活躍!
どんな場であれ、そこは学びの場。
対面での言葉の戦、伝令では人を戦場を、そして軍略を知る。
いるのは暑苦しい・・・熱く戦いに血を滾らせる漢(おとこ)たち。
味方も敵も格好良くって惚れ惚れしちゃいます。(国司を除く)
また、亜也子(田楽と告白が可愛い)や弧次郎の素性判明。
彼らや頼重の想い、雫の提言等、頼れる者たちの心や姿も
浮き彫りになってきました。頑張れ時行、大戦まであと少し!
一方で、「建武の新政」を巡る動きですが、
尊氏だけでなく後醍醐天皇もなんつう能力の持ち主!
歴史+ファンタジーに、ホラー、戦略シミュレーション、
そしてギャクも有りで、混沌としながらも今後が気になります。