吉岡友治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文章作成の上達は個人の鍛錬の積み重ねであるということはどんな時代になっても変わらない事実であろう。一朝一夕に文章上手になれるはずがない。しかし、文章を作成するスキルはかつてに比べてはるかに求められている。ICTの発達によって誰もが情報の発信者になる資格を持ち、常に情報交換の場面に立たされる。かつては書く機会がなかったレポートが、社会人になっても要求される。
機器の性能が上がっても書き手の技能がなければ文章は生まれない。そして、文章作成のスキルを学ぶためにはどうしたらいいのかよくわからない。何かを覚えればすぐに文が書けるはずもなく、指南書のようなものを読んでも一向に上手くはならないのである。
本書は文章を「型」という概念で掴むことによって、複雑な文章作成のメカニズムを分かりやすくする努力をしている。文章を大きく、主張型、ストーリー型、直感型に分ける。これは一般的には評論、小説、随筆と称されるものである。それぞれの型には基本的な展開があり、そのパターンを意識することにより文章作成し、逆に読解することができるという。
文章に型を見出そうとする試みは大変おもしろいし、分かりやすい。ただ、この型が文章作成のすべてをカバーしているかと言えばそうでもない。実際には型にあてはまらない文章はいくらでもある。極言すれば筆者の把握できる形式を文字化しただけともいえる。
それでも本書で示した型の把握方法は情報の発信者になる人にとっては有益であると思う。何よりも何から手をつければよいのかが明確になるし、本書でカバーできない分野に関しても発展できる可能性があるからである。中等教育の場においても情報の発信者としてのスキルに対する注目が高まっているのでこの方法は有効なのではないかと感じた。ただ、著者自身があとがきで述べているように、この型はその目的によって調整をしていくことが求められることは間違いない。 -
Posted by ブクログ
世の中に色々ある「○○主義」についてすごく簡単に一般論と著者の独断と偏見を織り交ぜて説明した一冊
面白かった。基本的なコンセプトが、すごく簡単にエッセンスを説明するから、興味があるのを見つけたら各々詳細は自分で勉強してね!というものなので、とにかくわかりやすい。というかシンプル。辞書に毛が生えた程度とも言える。
そこに著者の独断と偏見に満ちたコメントが続く。コメントは、なるほどと思わせるものもあれば、「アンタ、インスピレーションビンビンのダンサーにフラれたのかい?」と思わずにはいられない偏りに満ちたものまで様々。
でもこういう「勉強ってそんな堅苦しいもんじゃないよ」ってスタンスの本は好き。何かを学っていい意味でこの位適当(?)でいいよなぁと思ったりした -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
権威・新聞・数学…もっともらしさの裏側をのぞくとあれっ??
どこかヘンだぞ?
ツボさえわかれば、誰でもできる。
世にはびこる「不毛な議論」はこう叩け。
[ 目次 ]
第1部 紋切り型に抗して考える(対立に耐える力-癒すのは誰か? 循環する言葉たち-民主主義と全体主義 統計データを正確に読み解く-ムカツク理由はどこにある? 仮説とバイアス-子供は危ないか?)
第2部 よくあるロジックの仕組みをみる(相対主義はほんとうにやさしいか-「人それぞれ」の不幸 美を語る方法とは-ヴィジュアルを解釈する 神秘と欲望の構造?対比の向こうに何がある? ややこしい議論を裸にする-要約の方法)
第3部 ささいな議論から根本の問題へ(対立する意見を評価する-なぜ人を殺してはいけないのか? 対立を越えて考える-弁証法を活用する 作業の実態にひそむ限界-歴史記述とは何か? 言語能力とは何か-あとがきにかえて)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
「なんとか主義、フェミニズム、…」あなたは正確に答えられますか?
みたいな帯の文句に、前々からフェミニズムの意味がわからなかったオレは惹かれて読んでみたけど、フェミニズムなんてほとんど比喩的に引用されてるだけじゃん。
つーわけで、ホントに勉強したいんなら別の本を買うか、wikipediaの方がよっぽど情報多い。
でもあらためて俯瞰してみると、世の中こんなにも主義に溢れているのかと驚く。そしてそれぞれに経緯や主張があって、面白く、複雑な人間社会の縮図になっている。そこから見えてくるものも興味深い。
ポジティブシンキングがブートストラップ的性格を帯びていることや、そこからスピリチュアリズムへと流れる過程や、古典主義は蘇らないなど、なかなかに鋭い指摘だと思った。
(2007/12/07)