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Posted by ブクログ
ヴィジュアルを読みとくとは何をすることなのか。
その考えを書いた本。
how
1.描かれている要素を丁寧にひろう。
2.要素や関係性を把握する。
3.解釈する
ということを説明している。
2と3の間には解釈をするための違和感のようなものを捕まえる必要がある。この違和感を捕まえるために必要なことが、知識であったり経験であったりする。
ヴィジュアルを読みとくためのお作法というものがあって、それを無視してしまった単なる感想なんかはチープで恥ずかしいものでしかないということ。
でも、単純に作家が生きていた時代や、作家の人生からのみ推測した解釈は、単なる知識のお披露目でしかない。知識は、作品を内在的に、作品の構成要素や関係性から、解釈するために使われなくてはならない。
結局のところ、ヴィジュアルを読みとくとは、作品を内在的に知識に基づいて解釈すること、といえよう。
Posted by ブクログ
「(自分の感覚は)言語情報という異質なメディアに変換しなければ、相手には伝わらない(p39)」。このメディア変換の方法論が、小学生の自由画やMBA入試問題、エドゥアール・マネやモンドリアンの絵画を題材に紹介されている。
どの章も面白いが、第3章で著者自身のエピソードとして紹介されている、シカゴ大学大学院でのシカゴ美術館での講義が興味深かった。著者は美術作品に対する自らの印象をプレゼンする際、「英語という母語でない言語に翻訳することで、身体的・無意識的な了解を、意識的な理解として定着させる」ことができたという。発信者ではなく受け手としてではあるが、これと同じような経験は僕にもあって、同じ英語で書かれた本であっても、英語が母語の著者が書いたものより、母語が英語ではない著者の本を英語に翻訳したものの方がイメージがよく伝わって来る気がするのだ。やはりそこでは、翻訳者の抱いた印象をなんとか言語化しようという労苦が、より伝達媒体として優れたものを生み出すという、本書の著者が経験したのと同じメカニズムが働いているのだろう。
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