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文章はざっくりと三つの型に分けることができ、それぞれに「こうすればうまく書ける」というパターンがある。論理的な「主張型」の文章では、「問題→解決→根拠」の構成が読者にとって親切であり、接続詞「そして」は使わないほうがいい。物語や経過報告は「ストーリー型」に属し、小説では情景や行動の描写によって人物の心情を示すといった手法が用いられる。三つ目はエッセイなどの「直観型」。エッセイとは個人的体験から感想、そして直観的でかつ普遍的な思考、ものごとの本質を語るものである。直観は意外に間違えないから、論理的でなくとも人々を納得させることができるのだ。自己流にこだわった文章は未熟なものになるおそれがある。型というルールを学び、その上で自らの個性を発揮しよう! 文章指導のプロだから書ける実践的文章読本。
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Posted by ブクログ
・思考の順序通りなら、問題→根拠→解決となるが、読者にとって親切なのは、問題→解決→根拠という順番である。
・添加の意味を出したいときは「また」よりも「さらに」などの接続詞を使う
・対比を表す接続詞は「それに対して」が有効
・結論は、解決を繰り返す。新しい内容を書いてはならない
・言葉で現実を表すことは、目の大きな網で魚を捕まえようとするようなもので、取りこぼしも多い。大雑把なモノしかすくい取れないと考える
・推移、変化を表すには「初めは…であったが、次第に…になって、このまま…になるかと思われたが、一転して…という結果に落ち着いた」と丁寧に
Posted by ブクログ
文章作成の上達は個人の鍛錬の積み重ねであるということはどんな時代になっても変わらない事実であろう。一朝一夕に文章上手になれるはずがない。しかし、文章を作成するスキルはかつてに比べてはるかに求められている。ICTの発達によって誰もが情報の発信者になる資格を持ち、常に情報交換の場面に立たされる。かつては書く機会がなかったレポートが、社会人になっても要求される。
機器の性能が上がっても書き手の技能がなければ文章は生まれない。そして、文章作成のスキルを学ぶためにはどうしたらいいのかよくわからない。何かを覚えればすぐに文が書けるはずもなく、指南書のようなものを読んでも一向に上手くはならないのである。
本書は文章を「型」という概念で掴むことによって、複雑な文章作成のメカニズムを分かりやすくする努力をしている。文章を大きく、主張型、ストーリー型、直感型に分ける。これは一般的には評論、小説、随筆と称されるものである。それぞれの型には基本的な展開があり、そのパターンを意識することにより文章作成し、逆に読解することができるという。
文章に型を見出そうとする試みは大変おもしろいし、分かりやすい。ただ、この型が文章作成のすべてをカバーしているかと言えばそうでもない。実際には型にあてはまらない文章はいくらでもある。極言すれば筆者の把握できる形式を文字化しただけともいえる。
それでも本書で示した型の把握方法は情報の発信者になる人にとっては有益であると思う。何よりも何から手をつければよいのかが明確になるし、本書でカバーできない分野に関しても発展できる可能性があるからである。中等教育の場においても情報の発信者としてのスキルに対する注目が高まっているのでこの方法は有効なのではないかと感じた。ただ、著者自身があとがきで述べているように、この型はその目的によって調整をしていくことが求められることは間違いない。
Posted by ブクログ
文体を論理的主張型、物語などストーリー型、エッセイなどの直観型の3つの類型に分け詳説。実用に活かせるのが論理的主張型。名詞前の修飾語のカット、「そして」の追放、述語のシンプル化、口語表現との手切れ、分かっていることの排除などが、ポイントごとに整理されている。いずれにも具体的文例が示されている。出題形式のものも結構あり、考えながら能動的な学びができるのも嬉しい。本書は書くテクニックを教えるとともに読むテクニックも教えてくれる。問題→解決→根拠の構成は裏を返せば、時間がないときは、問題→解決だけを読んでもそれなりに理解はできるということである。ハハ。
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