あらすじ
「実存主義」「ポスト構造主義」「原理主義」「功利主義」「フェティシズム」「ポピュリズム」……。あなたはきちんと説明できますか?本書は、世の中にあふれる「○○主義」「○○イズム」の意味を、政治・生き方・性癖・芸術・権力構造など13のジャンルで、それぞれの主張の相関関係を明らかにしながらわかりやすく解説!例えば、「Chapter1 いったい、どれが一番『自由』な考え方なのだろうか?」では、2つの「自由主義」、リベラリズムとリバタリアニズムについて考察。「リベラリズムでは自由を守るために国家による介入をある程度容認するのに対し、リバタリアニズムでは自由放任を重視する、つまり市場原理主義と似ている」と解き明かし、さらに関連するコミュニタリアニズムやネオ・リベラリズムにも言及する。聞いたことはあるけれど正しく説明できない、知ったかぶりして会話で恥をかきたくない、そんな人におすすめの一冊。
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Posted by ブクログ
巷に溢れる「◯◯主義」「??イズム」を一個一個解説する本。21世紀の現代、いくら「俺は俺、オリジナルの信条を持って生きている」などと言っても、そういう思考は既に、先人たちによって全てカテゴライズされているのだなと気付かされた。ネトウヨは「愛国者」ではなく、「排外主義者」だとする指摘には、一々納得。
Posted by ブクログ
立憲主義、ポピュリズム・コミュニタリアリズム・リベラリズム・実証主義・プラグマティズムなど、○○主義・○○イズムを100以上解説した本。
各チャプターにそれぞれの主義・イズムの関係も図解されている。
身近な例を出す一方で、思想の元になった古典や原典も多く引用されているのが良い。
Posted by ブクログ
著者の本はこれで3冊目。どれもタイトルに惹かれて購入したもの。本書は書名のとおり主義、~イズムを体系的に解説しており、なかなかに面白い。ただし、本書の知識を使いこなして、帯にあるように議論で負けないようにするには、もっと深い理解が必要だと思った。これも再読必至かな~
Posted by ブクログ
"○○主義"を例文にそって自然と説明してくれるので読みやすい。
これですこしは対象を分類しやすくなったかな。
ただ、巻末にもあったが一通りの分類ではなくいくつか多面的に物事を見つめたほうがよさそうだ。
Posted by ブクログ
広く浅く、大雑把に◯◯主義とつくものを概説する本。
異論はあるだろうが、ざっくりと様々な用語を解説し、紹介することに一応成功していると言えるだろう。その意味ではこの本には存在する価値があると言えると思う。
Posted by ブクログ
援助交際には「愚行権」の行使という言い分がある。p78
ヘーゲル「理性の詭計」:個人は与えられた歴史的状況の中で、さまざまに努力・闘争する。しかし、歴史(=理性)はその個人の思うとおりには進まず、結局個人を材料として、それ自身の軌跡を進んでいく。p173
2種類の快楽主義:欲望に固執する「ヘドニズム」、魂の平穏を求める「エピキュリアニズム」p180
「防御的ペシミズム」(defensive pessimism)p267