吉岡友治のレビュー一覧
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ネタバレ『みんな違ってみんないい』、これは当たり障りのない意見。議論とは、むしろ当たり障りのある意見を出すこと。議論は正解がない。
異論が無視されない状況を作らねばならないし、くだらない異論は却下できる仕組みを作らねばならない。因縁や文句を付ける人間だけが有利になる。残念ながら、今の日本はそう。多数のムードを頼んで実効性のない政策や弱者の権利と称し不合理な決定がされる。どこかおかしいと思いながら、それを指摘できずにいる。
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ステレオタイプやフレームワーク、議論の前提や順序、弁証法など様々な論点から、著者は指摘している。
『①問題ー②解決ー③根拠』が基本の要素。
①独創的か?半常識的か? -
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「私はこう思うけれど、人それぞれ、いろいろな考えがあると思うし、それでいい」
このようなことを言われると、それは確かにそうなんだろうけど、なんだかなぁ…と思う。なぜそのように感じるのかが書いてあり、とても納得した。
議論をするにあたって何が必要か、そもそも議論とは何を目的とするのか、など分かりやすく述べてある。
文学部の入試問題などを題に、どのような筋道で議論を組み立てれば良いのか例示してあるので、とても理解しやすかったし、面白く読み進められた。
批判を素直に受け入れたいと思ってはいるが、実際には余りできていないので、「真理の探求」が目的なのだとしっかり意識しておきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
ヴィジュアルを読みとくとは何をすることなのか。
その考えを書いた本。
how
1.描かれている要素を丁寧にひろう。
2.要素や関係性を把握する。
3.解釈する
ということを説明している。
2と3の間には解釈をするための違和感のようなものを捕まえる必要がある。この違和感を捕まえるために必要なことが、知識であったり経験であったりする。
ヴィジュアルを読みとくためのお作法というものがあって、それを無視してしまった単なる感想なんかはチープで恥ずかしいものでしかないということ。
でも、単純に作家が生きていた時代や、作家の人生からのみ推測した解釈は、単なる知識のお披露目でしかない。知識は、作品を内 -
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Posted by ブクログ
・思考の順序通りなら、問題→根拠→解決となるが、読者にとって親切なのは、問題→解決→根拠という順番である。
・添加の意味を出したいときは「また」よりも「さらに」などの接続詞を使う
・対比を表す接続詞は「それに対して」が有効
・結論は、解決を繰り返す。新しい内容を書いてはならない
・言葉で現実を表すことは、目の大きな網で魚を捕まえようとするようなもので、取りこぼしも多い。大雑把なモノしかすくい取れないと考える
・推移、変化を表すには「初めは…であったが、次第に…になって、このまま…になるかと思われたが、一転して…という結果に落ち着いた」と丁寧に -
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