panpanyaのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■つくもごみ(2025年7月)12冊目
カニに誘われて2
わかった思い出
行掛り
索漠
勝利のしくみ
何のこれ識
ここはどこでしょうの旅11
HOME VACATION
立体
パインアップルをご存知ない
動物の分際
渡り鳥の季節
沿革
われら日本歩道橋株式会社
番外・われら日本歩道橋株式会社
decoy '23 春
つくもごみ
(解題)
11冊目「そぞろ各地探訪 panpanya旅行記集成」を手にしないうちに12冊目が出てしまった。
結構今までの要素が入っている、集大成的な?
いや、ただ視点にブレがないというだけか。
「われら日本歩道橋株式会社」とか、やっぱいいなぁ。 -
Posted by ブクログ
☆2.5 波風が立たない
いまだに知る人ぞ知る的なカルト人気を保有してゐる。しかし、知る人ぞ知るといふわりには有名だ。なぜか文藝界隈からもスポットライトが当ってゐる。小説家の後藤明生を読んでゐたが、まさに後藤明生と小島信夫みたいな、知る人ぞ知る漫画家といふ扱ひだ。
いまだにガロといはれてもゐる。
しかし初期の『足摺り水族館』とくらべると、ただの身辺雑記も増して、あきらかにガロから離れてゐる。ここも小島信夫的なかんじである。
周囲の人気はどうも私にはいまひとつだ。
今作の冒頭の家のなかの迷路ネタもドラえもんを思ひ出すし、『枕魚』以降、たいして作風が変ってない。さらに、初期より理窟 -
Posted by ブクログ
なるほど最近は日常のいちいちに目を光らせてゐるわけだ
いぢわるなことを書く。
最近だと『グヤバノ・ホリデー』のフィリピン旅行記が一番おもしろかったのだけど、『おむすびの転がる町』の筑波山登山記や、山崎製パンのカステラ身辺雑記はつまらなかった。だから、最近は停滞気味で初期(『足摺り水族館』『蟹に誘われて』など)が頂点なのかなと思った。
しかし今回の『模型の町』は思ひのほかおもしろかった。
レヴューを見たら、初期の尖りからは丸くなったが、日常に対して鋭く目を光らせるやうになったと書かれてゐて、なるほどと膝を打つ気持になった。その通りだ。「ここはどこでしょうの旅」も、日常にひそむ謎の観察