panpanyaのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
毎巻カバー絵のタイトル紹介って入っていたんだっけか。
「空き物件を占拠する貉の群れ」という絵とタイトルだけで期待が膨らむ。
収録話も期待と私の好みないい具合の非日常・幻想加減。
日記もかなりキレがあって好き。
まず日記「蜂」がもう面白い。確かに、蜂の帰巣メカニズムってどうなってるんだろう。
「ついてない日の過ごし方」では珍しくちゃんと犬として登場するレオナルドがみられる。
引っ越しシリーズの一編「引っ越し先のルール」のドタバタも面白い。自らごみ袋に這い入るミドリガメが悲壮かつかわいい。
「猯」「貉」はどちらも傑作!めちゃくちゃ面白い。
「猯」では珍しく「オワリ」という表記で話が終 -
Posted by ブクログ
タイトルが素晴らしい。「魚社会」ですよ。魚に群れはあっても社会はないでしょ。で、読んでみると、これは「山椒魚戦争」じゃないの!著者らしいすっとぼけた味わいはあるものの、近未来を予言した寓話、と読めなくもない。
サンタクロースや「たくさんある」話も良かったが、前作『おむすびの転がる町』でも出てきた「カステラ風蒸しケーキ」が怒涛の完結を迎えたのに、感動。
正直言って『おむすびの転がる町』のときは、ふーん、そうなんだ程度にしか思っていなかったのであった。自分は菓子パンをほとんど食べない(カロリーと添加物が怖いため)が、一回くらい食べてみたいなと思った程度であった。
しかし、カステラ風蒸しケーキを買う -
Posted by ブクログ
『グヤバノ・ホリデー』が良かったので、これも急いで買ってきた。
もう、魂持ってかれた。グヤバノより、良かった。
ちょっとつげ義春の名作(「ねじ式」「李さん一家」あたりの)に似ているところもある。不穏な雰囲気、真剣なのに間が抜けた感じ、でもあそこまでじっとりと陰湿な感じはしない。
日常と地続きの異世界に読み手も引っ張りこまれた。エドガル・ケレットの短編小説も思い出した。あれにもグァバ、出てきたなあ。内田百閒の短編にも似てる。「件」とか「山東京伝」とか、あのあたり。
絵も内容も素晴らしく、上質な幻想短編を読んだのと同じような満足感。
ほんとに凄い漫画家を見つけてしまった。(みんな知ってるのかもしれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ大型書店でマンガコーナーを見ていたら、最近よくある試し読み小冊子があった。これはよく作られており、大抵面白い。これが面白くなかったら作る意味ないもんね。というわけで、大抵は読んで「へー」と思い、買わないのだが、このpanpanyaのマンガはすんごく面白い上私の好みであった。しかし5冊の本から抜粋してあるので、これはきっとそれぞれの本の中でも最高のものを集めているに相違ない。1冊の中に面白いのがひとつかふたつであとはつまらないという可能性も大いにあるぞ、と思ったのだが、それでもやはりその魅力は抗いがたく、1冊買ってみようと決意。どれを買うかで30分くらい逡巡し、これに決めた。
面白いよ!すごく! -
Posted by ブクログ
とても居心地のいい本だった。心地良いとは違う、読んでいるとどこか安心できる感覚。
「かくれんぼの心得」で主人公の女の子が優れた隠れ場所を発見するのだけど、女の子があそこにいる時の感覚と同じかもしれない。この作品に身をゆだねている時のなんとも言えない安心感は。
これから先なんどもこの本を開きたくなるときが来るだろうな。おそらくは現実から逃げたくなった時とか、自分や他人の感情に嫌気がさした時など。
そういう時、この物語たちは拒むことも無理に包み込むこともせずに、ただ変わらずここにあり続けてくれて、一時的ではあるけれど自分はそれに救われるのだろうな。 -
Posted by ブクログ
漫画、だいぶ前に新刊のコーナーに平積みになってたのを装幀買いしていたの、積読物件。満を持して読みました(どんなんよ)。これはめちゃめちゃ面白かった。小学校の頃につげさんのマンガを読んだ時のような、不思議な旅行感が味わえました。特に、ツチノコ、観光不案内、おむすびの転がる町の3作はすばらしい。味わい深く、濃厚です。ただ、この絵柄は好き嫌いが別れると思う。お目目キラキラ系とか萌え系しか受け入れない人には不向きか?
そして、ザキヤマのカステラ風蒸しケーキ、、食べたことはあったが、そこまで言われるとまた食べたくなりますねぇ。いつかどこかで見かけたら食べようと思います。