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「楽園」からの6冊目のpanpanya作品集。表題シリーズはじめ「筑波山観光不案内」全5本計55p、「坩堝」「ツチノコ発見せり」「新しい土地」等、著者ならではの描写が輝く16篇。日記も併収。
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Posted by ブクログ
やっぱり面白かった。好きだpanpanya。 特に「筑波山観光不案内」(私も行ってガマグッズ手に入れたい)、「新しい土地」「おむすびの転がる町」。 異界が現実世界とそのままつながっている感じ、まことしやかにあり得ないことを(時に正しい科学知識も交えながら)語る(騙る、と言ってもいい)技術、不条理で不...続きを読む気味なところ、時にノスタルジックな後味。 絵も魅力的だし、本当に素晴らしい。 いつまでもこの世界にいたくなる。 電子書籍でも買えるけど、装丁がいつも凝っているので、紙の本で買っている。
作者のpanpanyaさんは、一つの気づきから何倍にも想像をふくらませられるような、とても楽しい感性を持っている。 この漫画を読むことでそうした楽しい感性をおすそわけしてもらっているような、作者の見ている景色を一緒に覗かせてもらっているような感覚がして、本当に楽しかった。 本の感想としては少しおかし...続きを読むいけれど、やっぱり「面白い」ではなく「楽しい」。 わたしのように、好奇心や探究心をなくしてしまった現代の大人たちにこそ読んでほしい作品。
安定の面白さ
panpanyaさんの本は足摺り水族館からハマっています。架空の話なのに妙なリアルさが良いですね。 画も大好きです。何回でも読み返せます。
漫画、だいぶ前に新刊のコーナーに平積みになってたのを装幀買いしていたの、積読物件。満を持して読みました(どんなんよ)。これはめちゃめちゃ面白かった。小学校の頃につげさんのマンガを読んだ時のような、不思議な旅行感が味わえました。特に、ツチノコ、観光不案内、おむすびの転がる町の3作はすばらしい。味わい深...続きを読むく、濃厚です。ただ、この絵柄は好き嫌いが別れると思う。お目目キラキラ系とか萌え系しか受け入れない人には不向きか? そして、ザキヤマのカステラ風蒸しケーキ、、食べたことはあったが、そこまで言われるとまた食べたくなりますねぇ。いつかどこかで見かけたら食べようと思います。
考現学。 知ることで世界が広がる感覚を疑似体験する。 そして何かを知ってアウトプットしたくなる。 伝え方教え方が上手!
いつもと同じ道を歩いていたら、知らない建物があることに気付いて、いつのまにやら別世界に来てしまったような気分になる。 読んだ時のそんな感覚が癖になって、つい毎回買ってしまう。 雰囲気は変わらないのに、知らないものを見たような気になるところもあいかわらずだった。 「カステラ風蒸しケーキ物語」を読ん...続きを読むでいて、自分にも昔好きな蒸しパンがあったことを思い出した。 食べたくなって調べてみたものの、かれこれ10年程前のことでぼんやりとした記憶しかない。画像検索でこれかと思うものを調べても、いずれも現在は生産していなかった。もう幻のパンと思う他ない。が、思いは募る。 とはいっても、解題にあるように、蒸しパンを通してあらゆるものの移り変わりとそれを受け入れて丁寧に生きる心境にはならなかった。 作者の、潰れたエネルゲンの缶を拾って磨いたり、行政発行の街路樹マップを買ったりする行動は何処からくるものなんだろう。一番気になったのは、定期的にそんなものを集めて置き場は尽きないのかということだった。それとも作品世界のように、謎の無限の広がりが漂うご自宅なんだろうか。
■おむすびの転がる町(2020年3月)7冊目 ツチノコ発見せり 筑波山観光不案内①旅のはじまり 筑波山観光不案内②山のぼり 筑波山観光不案内③山頂にて 筑波山観光不案内④山のひみつ 筑波山観光不案内⑤それから そこに坂があるから 坩堝 街路樹の世界 茫洋 カステラ風蒸しケーキ物語 動物入門 新しい土...続きを読む地 架空の通学路について おむすびの転がる町 これで、今のところ刊行されている7冊全部読んだことになる。 最初に読んだときはつげ義春じゃん!と思ったし、インタビューで影響はないと答えているらしいと読んでも、いやいや嘘だろと思っていたが、7冊読んで考えが変わった。 たぶんこの作者、ブッキッシュではない作家だ。 お話を消費するのではなく、目の前にある物事を観察し知ろうとする博物学への意欲が強い。 はっきりと考現学と著者解題に書かれていたので、いまさら発見のように言うのも空しいが。 散歩するときに目に映るあらゆるモノに名前がついていて、ほとんど誰かが作ったり意図をもって配置したりしているって、あらためて考えれば奇蹟。 こうやって世界への解像度を上げていける作者、すごい。
何気ない日常にさりげなく異界的なものが紛れ込んでくるような、いつもながらに不思議な短編集です。ギョッとするようなものを見つけて読者が立ち止まっても、登場人物達は違和感を持っていないので突っ込み不在のまま話が進んでいきます 笑
表題作可愛くて好き。どの話も現実と不思議な世界との境界が曖昧で、朝起きたら妙な感覚になる夢をみたみたい。
panpanya先生の作品は毎回楽しみにしています。 今回の作品も独特な雰囲気でとても良かったです!
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