panpanyaのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
すごいゆっくりとじんわりと面白い。
panpanyaさんずっと気になっていたけど手を出していなくて、今回商店街という題名にひかれて購入してみた。
絵は素朴なんだけど描写が細かいところはとても細かくじっくりと眺めて読んだ。
内容は簡単にいうとシュールかな。でも現実的な部分もあり空想と現実がまじりあって読んでいると不思議な感じになる。でも空想っぽい世界観も読んでいるとこんなことあるんじゃない実際に、と思う部分もあって読後感が複雑で面白かった。題名にある「商店街のあゆみ」なんて、そっちかい!とがくってなったけど、なさそうだけどありそうと目の付け所に笑ってしまった。
ここはどこでしょうの旅⑥から -
Posted by ブクログ
panpanyaワールドを堪能した。
今回も素敵な装丁。カバーを外すと外壁(いや、天井?それとも床?床下収納があるような)で、凸凹が感じられる。下に通風口があり、ここもちゃんと凸凹していて、ネジの頭が凹んでいるのも嬉しい。
生き物でないものが、生き物のように成長する話が面白い。
昔の漫才に「地下鉄はどこから入れたんでしょうね」というのがあったが、テトラポッドはどこから持ってきたんでしょうね、というのも確かにあるよな、と改めてpanpanyaさんの着想の素晴らしさを感じる。納得させられそうになる理論展開もいい。
コンビニのおにぎりのシールの研究は、かつてのカステラ風蒸しケーキ研究を思い起こさせ -
Posted by ブクログ
この作者知りませんで、初めて読みました。
表紙や絵柄からホラーテイストを予感して警戒していましたが、全体的に優しいお話で安心しました。
すごい地味な感じの漫画ですが、読み始めると主人公の呟きに共感を感じて(重複表現?)一気にお気に入り作品になってしまった。
現世と異世界の敷居が低い感じが某たぬき合戦や神隠しに似ているかもしれない。
それでいてわかる人にだけ刺さるエネルゲンとかサンエブリーとか(^^;)
いやいや、この世界観、クセになる。
これは他の本も買い集めねば。
追記。
このあとクセになってpanpanya作品、何冊も読みましたが、初期の作品はディープでアクの強い感じで、続巻になるにつれ -
Posted by ブクログ
これはいい!めちゃくちゃいい。
日常に根差しながらもほんの少し奇妙で幻惑的で、panpanya先生ならではのアイロニカルな空気を堪能出来る作品集。
22篇収録。
まず目を惹いたのは〈地下行脚〉。発表2009年と収録されている他の作品と比べ際立って古い方の作品。
いつものおかっぱの女の子が表情に陰があるというか伏し目がちで、どことなく雰囲気も儚さをまとっており、違和感とはまた違うのだがとにかく別人格のような感じが不思議さに拍車をかける。
そもそも件の女の子(というかレギュラー登場キャラ全般に言える事だが)は元々パラレルな存在なので厳密には作品単位で別人であるのだが、それを抜きにしても〈 -
Posted by ブクログ
毎巻カバー絵のタイトル紹介って入っていたんだっけか。
「空き物件を占拠する貉の群れ」という絵とタイトルだけで期待が膨らむ。
収録話も期待と私の好みないい具合の非日常・幻想加減。
日記もかなりキレがあって好き。
まず日記「蜂」がもう面白い。確かに、蜂の帰巣メカニズムってどうなってるんだろう。
「ついてない日の過ごし方」では珍しくちゃんと犬として登場するレオナルドがみられる。
引っ越しシリーズの一編「引っ越し先のルール」のドタバタも面白い。自らごみ袋に這い入るミドリガメが悲壮かつかわいい。
「猯」「貉」はどちらも傑作!めちゃくちゃ面白い。
「猯」では珍しく「オワリ」という表記で話が終