岩本ナオのレビュー一覧
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購入済み
優しい話です
国の未来へ向けての話を中心軸に、青年と王女の恋があり、話を面白くするサブキャラや、建物の個性も素晴らしいと思いました。
ただ、一巻で完結なので大きな内容の割にあっさり平和に終わってしまっていると感じました。
現実で戦争対立している国同士でだと、こんなに上手くは、、、!と正直思いました。
でも、これくらいでいいと意図して創っているはず。
だからファンタジーで優しい話だな、と思いました。
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Posted by ブクログ
「町でうわさの天狗の子」が大好きで、気になっていたこの作品。ほとんど田舎に暮らしたことのない私には、ちょっと怖く思えるほどの田舎が舞台。
一見とてものどかな村なんだけど、過疎化の深刻さは、たぶん現実に全国的にこういうところ多いのかな、っていうリアルな描写。
優しい人たちが寂しい思いをしてるっていう切なさと、将来の希望が見えないっていう、絶望に少し似た雰囲気に、誠実に向かっていく村役場の新人、主人公の銀ちゃんが、とてもいいです。救われます。
まず、銀ちゃんが東京の大学に行ったのに、Uターンして就職した、っていうだけで、村の人たちはちょっと救われている。
そして、村のみんなのために何かしたいっ -
Posted by ブクログ
もしこれがラノベだったら『女子高生は天狗の子』というタイトルになってたはず。舞台は現代の田舎町。天狗と人間のハーフだけど、「普通でありたい」女の子が主人公。学校一のイケメンが好きで、口うるさい天狗修行中の幼馴染がいて、癖っ毛がコンプレックスで、ちょっとだけ力持ちな女の子。だけどほんとうは天狗界のなかでも随一の潜在能力を持つとされる存在で……。こう書いてみても突拍子もない設定だが、読んでみるとなぜかホッとする。ゆるい絵柄や作風はもちろん、欲しくもない天狗の力に振り回されながらも、世界に馴染もうと奮闘する主人公の姿のおかげかもしれない。「普通」であることがどれだけ幸せなことか、全話を通じてとことん
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Posted by ブクログ
初めて言っておきますが「BL」です。
意味がわからない方は、気にせず引き返していただくことをおすすめします。
…が。全部でこの本、5巻あるそうなので、最後の方がどういう展開になるかわからないんですが、続きが非常に気になるエッセンスがてんこ盛りです。
主人公の魚住くんが抱えるものとか、マリの奥にあるものとか。どよどよんとしたものがだんだん明らかになるパターンが好きな人にはおすすめかと思います。
1巻は全くBLな感じではないので、もしかするとBL部分については、一般の人でも耐えられる範疇で最後までいってしまうのかもしれません。今、男とか女とか、そう、重要なことじゃない時代になってますからね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一般レーベルからでたBL本の新装版。2人をくっつけるための話になってしまうこともあるBL小説だけど、これは全然そうじゃなかった。良かった。
ふたりとも別にもともと男性が好きなわけではない。女の子と付き合ってたこともある。何人も。
同性愛なのが必然というよりも、
この2人だから恋になったのだ、というかんじがした。
すごく面白かった。
誰かを想うということ、誰かを赦すこと、そんな小説だった気がする。
登場人物に違和感がなかった。悪意なく人々が自分を生きている気がした。
BLが一般レーベルで出される、というのは皆引っかかるのに
一般小説を書く作家がBLを書くのに皆抵抗がないのは何なんだ