赤石路代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この職業が人に与える影響、その重責を感じる
鎌倉にある人の記憶を消すことを職業にしている高校生の物語。
1話完結赤石路代ワールドの第2巻でございます。
人の心の中にある悪意、または善意がその人に触れることで流れ込んでくる。
普段、人に見せない部分だけに、ストレートで、強い情念です。
認知症のおばあちゃんの話は、P.A.のジャックザリパーへの伝言や、吉宗とティータイムを思い出す。
年上の女優の話すエピソードはP.A.の志緒の母、さゆりのよきライバル大地瑠理子さんの発言とダブる。そんな樹可奈子の過去に関してはよしながふみの愛すべき娘たちが脳裏に。まあこちらは本当の虐待案件なんだけどね。
「あやまられても言われた言葉は消えないんです」
という可奈子さんのことばに、割と細かい会話を10年20年忘れられない自分も深くうなずくとともに、けしやで記憶を消される、ということはその後、どういう人生を歩んでいくのだろうとこの職業が人に与える影響、その重責を感じます。
だからこそ、消さなくて良い場合は、時に消したふりをして依頼者の希望にこたえる。
良い話で終わるかな、と思ったところラストのラストで新キャラ登場でどうなるかしら?と期待が膨らみます。
次巻鎌倉けしや闇絵巻 3巻発売日は記載ありませんでしたが、掲載の姉系プチコミックが2か月に一回の発行ですから、毎号掲載があれば2016年6月ごろに発売されるかな、と思います。 -
Posted by ブクログ
海の闇、月の影を思い出すあの行為
まだまだ続くこの作品。
永遠かもしれないから続いて18巻目。20巻いくなこりゃ。
水だったり、プリンを利用して自分の仲間たちを増やしていくという技法を見るとどうしても海の闇、月の影が浮かびます。
ダムに血を流して身体を操る恐ろしい流水!
まあ、赤石先生と篠原先生との対談見ると、二人の考えが同じ時期で被るようなことも多々あるので、それもまあ納得か。
最後の話「双輪のアマテラス」はタイミング的に川崎の中学生の事件をモチーフにされているかな。この実際の話から話を組み立てていく様は、さすが。
これから
みはるちゃんの予言の行方
日嗣の体を戻す
オシラサマ問題
と解決していくのか、それでも新たな問題が増えていくのか。
次巻天の神話地の永遠11巻はおそらく2016年7月発売でしょう。 -
Posted by ブクログ
デビュー35周年も息をつかせぬ刊行ラッシュ
帯に「デビュー35周年記念 3タイトル連続刊行」って書いてある。
裏見ると
6月10日に「鎌倉けしや闇絵巻」
6月13日に「暁のARIA」の文庫版が1,2巻同時発売。
ARIAは7月に3,4巻と発売されていって、全7巻とのこと。
けしや嬉しいなー。今まで携帯とかじゃないと読めなかったのが姉系プチに移ったこともありコミックス化。
昔の携帯での作品も入っていると良いのですが。
ARIAは読んでるから大丈夫。
さて今回はまりもの力にフォーカスが。
リンちゃんもだけど、やっぱりまりもの力も凄いわ、というのが過去のエピソードに。強力な力に対し、母親の言葉が枷となり、悪用することなく今まで来れているんですね。
中盤では黒幕的存在が登場。この黒べたぬり美少女は赤石作品では得てして悪者な感じがしてならないのですが、彼女はどうなんでしょう。寅彦の違和感の原因はいかに。
そんなこといったらホカリちゃんも怪しいと言えば怪しいしなあ。
ホカリちゃんとユキちゃんとの直接対峙の時がヤマなのかしらん。
次巻エンジェル・トランペット8巻は2015年秋発売ということで、こちらもやっぱり10月かなん?
6月の「けしや」の次、7月は例年「天の神話地の永遠」発売なので、デビュー35周年は息をつかせぬ刊行ラッシュでありますね。
まあ平時が3本連載だからずっと凄い先生でありますよ。 -
Posted by ブクログ
政府組織GAH(グリーンエンジェルホーム)が危険視する、埼玉の”空飛ぶ人間”=少年・浅羽寅彦。
彼に会うため、上野動物園へと向かった、まりもとリン。だが、寅彦が、猛獣の檻の中に転落した子どもを救うため多くの人の前で空を飛んでしまったことから、動物園が大混乱となる。
そんな中、寅彦となんとか出会えたまりもとリンだが・・・!?
巧妙な敵の罠が仕掛けられる中、集結するクローバーウイルス感染者=”特殊能力を持った子ども達”。
すさまじい攻防が、いよいよ始まる・・・!?
そして、表の顔は、きぐるみアイドル”ころにゃんたま”の中の人のホカリちゃんの、隠された裏の顔がついに明らかにーーー!?
ますます目が離せない、エスケープサスペンス第5巻!! -
Posted by ブクログ
エンジェル・トランペット4巻と同日発売。
エントラと同じ世界と言うこの作品。
震災を契機にした作品であるので、できれば作られなければよかった
とも言える作品集です。
最初の作品「桜ノ木ノ下デ」は、赤石ファンなら
その日は金曜日という結構人気の高い作品を彷彿とさせるかもしれません。
2個目の作品「風ガ来タ午後」は、
なぜこんな服装?世界?
と思いましたが、あとがきを見て納得。
多くの種類の動物が、置き去りにされているんですね。
最後の作品、表題作「海ヘト続ク地図ニ無イ道」は、
赤石先生のツイッターをみていたら、こういう作品ができるだろうな、と予感できるものでした。
地図はなくとも、公式書類から
消えたものがどれだけあるのか?
そんな風に恐ろしくなります。
こうやって数年に一度、読み切り集も発売され、
掲載されたマンガがほぼほぼ出版される赤石先生のファンで
よかったなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻。
時代は第二次世界大戦で、日本に戻ってきたありあ。
夏王も通訳として出兵し、サイパンに飛ばされたあたりで、なんとなく予想は付きましたけど、やっぱり消息不明。
で、時間が経って戻っては来ましたけど、なんか唐突過ぎるなあと。ありあの元に戻るまでにいろんな人が騒ぎそうなんですけど・・・。ありあの見せた幻じゃなくて、本当に帰ってきたのかが気になりました。
2011年の話は、震災があったから描いたのだと思うのですけど、あれはいらなかったなぁと。あんな未来の話じゃなくて、「暁のバラ」をちゃんと終わらせるとこまで描いて欲しかったです。
途中まではよかったのに、なんかもやもやした終わり方になりました。
赤石さんの作品、こういう時代物じゃなくて、P.A.のような話の方が好きかも。「エキストラ・ガール」の方を期待します。