吉田秋生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
チェーホフの「桜の園」をしっかり読んだので、再読。
映画にもなった作品で興味深く、購入していた。
何度目かになるが、今回は戯曲「桜の園」と絡めた視点で読んでみた。
シチュエーション的に学校自体が「桜の園」なわけだが、それが売りに出されるわけでも無い。
ただ、桜にかこまれた女子校に「桜の園」を上演する伝統がある、という設定だけのように見えるが、勝手にこじつけてみる。
今作品は、女性の少女から大人への変化を描いている。
大人になってしまう事への罪悪が、とても的を得ていて、凄いなぁと関心してしまった。
私自身が強く感じてきた事なので、多くの女性が感じている事に驚いた。
繊細な描き方に関心する。